2018-01-01から1年間の記事一覧

「交雑する人類」デイヴィッド・ライク著

DNA解析の最先端で見えてきた、人類集団の移動の歴史。 現生人類がネアンデルタール人やデニソワ人と交雑したこと。 ヨーロッパの先住民は一度ステップの遊牧民にすっかり入れ替わっていること。原因は多分ステップからもたらされたペスト。 インドは先住民…

「インデックス投資は勝者のゲーム」ジョン・C・ボーグル著

アクティブ投信はインデックス投信に勝てないということをこれでもかと説明した内容。だいたいわきまえている理屈ではあります。 問題の記述として、過去は株の配当が高くPERも低かったので、インデックス投信で結構なリターンが得られたが、近年は配当が下…

「市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学」ハワード・マークス著

全編同じようなことを繰り返しているような内容ですが、言っていることはかなり重要です。 市場は振り子のように上振れと下振れを繰り返していて、標準的な状況は一瞬で通り過ぎる。 みなが楽観していて、リスクが最小と思っているときが最もリスクが高い。 …

Kindle Paperwhite 2018ゲット

kindle pw 2018ゲット。2012よりちょい軽い。動作もちょっと軽いかな。 前は容量2GBだったのが、8GB。本だけだと使いきれないのでマンガを入れてみたけど、もっさりするので、やっぱマンガは普通のタブレットのほうが良い。 2012で使っていたカバーはサイズ…

「サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~」鈴木智彦 著

日本の漁業が密漁で真っ黒というレポ。こんなひどい状況だということは知らなかった。 アワビ、ナマコ、カニ、ウナギと高級食材は軒並みやばいのね。 寿司屋とかが、うちは独自のルート持ってるから、というのは密漁ということだそうな。 北方四島の密漁の話…

「病の「皇帝」がんに挑む」シッダールタ・ムカージー著

人類とがんの戦いの歴史。がんについて、自分はほとんど知らなかったんだなあと思い知りました。 初期の治療は、関連部位を全切除か、強烈な抗がん剤を打ちまくるかで、患者がとても悲惨。 薬ががんに効くか、がんの原因は何か、統計で意味のある数値を出す…

飯盛城

ちょっと遠出して大阪の飯盛城へ。 名古屋から大阪への行き方は、近鉄特急回数券が廃止されたことで、選択肢が難しくなった。大阪北側だと近鉄特急とJR鈍行が時間的にあまり変わらなかったりするのね。値段は高速バスがとても安い。今回は行きは高速バスはも…

ボヘミアン・ラプソディ

ロックバンド クイーンのフレディ・マーキュリーの映画。評判だったのでレイトショーで見ました。 音ゲーで良くひくから、わりと聞いたことある。We are the championは昔いた工場の昼休みで流れててこれ聞くと休憩だなーって感じになる。 最後のライブの20…

仏教サイコロジー

藤田一照師とプラユキ師の対話本。 基本的に藤田師が聞き手で、抜苦与楽の菩薩行がメインテーマかな。 プラユキ師は最近NHKのこころの時代にも出て、手動瞑想を解説されてて、ブレイクしてる感じ。 今はハードな瞑想よりソフトな方の流れになっているのかな。

SONY DSC-RX100M3

ソニーRX100初代の電源端子の接触が悪くなってきたので、このキャンペーンを見てRX100m3をポチってしまった。 旅をもっと楽しもう!プレミアムフォトキャンペーン | ソニー 初代とほぼ同じ形ながら、飛び出し式ファインダー、フラッシュ、チルト液晶とどうや…

紫禁城の栄光―明・清全史

講談社学術文庫。 元末の明の成立から清の成立を経て、清の末期まで。 元末についに南側の経済力が北側を凌駕し、明がはじめて南側初の統一政権になったとの指摘。 朱元璋が粛清しまくったのは、最下層から成り上がったので子飼いの部下が少なかったため。臣…

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV

シャアが左遷されて、ララアにあって、月面で実戦するお話。 ドズルがどストレートに求婚して、相手が逆に安心というシーンが一番面白かったりする。

「気候で読み解く日本の歴史―異常気象との攻防1400年」田家康著

気候変動が日本の歴史に与えた影響。 奈良平安時代の頃は、水利工事が未開発だから、旱魃になると大量に餓死者がでた。 時代が進むに連れて、技術の進歩で被害は減少する。 奈良時代の頃に木材の大量伐採で、近畿近辺の木材資源は枯渇し、松に置き換わること…

「したたかな寄生 脳と体を乗っ取り巧みに操る生物たち 」成田聡子著

幻冬舎新書。寄生生物の紹介。 宿主の脳をコントロールして、都合の良いように操作するという生物が思いの外多くて驚き。進化ってのはすごいなあ。 生物は人間の倫理なんてものには縛られない。

美濃金山城

続百名城美濃金山城行きました。 名鉄で新可児経由明智行き。本数は少ないけど、乗り換え少なく行きやすい。 明智駅は無人駅でIC乗車券使えないので、事前に乗車券を買っておいた。 バスで兼山方面へ。資料館があって、最近作ったようできれい。続百名城にな…

