2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」

リーマン・ショックの際に空売りで勝負のお話。最後どうなるかわかってるので、緊張感には欠けるけど、当時の雰囲気がわかって面白かった。 金融用語は予習しとかないとついていけないかも。 ブラッド・ピットどこに出てるかわからなかったけど、オーガニッ…

「アイヌと縄文: もうひとつの日本の歴史」瀬川拓郎著

ちくま新書。アイヌは縄文人の末裔かと漠然と思っていたのですが、実はもっと複雑な経緯を経て成立した文化であるとの内容です。 もともと北海道には縄文狩猟文化があったのですが、東北日本海側の大和?王権の影響と、東北太平洋側のエミシ(古墳文化)があ…

「中国4.0 暴発する中華帝国」エドワード・ルトワック著

文春新書。2000年以降の中国の外交を1.0(胡錦濤初期、平和的台頭)、2.0(胡錦濤-習近平初期、対外強硬路線)、3.0(現在、選択的攻撃)と分析し、今後どうなるかという分析。 中国は戦略が下手で、大国が小国に勝つことは出来ないことを理解していないのが現…

「中継ステーション」クリフォード D シマック著

1960年台のSFで、アメリカの片田舎で一人暮らししている男性が、実は宇宙の結節点の管理人をしているというお話。時代柄冷戦の驚異を感じている背景ですが、内容的には人(宇宙人?)の善意から成り立っているお話。古き良きSFって感じかな。

「「地政学」は殺傷力のある武器である。」兵頭二十八著

兵頭氏による地政学の解説本。前半分くらいは地政学者の紹介で、読んでて割と辛い。 日本の地政学の話になると俄然面白くなり、蒸気船時代は石炭基地が重要で、その観点で基地の位置を見る必要があるとか、もし明治以降の日本が大陸進出しなかったらロシアは…

仙台

3/24-28は仙台出張。土日なのに仕事で観光はほぼ無し・・・ 仙台市営地下鉄東西線が開通してたので便利に! ちょうどSuicaと相互利用できるようになってました。 仙台市営地下鉄の鉄道むすめ青葉あさひたん。 やたら階数の多い八木山動物公園駅エレベーター…

「満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦」安冨歩著

角川新書。満州は日露戦争までは森林地帯で、日本の植民地化で急速に農地化して夕日が見える平原になったという事実は驚き。 様々な要素が互いに原因と結果になって加速度的に進んでいくポジティブフィードバックについて解説があり、満州が農地化したのは、…

「真田四代と信繁」丸島和洋著

平凡社新書。真田幸隆・信綱・昌幸・信之と信繁について、物語ではなく歴史資料に基づいて実像を描いた内容。 天正壬午の乱について書かれた本はこれまであまり無く、この本の昌幸の章で触れられていて参考になりました。信繁が大阪にいた時は、人質ではなく…

「ヘイトフルエイト」

タランティーノの最新作見ました。 この予告編全然内容違うじゃねーか! http://www.nicovideo.jp/watch/1454912226 特に密室要素もトリックもない、タランティーノらしいグダグダおしゃべりして殺しあうお話です。 手紙を見せるシーンで汚すだろうなと思っ…

「性風俗のいびつな現場」坂爪真吾著

ちくま新書。激安店の現実とか、母乳風俗が意外に優良経営とか、デッドボールの実際とか、非常に勉強になる内容です。箱型店舗がほとんど取り締まられて、ほとんどがデリヘル型になっているのが現状。 ひどい条件で働く女性は知的障害とか精神障害が多く、ど…

「自由に生きる」プラユキ・ナラテボー著

タイの日本人僧プラユキ師による仏教解説書。 これまでの集大成的な内容で、プラユキ師の学生時代から現在までのお話とか、呼吸瞑想法の解説とか非常にためになる話でいっぱいです。 ヴィパッサナー瞑想のラベリングが副作用を起こす要因の話とか、慈悲の瞑…

「劇場版ガールズアンドパンツァー 4DX」

初4DX見てきました。未だに人気で、劇場の席がほぼ埋まっているという・・・ ガルパンは二回目ですが、4DXは映画を見るというより、遊園地のアトラクション的な感じですね。席が想像以上に揺れて飲み物を飲んでる場合じゃないです。 これはこれで面白いです…

「スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える」稲見昌彦著

NHK出版新書。義体とか電脳化とか現状どんな状況かというお話。 自分の体という感覚がわりと曖昧で、今の技術でどんどん拡張できると。 人工知能もどんどん進んで、攻殻機動隊の世界が近くなってますね!

「ヴィパッサナー瞑想」マハーシ・サヤドー著

ミャンマーのマハーシ師のヴィパッサナー瞑想法の実践教本。 名や色にラベリングして観察する方法です。 私はヴィパッサナーを知った当初はラベリング法がそうだと思ってやってましたけど、今のところ呼吸瞑想法で鼻の空気の出入りを見る方法と、心身をラベ…

「コーチングのプロが教える 「ほめる」技術」鈴木義幸著

これビジネス書的な本かと思ったら、意外に人の心の本能的な動きに迫る、かなり実用的な内容で驚いた。 いかに相手をアクノレッジメントするか。ほめるというより、観察して、相手の存在を認めるということですな。 アクノレッジされるのを待ってる人がほと…

「火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者」オリヴァー・サックス著

サックス先生による7人の特異な症状の患者のお話。 元々見なかった人の視力を回復しても、目で光を捉えられても脳で画像分析できないという事例は興味深い。子供のうちから画像処理回路を生成していないと見えるようにはならないのね。このへんはヴィパッサ…