2017-01-01から1年間の記事一覧

「鳥居耀蔵」松岡英夫著

中公新書。水野忠邦の下で天保の改革の推進した人物。 本の前半が天保の改革、蛮社の獄で世間をいかに締め上げたか、 後半失脚後丸亀でお預けとなり、明治まで23年間生き抜いたという内容。 前半で遠山金四郎を陥れようとしたとか、水野忠邦を一度裏切ったも…

「専業主婦は2億円損をする」橘玲著

kindleが期間限定無料だったので読みました。 内容はいつもの橘氏の人生設計の話を若い女性向けにしたといったところ。 出産して仕事を辞めてしまうと、現代の状況では機会損失が大きすぎるという主張。

「世界神話学入門」後藤明著

講談社現代新書。世界の神話の分布と、DNA解析の結果をコラボさせて、人類の移動の歴史についての話。 実際のところ、著者の話はまだ仮説段階で、このように思われる程度で終わってるのが多いかな。

「人体六〇〇万年史」ダニエル E リーバーマン著

人類が二足歩行を開始してから600万年の間に、どのように進化(適応)したかという内容。 初期は樹上で果物等を食べる生活でほとんど移動しなかったのが、環境の変化で平地を食物採取のため長距離移動することになり、食物も根菜など硬いものが多くなった。 …

恒例の風邪

風邪を引いて内科に行ったら、去年も同じくらいの時期に同じ症状ですねとのこと。 忘年会シーズンと寒さの相乗効果か。 やたら薬をだす医者なので、抗生物質は飲まずに咳止めとトローチを服用。

「流浪の戦国貴族 近衛前久」谷口研語著

中公新書。戦国時代に朝廷トップの家柄の近衛前久の生涯。 近衛前久は謙信について関東に行ったり、島津に行ったり、足利義昭と喧嘩したり、信長と組んだりといろいろやってたのですな。 秀吉が従五位から関白まで一年で昇進という話は呆れ返る。豊臣氏を作…

「ごまかさない仏教: 仏・法・僧から問い直す」

新潮選書。佐々木閑と宮崎哲弥が仏教の根本原理から対談。 最近の仏教書のトレンドを追っていると、よく言われる内容で、最近の文献研究の成果が紹介されているのが勉強になります。 出だしがサピエンス全史の作者の仏教理解の言及で、私も感心したとこで共…

東京日帰り

身内の用事で東京日帰り。次の日が平日だと疲れる。

Acer ET322QKwmiipx

4k対応ディスプレイを購入。 Acer ET322QKwmiipx 31.5インチ http://kakaku.com/item/K0001013343/ 品薄でしたが、予約してたら届きました。 これまでに使っていたのはIO-DATAの22ワイド液晶LCD-AD221XB http://kakaku.com/item/00851012090/ これにXBOX ONE…

ピーチライナー

ピーチライナー跡地に一時的に入れるという情報を得て、見に行きました。 中央線春日井からバスに乗り、桃花台センターへ。 桃花台センター東の公園から線路跡。 高架水槽。 撤去工事のため迂回路が設定されていますが、この迂回路が桃花台線で整備場へのル…

XBOX ONE X

ビックカメラでXBOX ONE X入荷しているというので直行し、ゲットしました。 人を殴り殺せる大きさの電源ユニットが内蔵になったのが一番の驚きだΣ(゚Д゚) ディスプレイはかなり昔に買った720p対応のなので、現状では全然XBOX ONE Xの性能はわからないのだな。 …

「日本史の謎は地政学で解ける」兵頭二十八著

西日本と東日本の盛衰は気温の差が要因として大きいという話がメインテーマ。 寒冷期には西日本が興隆して、温暖期には東日本が興隆する。鎌倉時代は温暖で室町時代は寒冷とのことです。 あとは海を輸送路として見た場合、瀬戸内が日本のメインレーンで、太…

「ユダの窓」カーター・ディクスン著

1938年の推理小説。カーター・ディクスンの作品は初見。 ヘンリ・メリヴェール卿が探偵訳。太った偏屈爺です。 青年が恋人の実家に結婚を申し込に行って、恋人の父親とはなしてる最中に意識を失い、気がついたら父親が死んでいたという内容。 密室殺人で、法…

「日本国境戦争 21世紀・日本の海をめぐる攻防」山田吉彦著

ソフトバンク新書。2011年の本でちょっと古いのですが、尖閣諸島問題を中心に日本の国境の現状を解説して勉強になりました。 尖閣事件のときの民主党政権の対応の問題点について解説し、どうすればよいか書かれているのが良いです。

「幣原喜重郎とその時代」岡崎久彦著

小村寿太郎とその時代の続き。日露戦争後の大正デモクラシー、海軍軍縮、満州事変に至る外交の流れとその時代の外務大臣幣原喜重郎のお話。 幣原喜重郎の人物的な話はそれほど無くて、外交姿勢としては英米重視の国際協調外交を目指したもの。結局は中国のナ…

「快楽なくして何が人生」団鬼六著

団先生の半世紀。真面目そうな文章に反して、どんどん変態性が満開になっていくのが面白い。 団先生の評伝の赦す人でも触れられてたエピソードも結構あったかな?