「羽柴家崩壊:茶々と片桐且元の懊悩」黒田基樹著

片桐且元と茶々、秀頼間の書状を精査して、大阪の陣直前の片桐且元退去事件のあらましを調査した内容。 片桐且元がどういう人がよくわかっていなかったのですが、賤ヶ岳の七本槍の一人で秀吉の古参家来。ランク的には中堅程度で、加藤清正や石田三成等の実力…

「冬の鷹」吉村昭著

解体新書を巡る前野良沢と杉田玄白のお話。 前に原作風雲児たちでNHKドラマ化されたのと展開は同じ。 杉田玄白が解体新書を世に出したあと、私塾を立てて栄達し、公私とも恵まれた晩年を迎えるのに対し、前野良沢は解体新書に名を出すのを拒絶し、家族に先立…

「ホモ・デウス」ユヴァル・ノア・ハラリ著

サピエンス全史の著者が、未来はどうなるか予見した内容。 まず献辞がゴエンカ師で、やっぱヴィパッサナーなんだなあと驚き。 本の前半がサピエンス全史のおさらいで、後半が人類の今後。 過去は人類は宗教に価値判断を頼っていたのが、現在は人間至上主義で…

国吉城、年縞博物館

敦賀から小浜線に乗って美浜で下車。レンタサイクルを借りて続百名城の国吉城へ行きました。 美浜ということで原子力広報掲示板。割と直球。 国吉城歴史資料館。結構新しい。城のジオラマがかっこいい。周りに野生の猿がいて、熊もいるかもしれないとのこと…

ジェネレーション・ウォー

90分づつ全3話。第二次大戦ドイツ軍東部戦線もの。 親友男女5人が戦争で地獄を味わうお話。 ドイツ軍士官の兄貴と新兵の弟、ユダヤ人仕立て屋と彼女の女優志望。看護婦の卵の娘。 兄貴は悲惨な戦場で戦意喪失して懲罰隊行き、弟は臆病な新兵からウォーマシン…

「中国経済講義-統計の信頼性から成長のゆくえまで」梶谷懐著

中公新書。中国の経済統計は信頼できるか、共産党下での経済成長は持続できか等の議論を分析した内容。 中国脅威論から崩壊論まで経済統計の観測の揺れ幅は大きいが、ある程度の誤差の範囲は見積もれるとのこと。 深センの経済成長が、知的財産権を無視する…

「人生に信念はいらない」細川晋輔著

ニー仏の書評を読んで購入。 https://note.mu/neetbuddhist/n/nfba316849005 ニー仏の言うように、一見初心者用の内容に見えて、隔靴掻痒に感じるかもしれません。ある程度仏教関連本こなしてると、すんなり読めたりするけど、疑問がないのは進歩がない。 公…

「総員起シ」吉村昭著

銃後の戦いを取り扱った短編集。 題名の作品が一番印象に残った。戦中に瀬戸内海で演習中の潜水艦が事故で沈没。水中で脱出した数名を除いて、水中に没したという。 メインは戦後の引き上げで、こうやって引き上げるんだと感心。空気の残っている区間に入っ…

「AI戦争論」兵頭二十八著

兵頭先生によるAI導入後の戦争の形態という題目で、無人兵器の考察が多いか。 米軍の無人兵器の運用の話が興味深かった。

猫の恩返し

録画しといたのを見ました。初見。ジブリの外注っぽい感じで、若干クオリティは下がる。 ストーリーは特に難しくもなく、子供向けか。 シロちゃんは一見親切キャラだけど、実は一番の策略家のように見えてしまう・・・

「空母を持って自衛隊は何をするのか 朝鮮半島危機後の安全保障を再考する」兵頭二十八著

表題等の軍事的提言集。 いずも型にF35Bで米軍空母のような運用は望めないわけで、自衛隊はどのような運用を考慮しているか考察。 北朝鮮は核兵器を実用化していないとか、真に危険なのはロシア等、興味深い考察多い。 HMMWVが電子機器に頼らないローテクで…

「大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済」高槻泰郎著

講談社現代新書。世界初の先物取引市場として評価される大坂堂島米市場について。 西国や北陸の藩の米が大坂に集められ、売買は現物ではなく「米切手」という証券で行われる。 米切手を藩の蔵屋敷に持っていけば、米と交換できる。藩が実際に保有している米…

「幕末の女医 楠本イネ-シーボルトの娘と家族の肖像」宇神幸男著

宇和島在住の著者による楠本イネ本格評伝。司馬遼太郎や吉村昭の著書の内容が事実だと思っていたので、結構事実ではないという指摘が多く、非常に参考になった。 イネと娘高子は二人とも舟で犯されて、望まぬ妊娠をしたという話は両方共信憑性が疑われるとい…

「なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学」ロバート・ライト著

科学ジャーナリストがマインドフルネス瞑想を科学的にアプローチして解説した内容。 感覚や自我は自然選択の結果得たもので、結局は錯覚であるということを説明しています。 脳はモジュール的に動いているというのは、私が瞑想している時に感じる、とりとめ…

スターリンの葬送狂騒曲

スターリン死後の権力闘争のゴタゴタを描いた内容。 実際は何年かかけて起きた闘争を、数日の出来事に圧縮したっぽい。 ソ連の政治家のことはちょっとは予備知識ないと、ついていけないかも。 モロトフのイメージは第二次大戦時の鉄面皮な外交官だけど、ここ…