2015-01-01から1年間の記事一覧

「ファインマンさんの流儀」ローレンス・クラウス著

ハヤカワ文庫ノンフィクション。 ファインマンに関する本はたくさんあるけど、これは物理学的業績に重点を当てた内容。 ファインマンは常に新しい世界の開拓者であろうとしたとのことで、既にある道を補強するタイプでは無かったとのこと。 経路積分は言葉し…

「奇跡の脳」ジル・ボルト・テイラー著

新潮文庫。脳科学者が脳卒中になって、脳が壊れていく体験して、リハビリして復帰する体験を書いた内容。 驚いたのなんのって、これに書かれた左脳の言語中枢が壊れていく様子が、ヴィパッサナー瞑想のニルヴァーナの記述によく似ていることなんですな。 ウ…

ミホミュージアム

ミホミュージアムで若冲と蕪村展やってたので見てきました。 東海道線で石山へ行って、バスでミホミュージアムまで。かなり山の中でめんどい・・・ ミホミュージアムの下からトンネルに入り トンネルを抜けると 本館に到着。電気自動車の送迎がありますが、…

「心が疲れたらお粥を食べなさい」吉村昇洋著

曹洞宗の坊さんによる、精進料理の心構えのお話。お粥の話が多いですが、曹洞宗の食事への向き合い方がメインです。 禅宗とマインドフルネスはかなり共通性があります。 魚川さんの本だと、原始仏教では食事を平気で捨ててたようなんで、ここらへんはインド…

「北条政子」永井路子著

大河ドラマの原作にもなった永井先生の歴史小説。 頼朝との恋から始まって、天下取り、夫や子供たちとの死別と政子の晩年まで。実朝の死までなので、最後の承久の乱までやってほしかったところ。 悪女のイメージが強いのですが、子供や孫がどんどん悲惨な死…

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

IMAXで見てきました。クレイジーなキャラ出まくりで大満足です! ギターと種籾かつヘッドショット婆さん、棒で上から襲ってくる人たちはなかなか良い。 マッドマックス2より良いような気がしてきましたよ。

「風立ちぬ」

今更DVD借りて見ました。戦前の技術者の男性があんなに女性の扱いうまいわけないようが気がしてもにょる。 映画見た後で知ったのですが、実際の堀越二郎の奥さんは結核で死んでなくて、そのあたりは別の小説を切り貼りして創作したようですな。フィクション…

「ターナー、光に愛を求めて」

画家のターナーの後半生のお話。ターナーみたいなぼやっとした絵が好きなんです。 ターナーは自画像からイケメンかと思ってたので実は太ったおっさんと知って驚きました。 愛人との間に子供がいて認知しなかったとか、メイドを性的はけ口にしてたとか結構ア…

「内向型を強みにする」

人間の三割は内向型であり、それを活かすことによって人生をより良くすることができる、というお話。 多分私は内向型なので、この本のアドバイスを活かすと良さそうです。この本で言うほど、性格にコンプレックスは持っていませんでしたが。

「斬」綱淵謙錠著

首斬り浅右衛門が幕末明治にどういう運命をたどったのか、ルポのような小説。 明治に入ったら山田家は首切り役として明治政府に仕えるも、明治10年頃から斬首刑は絞首刑に切り替わっていってしまうのでした。 これを読むと首切りのお作法に非常に詳しくなれ…

「認知症 「不可解な行動」には理由がある」佐藤眞一著

なぜ認知症の人は健常者から見ると不可解な行動をするのか、認知症の行動心理学の観点から、その行動の理由を解説した内容。 自分のいる場所や状況が認識できなくなると非常に不安になり、攻撃的な言動になるというように、基本は不安感がバックにあるんだな…

「(日本人)」橘玲著

日本人は実は超世俗的な人たちだという観点で述べた日本人論。 細かいところに気になる点はあるものの(空海が中国語話せなかった?)大筋はなかなか面白い。 現在の絶対正義はグローバリゼーションで、それに対向するには伝統を持ち出すしか無かったとかそ…

東京

6/5-7の間東京行きました。 6/5の午前に東京着、上野の国立美術館で大英博物館展。テレビや本ではわかりにくい品物のサイズがわかって良かったです。ウルのスタンダードが見れて感動。 国立博物館の鳥獣戯画展は何時間かかるかわからんので諦め。 末広町から…

「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと」中山祐次郎著

幻冬舎新書。幾人もの患者を看取ってきた外科医による死生観のお話。 私は坐禅とか瞑想とかぼちぼちやってるんで、「父母未生以前の本来の面目如何」で死のイメージはあるので、死をつきつけられてもそれほど錯乱はしないとは思ってはいるのですが、外科医に…

「ビスマルク」飯田洋介著

中公新書。鉄血宰相ビスマルクの評伝。名宰相の実像はどうだったのか。 実際は戦略の達人というより、状況に即対応してうまい具合に持って行くことが抜群にうまい政治家だったみたいです。 内政で自分からこう持って行こうとするとたいてい裏目に出る・・・ …

