2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「殿様は「明治」をどう生きたのか2」河合 敦著

小笠原長行は継嗣なのに老中になって、五稜郭まで行って抗戦。記録上では大名をついではないのね。 加納久宜は上総一ノ宮藩主で、明治には校長やったり議員やったりして、鹿児島県知事になって、全国で低位だった進学率を全国のトップレベルに引き上げ。農業…

「ソ連核開発全史」市川浩著

ソ連初期の核開発から、崩壊後ロシアの状況まで。 アメリカに潜入しているスパイの情報で開発したと思ったら、防諜工作のお陰で全情報が取れていたわけではなく、ソ連技術者による研究開発の重要性も大きかったとのこと。 初期の黒鉛炉の成功から、原子炉の…

「殿様は「明治」をどう生きたのか」河合 敦著

幕府系の殿様の話が多くて、幕末に苦労して明治に一旦没落という話が多い。 ただ、エリート教育を受けているからか、明治に政治家官僚実業家をやってる人も多い。 電子版特典に「『禁断の江戸史~教科書に載らない江戸の事件簿~』」の一部付き。 こちらは禁…

「酔鯨 山内容堂の軌跡 土佐から見た幕末史」家近 良樹著

幕末ファンの間ではあまり評価の良くない山内容堂の詳細な生涯。 イメージ的には土佐で酒飲みだからひげマルケ親父的だったのですが、実際はイケメンで居合の達人で勉強家。とんでもない酒豪。 山内家の傍系の出で、土佐で生まれ育った。主家が続かなくて継…

「2030 半導体の地政学 戦略物資を支配するのは誰か」太田 泰彦著

アメリカは半導体を戦略物質ととらえ、自国内でサプライチェーンが完結するよう米国内にTSMCの工場を誘致し、中国への技術移転を禁止するように進めている。 この本を読むことで、半導体産業の上流から下流まで、世界中が攻防を繰り広げている概要をつかむこ…

「太平天国」4巻 陳舜臣著

最終巻。ついに首都天京を得た太平天国。 苦労 は共にできても、安楽は共にできないの言葉通り、激しい権力闘争が始まる。東王楊秀清、北王韋昌輝は粛清され、人望のある石達開は洪秀全の親族に妬まれ、独立行動で天京から離れていく。 歴戦の将がいなくなっ…

「太平天国」2,3巻 陳舜臣著

全四巻のうち2,3巻。 太平天国軍は永安での清軍の包囲の突破に成功し、北上する。清は阿片戦争で莫大な賠償金を払うために増税を重ね、庶民の不満は頂点に。太平天国軍は移動するたびに清に不満を持つ人々を吸収し、拡大を重ねる。 ただ途中の桂林や長沙は攻…

田峰城

奥三河設楽の田峯に行きました。 飯田線で本長篠駅まで行き、豊鉄バス田口線に乗り換え。駅前のバス停はちょい距離があるので、バスから鉄道は見えない。飯田線はダイヤ通りにはいかないので、乗り換えはかなり危なかった。バス見たら既に動き始めてて、運転…

「太平天国」1巻 陳舜臣著

全4巻のはじめ。 「阿片戦争」に出てきたキャラが主人公として出てきたので驚いた。阿片戦争の主人公格の大商人の息子が太平天国の主人公格。太平天国に客人として入り込んで、このキャラが見聞きしたことで話が進む。 阿片戦争ではイギリスとの戦争を描きつ…

「脱税の世界史」大村 大次郎著

歴史的な脱税の話から、最近のタックスヘイブン等の話。 国の盛衰は税金徴収にかかっているとの指摘で、興隆している国家は税金徴収がうまく回っていて、税金徴収する部分が腐ってくると庶民の生活が苦しくなって国家は衰亡する。 近年のビートルズの節税の…

「暗殺者の追跡」上下 マーク・グリーニー著

グレイマンの彼女のゾーヤの家族設定の深掘り回。 CIAの暗号化資産ヴァイオレイター、アンセム、ロマンティックの共闘が見られます。 今回はグレイマンはやられる描写が多くて、超人的な活躍はあんましなかったのが残念。チーム戦がテーマなのかな。 ゾーヤ…

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 IMAX版

完結編。 セオデン王が死ぬシーンと、指輪を捨てたあと溶岩の間のシーンで泣けた。っていうか死にそうなシーンが好きなのか😅 プラモを塗るのにここで止めて色を確認したいなあと思ったりしてた。 フロドにとっては喪失の旅なんですね。 最後の船出で、ガラド…