2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「寂光院残照」永井 路子著

源平合戦時代あたりの短編集。 表題作は、壇ノ浦の後、大原に隠遁した徳子の元に後白河法皇が訪れる。 徳子の侍女の考えは至極真っ当で、平家追討を命じた法皇がなぜのうのうと徳子の前に顔を出せるのか。市中引き回しされた平家の落ち武者(宗盛とか)を平…

コロナワクチン3回目

コロナワクチン3回目。前回と同様モデルナ。 昼にうつので、休暇を取って午前は名古屋市美術館にゴッホ展を見に行きました。完全予約制で、春休みだからか結構こんでました。糸杉の迫力がすごい。 前回と同様、ワクチン対策に、漢方薬麻黄湯とカロナールを用…

「真田信之 真田家を継いだ男の半生」黒田 基樹著

父と弟のせいで陰に埋もれがちな兄の生涯。 90まで現役だったので、残った文書の年代判別が難しいってのが面白い。 長生きしたわりに病気がちで、大阪の陣は参加できずに息子二人を参加させたのね。

「米露開戦 4巻」トム・クランシー著

最終巻。 パパの回想シーンから地底との接触がえがかれるも、この時には事件は謎を含んだまま未解決。 そして息子が地底と接触し、天頂の真相に迫る。 キエフのホテルで最後の大捕物をやって、切り札を手に入れたところで、パパがロシア大統領に話をつけて戦…

「幕府パリで戦う」南條範夫著

徳川昭武のパリ万博参加の随行員である渋沢栄一の活躍。 昭和初期に青年が渋沢翁からの聞きがたりという形式だけど、南條先生の実話なのか?どこまで本当なのか・・・ 薩摩を援護するイギリスと幕府を援護するフランスによる暗躍があり、使節団の財政を握る…

「米露開戦 2,3巻」トム・クランシー著

クリミア半島で親ロシア派と民族派の衝突できな臭くなる中、セヴァストポリのCIAの基地を撤収作業することになるが、基地の周りにデモ隊が集まって暴動寸前に。クラークたちが助っ人に行くも親ロシア派(実はスペツナズ)による攻撃が開始される。このへんはコ…

「続悪霊列伝」永井路子著

前回は主に平安時代以前の悪霊でしたが、今回は平将門、崇徳天皇、楠木正成、徳川家斉に関する悪霊の話。 時代を経るにしたがって、悪霊のスケールが小さくなる。 平将門や崇徳天皇は大魔王的な扱いだけど、実際は恨みの原因になった人たちはほとんど不幸に…

「米露開戦 1巻」トム・クランシー著

ジャック・ライアンシリーズで全4巻のうちの最初。2013年の作品で、ロシア軍がウクライナに侵攻するというお話。現在進行系でタイムリーですね!アマゾンの中古本は、安価のものは軒並み売り切れてます。プー○ンみたいな大統領が大ロシア復活を夢見てウクラ…

「悪霊列伝」永井路子著

御霊神社に祀られている人がどのような人で、なぜ悪霊になったか。 菅原道真公は上げ上げエピソードが多いから、天才で人格者だと思っていたら、生真面目な官僚で、人を陥れるような人格の強さは無かったとのお話。政治家として目立った功績は無いそうで、可…

「現代「只管打坐」講義 そこに到る坐禅ではなく、そこから始める坐禅」藤田一照著

藤田師が雑誌に書いていた坐禅に関する連載をまとめたもの。 坐禅の考えた、やり方、マインドフルネスとの比較、他の瞑想方法とかとの比較。 こう書くとハウトゥー本みたいだけど、坐禅はどこかへ向かう手段じゃないんだよということを何度も強調されます。 …

「執権 北条氏と鎌倉幕府」細川 重男著

執権、得宗とは何か、北条氏はなぜ将軍にならなかったのかという疑問に対する回答。 義時と時宗をメインに語られます。 義時は次男で、江間家を立てていて、北条氏の嫡流ではない。13人の合議制度で時政と義時二人が入っているのは、北条氏が偉いから親子が…