「ウクライナ戦争と米中対立」峯村健司著

峯村氏と5人の論客の対談集。

米中対立の話がかなり危機感が漂う内容で、中国の台湾侵攻は数年以内に起きる可能性は高く、すでに地域の戦力は中国はアメリカを上回っている。

中国の人口動態は、近いうちに超高齢化によって国力が減少していくことがわかっている。そのため、中国は逆に今のうちに行動しようという考えがあるかもしれない。

序盤の中国のミサイル攻撃で、日米の航空戦力が大打撃を受けて、それで決着がついてしまうこともありうる。

ペロシ訪台で中国は日本のEEZ内にミサイルを撃ち込んだが、日本側の抗議は弱かったので、中国側は日本のEEZは無いものとみなしている。

等々、暗澹たる未来を感じさせるもので、アメリカは日本のバックアップがないと台湾を守れないが、日本は中国の情報戦で戦意を喪失する可能性が高いという指摘もそうだろうなあと思ったり。

「悪党たちの大英帝国」君塚 直隆著

新潮選書。 7人のイギリス人政治家ヘンリーⅧ世、クロムウェル、ウィリアムⅢ世、ジョージⅢ世、パーマストン、ロイド=ジョージ、チャーチルの生涯。

ヘンリーⅧ世は離婚がしたかったからカトリックから離脱したという話は聞いてたけど、結構スケールの大きい人だったのね。

クロムウェルは王政を廃して共和制にしたということは知ってたけど、具体的にどういう人か知らなかった。小身から身を起こして護国卿までのし上がったすごい人なのね。

パーマストンアヘン戦争の時の首相というのは知ってたけど、外交の達人なのね。

ロイド・ジョージ第一次世界大戦の指導者というのは知ってたけど、弁護士から労働党に入って、年金制度等を導入した労働者の王という人。これが総動員体制の指導者というから人の運命はわからない。

チャーチルはだいたい知ってた。

ロード・オブ・ザ・リング IMAX版

台風来ている中、IMAXロード・オブ・ザ・リング見に行きました。

夕方頃の上映で、JRと名鉄は18時頃から運休というやばめの雰囲気。映画館との往復時は雨はあまり降ってなかったのでセーフ。

昔映画館で初見の時は、モリアの鉱山バルログ戦は、こりゃここだけで神作だわ・・・と思ったものですが、今回も良かった~!

長い作品ですが、全然退屈せずに見ることができました。今やってる力の指輪との関連も感じます。

スタッフロールまで来て、良かったと余韻にふけっていたら、クリストファー・リーの名前が出たときに涙腺が・・・悲しいというより、歴史の重みを感じたのかな。

「暗殺者の飛躍」上下 マーク・グリーニー著

レイマンシリーズ、反撃の続刊。

前回でCIAと和解して秘密エージェントになり、香港に送り込まれる。

中国人逃亡者を確保するという任務だが、彼を巡ってCIA、中国公安、香港マフィア、ロシア特殊部隊、ベトナムマフィア、タイマフィアが入り乱れて大混戦というワケワカメの事態となる・・・

映画に出てきたフィッツロイが出てくるんで、映画の設定はこのへんが近いのかな。

ハンドラーのスーザンとは仲悪しで、敵のはずのロシアエージェントのお姉さんのほうが仲が良いという苦笑な展開。ロシアのお姉さんが「え、あなたグレイマンなの!?」ってトゥンクするシーンはワロタ。

レイマンは装備はいつも現地調達、泊まるのもスラムの安宿でスナックみたいなものしか食べてない感じなので、今回はわりと良いとこ泊まる描写があって安心。たまには良いもの食べようよって感じ。

