2016-01-01から1年間の記事一覧

「親の介護をする前に読む本」東田勉著

講談社現代新書。下手に延命治療をしたり、高齢者の溶体急変時に救急車を呼ぶことは、かえって苦しませることになるという話は勉強になりました。 これから高齢化社会が進行し、今までのような介護は望めない。予め知っておくべきことは多い。

「気づいたら先頭に立っていた日本経済」吉崎達彦著

新潮新書。溜池通信で書いている内容を整理したもの。 吉崎氏の話は地に足の着いた議論で、現実的でかつ含蓄があって参考にしてます。 カジノの話が、TDLと絡めて具体的なイメージが浮かんでくるようで勉強になりました。

野火

2014年版。ストーリーはあるようでないようで、私としてはホドロフスキーにありがちな地獄巡りを思い起こしました。これが戦場のリアルと言われるとどうなんだろな。個人的にはあまり好きじゃない作品。

「ハンニバル 地中海世界の覇権をかけて」長谷川博隆著

講談社学術文庫。ハンニバルは塩バアのローマ人の物語でその活躍を知ってまして、この本で詳しく知ろうと思った次第。この本の内容は、ハンニバルの物語を書いたものというより、歴史的な動向を書いたものでした。軍事的な話より、政治的な動向の話が多かっ…

「戦国大名の「外交」」丸島和洋著

講談社選書メチエ。主に甲駿相三国同盟を題材に、戦国時代の外交のお作法的な解説。 大名だけではなく、側近や家老の合意が無いと外交が成立しないという話が、権力構造を知る上で勉強になります。 現代と違って電話も移動手段もない時代に、遠隔での通信を…

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I」

やっとDVD借りてみました。ダイクン家、ジオン家、バラル家の最初のお話。 ランバ・ラルさんとハモンさん大活躍。 ファースト最初に見たときはランバ・ラル隊にたいして思い入れはなかったのだけど、今回でハモンさんの運命を思って切なくなった。

「宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議」吉田たかよし著

講談社現代新書。宇宙に存在する物質組成とか、地球と月との関係とかの条件から、人体がなぜこうなっているか解説する内容。 病原体を兵糧攻めするために、あえて鉄分を不足気味にしているとの話はとても興味深い。

「後白河法皇 平家を滅亡させた黒幕」河合敦著

幻冬舎新書。後白河法皇を中心とした人間関係を解説した内容。 始めの頃は平清盛と組んで実権を握り、清盛死後に源氏が台頭してくると木曽義仲、源義経、源頼朝とコマを入れ替えて政治の中心であり続けた。このへんは前の大河ドラマを思い起こす内容で面白い…

「わずか五千石、小さな大大名の遣り繰り算段」山下昌也著

喜連川藩に関する内容。前半は別の藩の小ネタ集で読む本間違えたかと思いましたが、後半は喜連川藩のお話。 よく仙台藩にスルーされたから追っかけたという話があるが、それは作り話とのこと。 小藩の事情のお話はなかなか珍しい無いようなので勉強になりま…

「孤独の価値」森博嗣著

幻冬舎新書。森先生が孤独の価値について語っています。 世間では孤独にネガティブな評価をするけど決してそうではないというお話。 話の内容より、先生の現況のほうが気になった。大学やめたのは知らなかった。

「江戸の備忘録」磯田道史著

文春文庫。江戸時代のトリビア集。 偉い人に関する話は眉唾っぽいが、庶民の話は面白い。

「中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌」高橋和夫著

NHK出版新書。アメリカとの距離を縮め、地域大国としての地位を高めるイラン。アメリカの同盟国だけど、国として脆弱なサウジ。この二国の情勢を中心として、シリアやISISなど中東情勢について理解を深めてくれる内容。 トランプ大統領になってアサド潰し…

この世界の片隅に

放映館数が少ないから、かなり混んでました。割りと年配層も多いみたいで、放映中の笑いポイントで漏らさず笑い起きてました。 原作読んでたから話は把握してました。戦争シーンはかなりガチで精神に来ますね。空襲が本格化すると、もうやめてやめてと見てる…

「海上護衛戦」大井篤著

太平洋戦争時に、海上護衛総司令部参謀を務めた著者による記録。 どれだけ海軍が決戦主義で、海上護衛を軽視していたか。米軍の潜水艦による輸送網破壊でどれだけ日本がダメージを受けたか述べられます。 大和の沖縄特攻で、燃料が片道だけでなく、実は帰り…

「日常生活のなかの禅 修行のすすめ」南直哉著

釈迦や道元禅師の教えを解説した上で、同活かすかという内容。結局のところ、出家しないとダメなような結論。恐山に比べると、全体的に硬い感じ。大震災で多少境地に変化があったのでしょうか。

