2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「空海の夢」松岡正剛著

正剛氏が30年ほど前に書いた本であるけれども、空海の思想について書かれた内容は非常に勉強になりました。 もうちょっと突っ込んで欲しいのにその前に章を終えることが多いのが難点かな・・・ 十住心論の10段階についての理解が深まりました。華厳経の毘盧…

「炎環」永井路子著

鎌倉幕府初期の4人の人物の短篇集。短編と言っても、続けて読むと、鎌倉幕府初期の流れが見えてきます。 北条政子が愛情の深い普通の母ちゃんみたいな性格だとか、 梶原景時は悪人ではなく頼朝の意を汲んで行動してきたとか、 北条義時の成長ぶりとか、様々…

「イスラーム国の衝撃」池内恵著

文春文庫。ホットな話題について情報収集。 歴史の流れとしては、 ソ連のアフガニスタン侵攻でムジャヒディンが集まり、その後のグローバルジハード運動の第一世代となる。 湾岸戦争後中東のプレゼンスをアメリカが握ることでイスラム原理主義による反アメリ…