いつも絶体絶命な状況の割には、身体能力と機転でなんとかしちゃうのが面白い。

「日本インテリジェンス史」小谷賢著

中公新書。戦後から現在までの情報機関の歴史。

占領時に、旧日本軍を集めて情報収集させたってのは聞いたことあったけど、旧軍系はマッカーサーがいなくなって吉田茂が嫌ったので、無くなったのね。

公安は警察が主導したけど、諸外国が組織した情報機関とかスパイ防止法的な法律はできなくて、日本は諸外国の情報機関のスパイ天国になっちゃった。

冷戦後、町村信孝や第二次安倍内閣等を経て、今の国家安全保障会議に至る。

攻殻機動隊とかトム・クランシーとか見てると、情報機関は激烈な攻防してんのかなと思うけど、今の日本はどうなんだろう・・・

二本松、白河

福島県郡山で二拍目。まずは電車で二本松城

二本松駅から徒歩で10分程度で城門前。

二本松城天守等の建物はあまりないものの、正門や石垣が残る。結構な小山の大規模城郭。

戊辰戦争で従軍した少年たち、二本松少年隊の像。

二本松城の本丸には車ではすぐにあがれますが、徒歩では結構な登山。道が結構くねくねしてて結構さまよった。

本丸虎口。

本丸。

二本松城の案内所は今年4月にできたとのことでかなり綺麗で豪華。

二本松城の次は郡山経由で白河。

白河駅から白河小峰城が見える。

白河小峰城は平城で面積はそれほどでもないが、石垣や再現天守(実際は櫓)が素晴らしい。

正門。

天守。厳密に再現していて、階段はかなり急。

白河駅の隣が新白河駅で新幹線が止まる。一本遅らせて、駅前で白河ラーメンを食べる。その後は東京経由で名古屋に帰った。

会津

出張で関東の奥の方に行っていたので、土日は福島に遠征しました。

金曜のうちに郡山まで行って泊。

福島県の構造がよくわかっていなかったのですが、福島市は実はそんなに中心ではなくて、人口はいわき市が一番で、交通の要衝は郡山市なんですな。浜通り中通り会津の川みたいな構造で、縦方向は移動しやすいけど横方向は移動しにくい。

土曜日は郡山から高速バスで会津若松に移動。電車はあるけど高速バスのほうが本数が多い。

会津駅でレンタサイクルを借りようとするも、全部予約済み。しょうがないので市内周遊バスの1日券を購入。

会津若松城。縄張り、石垣、赤瓦と良ポイントのてんこ盛り。

あまり人が来ないところですが、本丸と二の丸の間の堀と橋、石垣も素晴らしい。

その後は茶室麟閣、御薬園。御薬園には会津出身の秩父宮勢津子殿下の品が多く収蔵してあり、元は尾張に嫁いだ妹が引き取った品を会津に寄贈したんだそうな。

会津武家屋敷、元西郷頼母屋敷を見学。上級士族は豪勢な屋敷に住んでたんだなあと驚き。西郷頼母は自己保身の言動が多いので、私の評価は低いんだな。

すぐ近くになんと佐々木只三郎の墓がある。旗本で見廻組の一員、坂本龍馬を斬った男。会津出身だったのだな。

武家屋敷の隣の古民家はレストランであるものの、2,3階の屋根裏はネパール博物館というかなりの珍スポ。古民家の屋根裏に入るなんて初体験だし、ネパール仏像も面白い。問題は熱がこもってかなり暑く、早々に撤退。お店の人がお冷を出してくれました。

飯盛山へ。白虎隊自刃の地で、有料のスロープコンベアで楽に上がれる。悲劇の地も資本主義の前にはこのような有様。

山の中には会津さざえ堂があり、木造の高層建築で結構スリルがある。一度来たかったところで良かった。

七日町駅周辺の古い町並みに行き、新撰組記念館、野口英世青春館。青春館の一階は喫茶店で、はちみつ入のコーヒーを飲んだ。マイルドな感じ。

駅の近くの阿弥陀寺新選組斎藤一の墓。明治では会津の女性と結婚して警察官になり、墓は会津に建てたのだな。

七日町駅はにゃん旅鉄道に乗って隣の会津若松駅へ。

駅でお土産買ったりそば食べたりして、高速バスで郡山へ戻った。