2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「海馬」吉村昭著

生き物を相手にする生業の人を主題にした短編集。 北海道の羆撃ちの老人の話が、羆嵐の後日談として面白かった。 なんか生き物相手の仕事を一生懸命してたら、人生に疲れた女性に出会って結婚という展開が多いような・・・

「維摩経」長尾雅人訳注

中公文庫。大乗仏教の経典維摩経の現代語訳。 在家の仏教信者維摩居士が釈尊の十大弟子や菩薩たちを相手に論破しまくるといった内容。 ひたすら逆説的な議論で、論理を考えると脳が粉砕されます。

「2020年マンション大崩壊」牧野知弘著

文春新書。東京オリンピック以降、マンションの価値が暴落するというお話。 マンション住人の高齢化が進み、空き家率が上昇し、老人の反対で修繕や建て替えが困難になって価値がどんどん下がる。 正直マンション建て過ぎで誰が買っているか謎な感じもあり、…

「ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか」NHK取材班

人類の心の進化についてのNHKドキュメンタリーの文庫版。 チンパンジーと人間の心の違いが面白い。チンパンジーは瞬間記憶が人間より優れている一方、過去や未来が無い。首から下が不随になっても未来を悲観することがないという。所有の概念にも違いがあり…

「ついていったら、こうなった―キャッチセールス潜入ルポ」多田文明著

色々なキャッチセールスに実際に引っかかったらどんな目に遭うかのルポ。 自分も教材セールスやら布団訪問販売やら投資マンションやらに相当不快な目にあったことがあるので、あるある感を持って読みました。 交渉における会話では、普通の人はある種のプラ…

「イスラム飲酒紀行」高野秀行著

表向き飲酒は禁止されているイスラム諸国で、酒を探しまくる紀行記。 どこへ行っても酒を見つけ出す筆者には脱帽です。 映画アルゴでイランは怖い国というイメージがあったので、本音と建前がわかれまくってる京都みたいな国で、実は酒飲み多いという事実は…

茨城出張

10/21-23は茨城に出張。 おみやげに干し芋を買おうと思ったら、季節が違っててあんまり売ってなかった。 10/24は東京にいました。 カプセルはこりごりということで、不便なとこのビジホをなんとか確保して泊まりました。東京に宿泊する方法を検討する必要が…

「介護不安は解消できる」金田由美子

具体的な介護の方法とか、介護を始めるにあたっての相談先とか、バリアフリー化の方法とか、参考になる情報がたくさん述べられていました。介護は急に必要になるので、前もって家族で話しておくとか、想定しておくとか重要ですね。

「科学するブッダ 犀の角たち」佐々木閑著

仏教学者の佐々木先生の本で、前半は科学史における人間化のお話で、後半は仏教徒科学の共通点のお話。人間が科学についてこうであるべきと思っている神の視点からいかに脱するかを人間化と言っているのですな。 こうであるべきという思考は大なり小なり妄想…

「蛭子能収のゆるゆる人生相談」蛭子能収著

蛭子さんはテレビだと珍獣ポジションだけど、実際はかなりダークな人格だと思ってました。この本読むと、自分に正直な言動が一周回って正論なこともあって見直しました。偽善者だと思ってたこともあったけど、偽ってはないんですね。

「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」井上達夫著

書名はあれだけど、かなりまじめに現在の日本のリベラルの思想についての内容。 かなり精緻な論理展開で、あまり初心者向けじゃないような・・・難しくてあまりついていけませんでした。 理論的に整合してても、あんまり現実的な結論では無いような気がしま…

東京

三連休は東京行き。初日は永青文庫で春画展見てきました。 入場制限制で、元々永青文庫はそれほど広いとこではないので見るのはなかなか大変でした。図録が4000円と高めでしたが、600ページとやたら厚くてフルページで本気度がすごいマストバイアイテムでし…

「小説 ブッダ」ティク・ナット・ハン著

ティク・ナット・ハン師によるブッダの生涯。小説なのですが、エピソードにはだいたい原典があるよう。 ティク・ナット・ハン師の大乗的な解釈のブッダの生涯で、これを読むとブッダの生涯に加えて仏教の基本的な考え方やマインドフルネスも学べます。 65章…

宇治

京都方面。京都地下鉄の限定1dayフリーきっぷゲット! まずはこのフリーきっぷにも載ってるアンギアーリの戦いの展を京都文化博物館に見に行きました。フリーきっぷ見せれば博物館の入場券割引ということで、この萌えきっぷを入口のお姉さんに見せたら、なん…