「科学するブッダ 犀の角たち」佐々木閑著

仏教学者の佐々木先生の本で、前半は科学史における人間化のお話で、後半は仏教徒科学の共通点のお話。人間が科学についてこうであるべきと思っている神の視点からいかに脱するかを人間化と言っているのですな。
こうであるべきという思考は大なり小なり妄想の類と思っているので、佐々木先生のいうことはいちいち最もと思ったり。
仏教はほとんど科学と同様の合理性を持つが、最もコアなところに信仰を持つというのも私は常々思っていることですな。涅槃にいることができると信仰せんといかんのですな。