「ペルシア帝国」青木 健著

ペルシア発祥の世界帝国のお話。ペルシアは高原の一地方で、経済力も馬産も乏しくて、ここから二回も帝国が産まれたのは奇跡的だそうな。

最初はアケメネス朝で、ギリシャのポリスとペルシア戦争やったり、アレキサンダー大王に滅ぼされたりしたとこ。アレキサンダー大王と戦ったダレイオス二世は、アニメとかだとめちゃ強力な皇帝に見えたけど、実際は王室内の内輪もめで王族が死にまくって、宦官が引き立てた将軍の一人で、王家の一員かは微妙らしい。帝国の求心力が落ちて、分裂しかかってて、アレキサンダーの侵攻は絶好のタイミングだったそうな。

次はサーサーン朝で、ローマ帝国ビザンチン帝国と戦ったとこ。ホスロー二世の時にビザンチン帝国と世界大戦になって、20年以上も戦ったせいで国がボロボロになって、勃興してきたイスラム勢力に滅ぼされた。

サーサーン朝見てると、アルスラーン戦記に出てくる名前がいっぱいでここがモデルなのね。

「日米開戦」トム・クランシー著

恐怖の総和の次の話。トム・クランシー読むと核兵器に詳しくなるな。

大陸弾道ミサイルの先端はウラン238劣化ウラン)でできている。大気圏突入に耐える材質であり、かつ核融合で発生する高速中性子によって核分裂を起こす。えげつない構造やね・・・

恐怖の総和でファウラー大統領は退任し、ダーリング副大統領が昇格。ライアンは安全保障補佐官に。

日米貿易戦争の最中で、アメリカの新しい貿易の法律で日本の輸出産業は壊滅的打撃。産業界を牛耳る矢俣は入念の準備の末、アメリカへの攻撃を開始する。

アメリカへの攻撃方法はよく考えたなあという巧妙な方法で、証券屋のシステムにトロイの木馬を仕掛けてアメリカ経済を停止、日米軍事演習中に奇襲して空母と原潜を無力化、サイパンを占領、核ミサイルの配備と日本スゲーって感じ。

とはいえ太平洋戦争と同様に、アメリカに打撃を加えれば講和に応じるだろうという甘い予想は通じないわけで、状況を逆転されていく・・・

早期警戒機をステルスヘリで奇襲って実際に可能とは思えないけどかなり燃えるシチュエーション!

最後にライアンが副大統領に昇格。議会での就任式で日本人パイロットが復讐のためジャンボジェットで特攻してきて大統領が死亡。ライアンが大統領に昇格して話は終了。1994年の本で911事件を予感させるのはすごい。この世界線、副大統領からの昇格多すぎじゃね?

「聞書き 遊廓成駒屋」神崎 宣武著

名古屋の中村遊廓について聞き書き

私は親戚が中村区在住でちょくちょく行くし、地下鉄代を安くするために中村日赤あたりから名駅まで歩いたりするので土地勘はかなりある。実は中村日赤で産まれたしね。

本に載っていた昭和30年代の中村遊廓の地図は、こんな大規模遊郭だったのかと衝撃的だった。今じゃソープも寂れて、リハビリセンターとか老人介護地帯だわな。

元々大正時代は大須に旭遊廓というのがあって、都市化が進んだので田んぼだった中村に移転したそうな。昭和30年代の売春防止法遊郭は廃止になって、廃業したりソープになったりした。

この本では1970年代に取り壊し中の遊廓に出くわした筆者が、遊廓の道具類を譲って貰い、過去の話を知る人に聞き書きしたという内容でした。この本に出てきた遊廓の経営者のバアさん、仲介屋、娼妓たちはもう生きてはいないだろう。もう知っている人のいない世界ですね。

娼妓の借金が膨らむシステムとか、ホオズキの茎をあそこに入れて堕胎するとか、性病検査の際にわざと高熱を出させて性病をわからなくするとか衝撃的な話が出てくる。

昔はすごかったなあと思いつつ、今の性産業の女性たちもそんなに変わるものではないよなあと思ったりする。

関ヶ原玉城

NHKでやってた関ヶ原の謎の巨大山城を見に行きました。

駅前でレンタサイクルを借り、不破関資料館へ行き、大谷吉継の墓の近くの林道をどんどん行くと登城口。

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陸軍境って石がちょこちょこあるので、関ヶ原の時の城というより、陸軍の陣地だったのではという疑問が。

