地上波でやってたので録画して鑑賞。
徹底的に格差の描写をしていて、精神的に疲れる。
後半の大雨で、下層は浸水して避難してるのに、上層はのんきにパーティーしてて精神に来る。
ちょうどアメリカ大統領バイデンの就任式で、ハリウッドスターが大喜びで歌いまくってる会場の周囲で、州兵が雑魚寝しているところを見て、同じように感じた。民主党的リベラルの連中は本当に無神経。バイデンも民主主義の正義は勝つとか言ってるし、負け組と感じてトランプを支持する人たちの気持ちは本当にわからんのだなあと嘆息。
老巧化したマンションの問題点について。
老巧マンションの建て替えはほとんど例がない。費用がかかるし、何より区分所有者の意思統一を図るのが困難。
悪質な理事がいた場合に、修繕費用の不正を防ぐのが難しい。
タワマンは廃墟化しやすい。
年食ったら賃貸借りるの難しいという意見については、人気のある場所で探すと難しいのであって、人気の低いところで探せば良いというのはちょっと参考になった。
オーストリア帝国の事実上の最後の皇帝フランツ・ヨーゼフの伝記。
同時代のビスマルクやナポレオン三世の話は読んでまして、その脇役として出てくる人でたいてい負け役。
ドイツやロシアに挟まれて、国民国家の潮流の中で、ボロボロになっていく多民族国家をかろうじてつなぎとめていたという内容でした。
普墺戦争に負けてドイツから追い出されて、バルカン半島に勢力を伸ばしたら、第一次大戦と悲惨・・・
家族も弟がメキシコ皇帝になるも革命で銃殺、長男は謎の情死、皇后のエリザベートは暗殺と悲劇の連続。皇位継承者の甥はサラエボで暗殺。皇帝の気持ちを考えると私も涙が出そう。エリザベートはお芝居とかで人気があるけど、この本では人格的にかなり問題があるという描写。今の女優に結構いそうな感じ。
第一次大戦後に帝国は崩壊したけど、その後の諸国家はナチスドイツとソ連に挟まれて悲惨な運命に。今ではEUとして統合して力を合わせようという流れ(逆の流れもあるけど)があるだけに、オーストリア帝国の意義は結構ある感じ。
清の勃興時から最盛期までの6代の皇帝の時代。
清がどのように拡張し、政治体制を整備したかよく分かる。
初代ヌルハチ。最初は一部族長に過ぎなくて、満州のハーンといえども他の部族長と差がなかった。部族から八旗体制を整備したけど、独立性が強かった。
二代ホンタイジ。ハーンといっても部族長の中では一番の若輩者。漢族の経済力とモンゴル族の武力を使って権力の掌握に努めた。
三代順治帝。実力者たちが勢力均衡のために子供を選んだ。叔父のドルゴンが実験を握り、明崩壊後の北京を占領。中華の皇帝へ。
四代康煕帝。明の降将を使って、明の領域を掌握。明の降将を倒し中国統一。
六代乾隆帝。中華より外の藩、モンゴルチベットウィグルへの拡張。
その後は興隆の後の没落へ。