「県警VS暴力団 刑事が見たヤクザの真実」藪 正孝著

北九州で工藤会と戦ってきた刑事による工藤会との戦いの記録。後半は暴力団への対処法。

初期の頃は頂上作戦で幹部を逮捕していたが、それでは暴力団の勢力を削ぐことは難しい。社会から暴力団を排除するために、警察対暴力団ではなく、市民対暴力団に持っていく。

暴対法とか暴排条例でどう変わっていったのかよくわかった。

DUNE デューン 砂の惑星

IMAXで見てきました。

「メッセージ」の監督らしく、人間を圧倒する巨大造形が際立ってます。

サンドワームがヤバイ😆

ホドロフスキーはリンチ版のDUNE見て、できの悪さに喜んでたけどこれはどうかな?

明らかに続きがある終わりだけど後編は作られるのだろうか。

「芙蓉の人」新田次郎著

明治時代に富士山山頂に気象観測所を建て越冬に挑戦する野中到と、行動をともにする妻千代子の話。

夫に断られるのがわかっているのに綿密に準備して富士山頂までお仕掛けてしまう妻の行動力がすごい。

冬季の富士山頂の描写は限界を超えていて、厳冬のなか2時間おきに一日12回気象計測するとか無茶苦茶。あまりの寒さにふたりとも健康を害してしまう。様子を見に来た人たちがなんとかして二人を下山させる。実家においてきた子供が死んじゃってたのが悲しい・・・

「“トウモロコシ”から読む世界経済」江藤 隆司著

穀物市場が世界経済にどのように関わっているか。

著者は商社に勤務し、アメリカのトウモロコシバンカーに関わった経験を記している。

先物相場をやったことはあるけど、商品がどのように売買されて流通して値段が決まるか、実際の現場を見るととても勉強になった。

冷戦末期にソ連は外貨不足でトウモロコシの輸入ができなくなり、中国がトウモロコシの輸出から輸入に転じたことで、世界的にトウモロコシの高騰があった。それに連なって北米南米のトウモロコシやその他穀物の生産の活況等一連の穀物相場の高低の流れ。

チャートのファンダメンタルとテクニカルの流れ等々。

「歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド」大矢 博子著

私は読む時代小説は著者が決まってしまっていて、同じ人の本ばかり読んでる。

最近の人とか全然読まないので、たくさん紹介してもらえてとても参考になる。

三国志について著者ごとのカラーの違いが笑える。参考書的な吉川英治、ハードボイルドな北方謙三曹操の祖父の時代の話から始まる宮城谷昌光オリキャラの多い陳舜臣北方謙三以外は読んでたので懐かしい。

「世界はありのままに見ることができない ―なぜ進化は私たちを真実から遠ざけたのか―」ドナルド・ホフマン著

生物は真実を知覚するために進化したのではなく、生き残るために進化した。

我々が見るものはデスクトップ上のアイコンと同様に、役には立つけど真の存在を表しているわけではない。

哲学者の「空の月は存在しない」とか、ユクスキュルの環世界につながる議論。

仏教の認識論につながると思う。

「サラ金の歴史-消費者金融と日本社会」小島 庸平著

中公新書サラ金の歴史を過度に批判的にならずに客観的に書かれていてとてもおもしろい。

サラ金誕生以前は無担保の借金は基本的に親戚知人の間だけ。

サラリーマンという職業が出てくると、定期収入を見込んで金を貸す人が出てくる。

団地が出てくると、初期の団地済みは収入が高値安定なので、団地金融が発達。

あとは無担保向け金融技術の発達と、サラ金会社の資金調達能力の発達でどんどん規模拡大していく。

アコム、プロミス、武富士等の来歴も多士済々。

外資が参入しようとするも、信用情報共有から締め出して外資は撤退するはめに。

ティッシュ配りというのは女性層に食い込むための手法だったのね。