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頂上。道は整備されて登りやすく、頂上には休憩用の建物がある。ハイキングコースとして整備された形跡がある。建物の後ろに広い平坦場がある。

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伊吹山がよく見える。山の麓には陸軍の火薬貯蔵庫がある。

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西側は人工的な地形。竪堀っぽい。ただ西側の整備は関ヶ原の戦いの以前ではという気がする。

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西側にあった石による枡状。謎。

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地元の山菜採りの人話したら、このへんは気流が悪いので飛行機はこないとのこと。陸軍の対空陣地ではない?ただ、陸軍火薬庫に行ったら、天満山に対空砲を設置とあるので、こちらにもあったのでは?

その後下山し、胡麻の郷、エコミュージアムと行って、陸軍火薬庫跡へ。

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見学可能な第5火薬庫。

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立哨台。

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今は亡きメナードランドが残る案内図。

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関ヶ原鍾乳洞行って終わり。ウォーランドは一度行ったことあるので・・・

「椿と花水木―万次郎の生涯」津本陽著

中浜万次郎の生涯。

土佐の貧しい産まれで、漁船に乗ったら難破して鳥島に漂着。アメリカの捕鯨船に助けられ、キャプテンに気に入られて他の日本人と別れてアメリカへ。

アメリカでは学業に励み学校を卒業。航海士の道へ。ってすごい努力だなあ。

恋仲になって結婚するキャサリンという女の子が出てくるけどオリキャラぽい。

捕鯨船に乗ったりした後、日本に帰る金を稼ぐためにゴールドラッシュのカリフォルニアへ。稼いだ金を旅費にして、琉球、薩摩経由で江戸へ行き、許されて土佐に戻る。

土佐藩に仕えるも、黒船来航で幕府にリクルート。その後は英語教師とか船の周旋とかで忙しい日々。

万次郎の娘の子守をさせられた塾生のうち、榎本武揚は背中が固くて不評で、大山巌はふかふかで娘に好評だったという逸話にワロタ。

波乱万丈で、本当に人生はどう転がるかわからんものですね。

前に読んだ津本陽の本は勝海舟でしたが、万次郎の話では海舟は辛辣にかかれていて困惑。

長篠

設楽原歴史資料館が3月までは改装中で、4月から開館ということで行ってきました。

飯田線長篠城駅に行き、まずは鳶巣山砦へ。長篠城包囲戦で、織田徳川の別働隊が攻撃した砦。

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迷うことはないけど、現地は石碑と立看板くらい。マニアック!

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長篠城。ここは二回目。今回は周辺も回る。

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医王寺裏の勝頼本陣。物見櫓から長篠城を見渡せます。

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徒歩で設楽原方面へ。結構あります・・・

途中で長篠中央構造線露頭を見に行くも、崩落で通行止め。

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設楽原歴史資料館。火縄銃たくさん。

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設楽原古戦場。奥の小山に徳川軍が布陣し、武田軍が小川と田んぼを突っ切って突撃した。

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馬防柵の再現。

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空堀、柵、土塁の三層構造。

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家康陣地。ちょっと東の学校の裏側に物見用に使われた古墳跡があるとのことだけど、よくわからんかった。

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これくらいで帰宅。

横須賀、二俣

有給消化ということで、浜松近辺日帰り。

まずは袋井から横須賀城掛川市では掛川城高天神城横須賀城の3つを推してる。

周りがあまり開発されていないので、広い領域が残っている。天守に立派な石垣。

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浜松に戻り、餃子を食べようとするも専門店は異様な行列で、別の中華料理屋で餃子定食。ウマー。

遠鉄で西鹿島駅から飛龍大橋を渡って天竜二俣駅へ。ここはゆるキャンとシンエヴァンゲリオンのダブル聖地というホットな駅だったりする。

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転車台見学ツアーに参加。春休みだからかめちゃ参加者多い。

高架貯水槽。

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浴室。

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扇形車庫。

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転車台。実際に使っているシーンを初めて見た。

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鉄道歴史館も見ました。

お土産にゆるキャンキーホルダー。

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その後は本田宗一郎ものづくり伝承館松平信康の墓と行き、二俣城へ。ここは二回目。

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鳥羽山洞門。

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鳥羽山城。二俣城が防衛用で、こちらは普段使いらしい。

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これくらいで帰宅。