鞍馬

京都の鞍馬へ。JR東福寺から京阪で出町柳へ行き、叡山電鉄に乗り換え。 出町柳駅にはきんモザの立て看板が! 旅日記とスタンプ台もあり。 修学院駅の叡山電鉄会社事務所。 カレンちゃんの旅日記もあり。 鞍馬駅できんモザ切符コンプリート! 鞍馬ではがんば…

「昭和史」上下 中村隆英著

戦後が知りたかったので、戦前戦中は飛ばして戦後メインで読みました。 ほとんど経済の話で、政治家たちの争いや外交などはあんまし印象に残らない。 高度成長の前のGHQ統治のあたりがお話的には面白いですね。 戦後の政治家たちの系譜を整理することができ…

「「昭和天皇実録」の謎を解く」

文春新書。半藤氏保阪氏たちが昭和天皇実録について漫談するといった内容。 半藤氏の著作にあるような、近衛文麿や松岡洋右あたりの悪い印象が実録では若干フォローされてるとか、実録の筆者の意図をどう読み取るかという話が続く。 昭和天皇の言動は、読み…

天理方面

奈良二日目は八木西駅から今井町に行きました。古くからの町並みの残る寺内町。 いくつか見学可能な町家があって、二階が見学可能なところもあり。 あやめ池に行き、東洋民族博物館へ。館長のじいさんに展示品の説明を受けました。秘宝館的な品物も複数。 天…

奈良春日大社特別拝観

春日大社の本殿特別公開中ということで、近鉄の奈良世界遺産切符で奈良に行きました。 平日朝10時くらいで既に修学旅行生と中国人と老人の団体で結構密度が高い。 春日大社遷宮で一時的に神様が本殿に不在ということで、普段は入れない本殿や磐代のあたりま…

「仏教思想のゼロポイント」魚川祐司著

解脱・涅槃とは何か、釈迦は悟った後なぜ死ななかったのかという論点についての考察。 非常に明快な内容で、内容について賛否はあるにせよ、今後はこの本の内容を下敷きにして議論を進めるような感じがします。 一度「アップデートする仏教」でこれで仏教に…

GWで親戚の子が遊びに来たので、岐阜城へ遊びに行きました。 金華山ロープウェーが30分待ちという脅威の混み具合。山の上も広くないのにすごい人でした。 麓の名和昆虫博物館に始めて行ったら思ったより色々な昆虫を見ることができて満足度大。ホログラム蝶…

「ゆるす」ウ・ジョーティカ著  魚川祐司訳

だから仏教は面白い!の魚川氏の訳によるミャンマーの坊さんの法話。ネガティブなことへの対処法とゆるすの二本立てで、一応ネットにも文章があがっているよう。 感情の奴隷にならないこと、怒りを解き放つこと等、マインドフルネスの考え方に慣れていない人…

「進化の謎を数学で解く」アンドレアス・ワグナー著

進化論の適者生存の理屈では、環境に適応できない種は淘汰されて適者が残るということですが、その適者がどうして生まれるかが進化論では言及されていない。この本では適者が生まれる仕組みを数学的に説明したというお話。 偶然によって適したDNAやタンパク…

熊本

九州横断三日目は熊本。 熊本市電新型車両。 最初に水前寺公園。なかなか広くて整備が行き届いていてきれい。 そして100名城の熊本城。さすがの迫力です。 本丸御殿の昭君之間。屋根まで特別。秀頼公をお迎えするところとの触れ込み。 おてもやん。 熊本ラー…

豊後竹田から阿蘇

九州横断二日目は大分から始まって豊後竹田へ。あいにくの小雨。 駅の後ろに滝がある豊後竹田駅。 竹田は軍神広瀬中佐の出身地だそうで、広瀬神社があり。旅順港閉塞作戦に使われた石。 陸軍大臣阿南大将の碑もありました。 100名城の岡城があり、入場券と地…

大分

GWということで、九州横断企画。まずは新幹線で小倉、特急ソニックで宇佐へ。 宇佐駅の萌キャラ。 神社っぽい宇佐駅。 からあげ発祥の地宇佐。 宇佐神宮。本殿特別拝観中でした。実はこれを狙った日程だったりする。 宇佐神宮宝物館で国宝とか見て、おみやげ…

「脳と瞑想」プラユキ・ナラテボー、篠浦伸禎著

脳外科医とタイ仏教僧の対話。瞑想における脳の状態を脳科学的に考察するような内容かな? プラユキ師がさらっと自我や時空は人間の心が発生した時に生み出されたのではないかと言ってて、クリシュナムルティの言ってたことに通じるなあと感じたり。過去や未…

九頭竜から大野、勝山

友人と車で行ったのだけど便宜上鉄旅。 中部縦貫道を通って九頭竜へ抜ける。油阪峠道路は無料だけあって道の状態は悪い。車もあんまし走ってない。 九頭竜ダム付近では桜はほとんどツボミ・・・時期がなかなか難しい。 はじめてのダムカードをゲット。 その…

「だから仏教は面白い!」前後編 魚川祐司著

昨日大きな本屋に行ったら仏教思想のゼロポイントという本が出てたんで買ったんですが、偶然発売日だったのですね。本の存在を知らなかったし、大きな本屋に行くのは久しぶりだったのに本当にラッキーヒット。 この本はamazonの電子書籍で数日前に購入したも…