「小村寿太郎とその時代」岡崎久彦著

前著陸奥宗光とその時代の続き。 小村寿太郎の生涯は吉村昭のポーツマスの旗で触れたことがあるのですが、岡崎氏の記述だとだいぶ感じが違います。 岡崎氏によると小村は軍部よりタカ派で、ポーツマス条約も乗り気じゃなかったとか、ハリマンの満州経営の申…

「洞爺丸はなぜ沈んだか」上前淳一郎著

洞爺丸台風事故について、当事者の行動を追っていく内容。 最初はドラマのキャラみたいな人がたくさん出てきたので、キャラは創作かと思ったら全員実在人物でした。 現在と違ってリアルタイム天気情報がないので、ラジオの情報頼り。台風の速度が100kmを超え…

「白い航跡」吉村昭著

脚気対策に奔走した海軍医の高木兼寛のお話。 陸軍の医学はドイツの系譜で、海軍はイギリス。ドイツは理論重視で、イギリスは臨床重視。 海軍の初期は、水兵の食事は白米メインで、副食は現金支給で本人に任せてた。それで水兵は副食は切り詰めて貯金してた…

国宝展2、狸谷山不動院

国宝展三期に行きました。金印の回。 前回より混んでるような気が・・・ 金印は別行列で、がんばって並んで見ても、立ち止まらないでください!と注意があり、小さいのでよくわからなかった。写真見るほうが詳細よく分かるね。 他は頼朝の肖像とかが目玉です…

宮島

広島最終日は宮島に行きました。JRで行くと早くつきすぎるかなと思って広電で行っても、フェリーはかなりの人出。 厳島神社も9時頃なのに結構な人。外人が多いですね。 宝物殿とか民俗博物館とか行って、ロープウェイへ。乗り継いで、山道30分程度で弥山山頂…

陸奥記念館、岩国城

二日目は遠出して陸奥記念館行きました。 JRで広島から岩国、大畠と移動し、バスで周防大島の陸奥記念館へ。 バス片道1700円超え、本数少ないとちと無謀だった・・・ 陸奥記念館。周りには水族館、キャンプ場があり、連休なのでキャンプ場には結構人出ありま…

呉、広島

三連休を利用して広島方面へ。 新幹線で広島着後、呉へ。 まず大和ミュージアム行こうと思ったら、呉港周遊フェリーやってたのでそっちに行きました。 建造中のコンテナ船。 満艦飾のかが、さみだれ、さざなみ。 潜水艦3隻。内そうりゅう型2隻。 かが側面。 …

「東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる」兵頭二十八著

主に中国は日本のどこを核ミサイルの標的にしているか、という内容。 戦争の緒戦と、滅亡寸前の道連れで標的が違ってくるというのは勉強になる。 緒戦の場合は代わりのきかない軍事施設が多く、道連れは首都か核施設といった所。 核爆発高さを、高空、上空、…

「漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」」小島剛一著

前著から20年後のお話。トルコは公式に少数民族が存在することを認めたものの、実質的な迫害はまだまだ続く。 著者は前著でトルコから国外退去処分を受けるものの、トルコ政府の転換で再びトルコに入国し少数民族の言葉を研究することができた。が・・・ こ…

ランス美術館展、長沢芦雪展

週末天気が悪いので美術館巡り。 名古屋市美術館でランス美術館展、愛知県美術館で長沢芦雪展に行きました。 ランス美術館展はレオナールフジタがメインで、他にマラーの死が見たかったので見られて良かった。こっちは割りと空いてた。 長沢芦雪は、串本の芦…

「謎の独立国家ソマリランド」高野秀行著

リアル北斗の拳と称されるソマリアに高野氏が何度も潜入、ソマリランド、ブントランド、モガディシオなどどういう場所なのか克明に紹介舌内容。 ソマリアと言ったら、映画ブラックホークダウンとかキャプテン・フィリップスとかの治安最悪な内容しか知りませ…

「陸奥宗光とその時代」岡崎久彦著

岡崎先生による、陸奥宗光の生涯とその時代の状況。 岡崎先生曰く、陸奥は小器用な才気走った性格で、平時に生まれていたら人を小馬鹿にして努力もせず、大成しなかったであろうというようなことを書いています。幕末明治という時代故に、時代に揉まれて克己…

「伝説の7大投資家 リバモア・ソロス・ロジャーズ・フィッシャー・リンチ・バフェット・グレアム」桑原晃弥著

ソロスとロジャースが昔組んでたのは知りませんでした。ソロスは名前だけで何をした人が知らなかったので勉強になりました。 フィッシャーとかグレアムは良く参考書に出てくる人で、バリュー投資の神様。逸話的にはそれほど面白くない。 現在の投資環境では…

「武田氏滅亡」平山優著

武田勝頼が家督相続の後、どのように滅亡への道を辿ったか。 最初から長篠の戦いで終わってる感があるのですが、実は長篠の戦いあたりはまだそれ程終わってなかった。 御館の乱、高天神城攻防戦あたりの判断ミスで一気に転がり落ちる展開ですな。 結局のとこ…