「長城のかげ」宮城谷昌光著

劉邦の周辺の人たちの短編集。その人の視点によって、劉邦への感じ方が違うので劉邦の人柄に立体感が出てくる。

項羽の武将の季布、劉邦の幼なじみの盧綰、漢の外交官の陸賈、劉邦の庶長子の劉肥、儒者の叔孫通の五名。どれも横山光輝だとちょい役で、その人の生涯が出てくることはなかったので、勉強になった。

陸賈は横山光輝だとあんまり活躍した印象がなかったけど、南越国を2回も漢に従属させるという大功を立てていたのね。

叔孫通の話で法と礼の違いの話が出てきたけど、自分には違いがよくわからなかった。法がルールで礼はマナーか?

「ウィッチャー短篇集2 運命の剣」アンドレイ・サプコフスキ著

本編の前日譚が多いかな。

イェネファーと離れたりくっついたりする話とか、シリとの運命の出会いとか。

ゲラルトの母が出てきてびっくり。てっきり普通の人間の孤児かと思ってたらそうじゃなかった。

ゲラルトはよく、ウィッチャーには感情は無い!と強調してるけど、そんなことないよな~。

「脳科学者の母が、認知症になる」恩蔵絢子著

大学の研究者である著者が、母が認知症になって、脳科学的な分析と母との日常を記した内容。

私も親類が認知症になったことがあるので、この本で書かれる描写はとても身につまされるものであった。冷蔵庫の中が満杯になるとか、衣服が山となって積んであるとか。

筆者は、脳の機能が衰えてできなくなることが多くなったとしても、それで母ではなくなるのか、能力がなくなっても残るものがあるのではないかと問いかけている。

話すことに辻褄が合わなくても、その人らしさは消えない。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」上下 ウォルター アイザックソン著

レオナルドのノートに焦点を当てた評伝。

モナリザとか最後の晩餐、展覧会で見たアンギアーリの戦いくらいしか知らなかった。

代々公証人の家に非嫡出子として生まれる。この時代に非嫡出子としてのデメリットはあまりなかったものの、公証人組合は非嫡出子が入るのを認めていなかったので、家業を継がなくてすんだ。祖父母の家で年の近い叔父を兄のようにして育った。実の母は農家の娘で、農夫と結婚して子供をたくさん生んだ。父は正式な結婚を何回かして、そのうち子供が何人か生まれた。レオナルドは父母と仲が悪かったわけではなく、父母の家にも遊びにいっていた。祖父が亡くなった後は芸術家の親方のところで住み込みの弟子になった。都市は人間関係がたいへんで、田舎の実母の家で実母の夫といる時が一番休まるとノートに記載した。ただ死ぬまで都会に住んだ。

光の挙動や、解剖による人体の構造を非常に研究し、絵画に成果を残した。ただ未完の天才であり、完成させずに放り出す事が多かった。

等々、すさまじい好奇心でいろんなことに首を突っ込んで、ノートには傑出した内容を残すも、論文にまとめることがなかったので、後世に残すことは少ないという結果でした。ただモナリザ等の傑作につながったのは偉大な業績と言える。

「人生100年時代の年金・イデコ・NISA戦略」田村 正之

2021年の本。2022年の改正までの内容です。

年金はの本質は保険であると言ってて、確かにそうかもと思っちゃう。

これでもかというくらい内容が盛り込んであるので、ぱっと見ただけでは内容が覚えられない。節目に見直して、参考にすると良いかも。