「仕事に効く!仏教マネジメント」プラユキ・ナラテボー著

プラユキ師の本が出てたのでこれも読みました。 PHPビジネス系に連載してた内容とのことですが、ビジネス書とは関係なくわりとガチ目で仏教の話してるので、誰が読んでも勉強になります。

「悟らなくたって、いいじゃないか 普通の人のための仏教・瞑想入門」

幻冬舎新書。プラユキ師と魚川氏の対談本。 仏教の瞑想やりだすと、原始仏教的な悟りを求めがちだけど、仏教の世界は結構多様なので、俯瞰的視線を持とうという内容。 私も仏教に興味を持った最初の頃はテーラワーダが原始仏教に近くて、がんばってサティ入…

足助城

香嵐渓紅葉祭りで、まだそんなに混んでなさそうということで、香嵐渓近辺に行きました。 地下鉄で浄水駅、バスで香嵐渓の次の一の谷口で下車。徒歩で香嵐渓の飯盛山の東の足助城に行きました。 室町から戦国時代の中世の砦跡を、ふるさと創生事業で再現した…

奇蹟がくれた数式

インドの数学者ラマヌジャンの映画。 ネットの感想見ると、ラマヌジャンに感情移入して、ハーディ厳しいという人が多いっぽい。 私は照明無い数式は意味ないだろと思っちゃうので、ラマヌジャンが困ったちゃんに見えちゃうんだな。 映画だとハーディは人間味…

「あなたの知らない脳 意識は傍観者である」デイヴィッド イーグルマン著

ハヤカワ文庫で、脳科学の新しい話かなと思って期待して読んだら、2012年に書かれた本の単行本化で、ちょっと残念。文庫本なのでそう思うほうが愚か。 脳科学の本はだいたい似たような事例を扱っているので、2010年のスーザン・ブラックモアの「意識」を読ん…

「境界性パーソナリティ障害」岡田尊司著

俗に言うボーダーの症状の話で、私も以前こういう人迷惑をかけられた記憶があり、二度と関わり合いにならないと思ったものですが、この本の偉いところは、境界性パーソナリティ障害は治せると仰るところです。 深入りせず、客観性を持って粘り強く対応して治…

「オリジナル・サイコ―異常殺人者エド・ゲインの素顔」ハロルド シェクター著

ハヤカワ文庫。ヒッチコックのサイコの元ネタになったエド・ゲインの実際のお話。 アメリカのど田舎で孤独に暮らしている中年男性エド・ゲインは、周囲からは小間使いに役立つ大人しい人と思われていたのですが、実はとんでもないサイコ野郎だったという現実…

「自分をみつめる禅問答」南直哉著

禅僧と一般人が問答を通じて、禅を理解するという内容。今までの南師の著作の内容の整理に役立つ内容。

「新・雨月: 戊辰戦役朧夜話」船戸与一著

船戸先生の本を初めて読みました。戊辰戦争の流れを三人の架空人物を軸にして書いてます。 長岡藩の博徒、会津藩の武士、長州藩の密偵の三人で、官軍と幕軍の両軍の動きを交互に描きます。 若干説明過多みたいなところはありますが、元々戦況の流れはあんま…

御土居

天気が良かったので京都へ。 まずは地下鉄で京都府文化博物館で黄金のファラオと大ピラミッド展。東京、仙台、鹿児島、京都ときて東海地方でやる雰囲気がないので行きました。展示物品の数はそれほど多くは無いのですが、説明が充実しているので勉強になりま…

オークションハウス

amazonで全巻安売りしてたので購入して最後まで読破。大長編のわりにはなんだかなあという最後。 漫画を終わらせるのは難しいとは言え、終わらせるのに良いタイミングとしては、村尾由美が死ぬところとか、インド行ったところとかかなあ。エピソードの展開は…

「まちがいだらけの認知症ケア」三好春樹著

認知症に関する本は、医師による医学的な話が多いのですが、これは介護畑の人のお話。 結局のところ、認知症患者の問題行動の原因は、衰えていく自分を認められないからという話は非常に参考になりました。 便秘と脱水症状、季節の変わり目が問題行動の原因…

「あまたの星、宝冠のごとく」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著

鬱展開に定評のあるティプトリーの短編集。鬱というか、あまりに救いのないオチに愕然とすることが多いのな。どんだけ男性や女性に絶望してるんだという感じですね。 この短編だと「もどれ、過去にもどれ」が特に胸糞で、結局糞ビッチの性根は変わってないの…

宮川香山展

瀬戸市美術館でやってる宮川香山展に行きました。 実際に高浮彫を見ると謎技術過ぎてビビる。 撮影可の作品も何点かあって、撮影してみました。

「「相続税、私が払うの?!」とあわてる前に子どもがやるべき相続準備の本」五十嵐明彦

相続税のことほぼ知らないので勉強のため読書。新税法とか、遺産分割とか、節税方法とかいろいろ勉強になった。財産が少ない方が揉めるというのはさもあらんと納得。