「赤い人」吉村昭著

ホラー系の話かなと思ったら、囚人服の色で、北海道の刑務所の話でした。

明治初期は北海道開拓期で、全国の囚人を開拓のために北海道に送り込んで重労働させたのですな。

最初の樺戸監獄開設の話から驚きの連続でして、石狩川流域は今でこそ鉄道や車で移動で簡単なわけですが、監獄のある月形村に行くまでに原生林で道がなく徒歩で数日はかかるという・・・

最初の囚人は原生林に連れてこられて、自分の獄舎を作らされるというとんでもない環境だ。

その後も炭鉱で劣悪な環境で働かされるか、旭川から釧路、網走までの横断道路を作らさられるかと死亡率超高い状況。北海道の開拓は囚人の奴隷労働で成り立っていたんですな。

ゴールデンカムイの元ネタっぽい話が多し。

笠松競馬場

お盆で帰省した親戚も台風で早く帰り、暇になったので笠松競馬場に行きました。

地方競馬場は平日開催なのでなかなか行く機会がない。

お盆期間ということで先着千名にヤクルト無料配布だったので、早めに行こうとしたら台風のおかげで午前は大雨。雨雲をやり過ごして行ったらもう配布終了という・・・

笠松駅から競馬場まで、行き方が全然わからなくて、駅東口からちょっと東に行って大きめの道を南下したのですが、これは裏口の方で間違い。実際は駅東口からすぐ南下すると正門。

オグリキャップ像。

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ゲート入りと名鉄電車。

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直線の内側にパドックがあるという構造。

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コースの内側に畑。

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コースの内側に墓。

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おでんやモツ焼き。競馬場での楽しみ。

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「永楽帝――華夷秩序の完成」檀上寛著

講談社学術文庫

明朝第三代皇帝永楽帝の業績について。

北の守りの燕王が、甥の二代皇帝を倒して三代皇帝になったという話は知っていたものの、詳細な話は知らなかった。蜂起する寸前は戦力を削減されまくって、数百程度しか兵力がなかったんですね。乾坤一擲的な南京攻略に成功して天下を取ることができた。

首都南京を永楽帝が北京に遷都したことで、明から清、中華人民共和国まで中国の首都は北京になった。

外交も積極的にモンゴルへの北伐、鄭和の大航海等進め、内政は宰相を廃止して皇帝独裁体制を築いた。

二代皇帝から簒奪したのを正当化するために、歴史書を捏造しまくりというのは引くなあ。

「子産」宮城谷昌光著

春秋時代の鄭の政治家子産のお話。

子産個人というより、鄭の政治家の群像劇って感じかな。

子産は子供の頃のほうがキャラが立ってて、将来を見通す力がすごいんだけど、大人になって政治家になると若干影が薄くなるという・・・

大国普と楚の間で始終離反しないといけない小国鄭の政治家は大変ですね。

あの人は徳が薄いのでまもなく死にます!とか予言が結構多いけど、これって色んな人が色んな人の予言していて、あたった予言だけが残っているのでは・・・

15時17分、パリ行き

クリント・イーストウッド監督。

フランスパリ行きの列車内でおきたテロ事件とそれに立ち向かった若者たちのお話。

前半は日常風景でなんじゃこりゃと思って、最後のテロとの対決まで退屈かな・・・

後で主演三人は本人と聞いて、かなり驚き。

「晴子情歌」高村薫著

前に読んだ太陽を曳く馬の前の話。話的にはほとんど繋がりはない、と思う。

母の晴子の人生をベースに、晴子と息子の彰之の二人を主人公として時代の雰囲気とか、青森の旧家の淀んだ血脈とかが主題・・・かな、テーマはよくわからなかった。

親子二人の話と言っても、時系列は二人の二列と見せかけて、かなり色々飛んでるので混乱させられる。と言っても時系列はさほど重要でなく、単体のエピソードそれぞれが重要なんだろうか。

男性の登場人物はほとんど母晴子に惹かれていて、晴子はそれで大変なことになるシーンもあるのだけど、普通の小説ならそれがメインテーマになってもおかしくないけどかなりさらっと流れていて、晴子は主人公のくせに最も得体のしれないメンタリティと感じたりする。

とグダグダ書きつつ、ニシン漁のシーンが一番面白かったような気もする。

 

時代はそんなに遠くないはずなのに、ふらいんぐうぃっちと同じ地方の話とは思えないな。