読了

「ペルシア帝国」青木 健著

ペルシア発祥の世界帝国のお話。ペルシアは高原の一地方で、経済力も馬産も乏しくて、ここから二回も帝国が産まれたのは奇跡的だそうな。 最初はアケメネス朝で、ギリシャのポリスとペルシア戦争やったり、アレキサンダー大王に滅ぼされたりしたとこ。アレキ…

「日米開戦」トム・クランシー著

恐怖の総和の次の話。トム・クランシー読むと核兵器に詳しくなるな。 大陸弾道ミサイルの先端はウラン238(劣化ウラン)でできている。大気圏突入に耐える材質であり、かつ核融合で発生する高速中性子によって核分裂を起こす。えげつない構造やね・・・ 恐怖…

「聞書き 遊廓成駒屋」神崎 宣武著

名古屋の中村遊廓について聞き書き。 私は親戚が中村区在住でちょくちょく行くし、地下鉄代を安くするために中村日赤あたりから名駅まで歩いたりするので土地勘はかなりある。実は中村日赤で産まれたしね。 本に載っていた昭和30年代の中村遊廓の地図は、こ…

「椿と花水木―万次郎の生涯」津本陽著

中浜万次郎の生涯。 土佐の貧しい産まれで、漁船に乗ったら難破して鳥島に漂着。アメリカの捕鯨船に助けられ、キャプテンに気に入られて他の日本人と別れてアメリカへ。 アメリカでは学業に励み学校を卒業。航海士の道へ。ってすごい努力だなあ。 恋仲になっ…

「日本史のツボ」本郷和人著

色々テーマを立てて日本史を語る内容。 律令制は絵に描いた餅で、実際には機能していなかったとか、 平安中期までは土地は天皇のものという建前が維持されていたけど、院政で上皇が財産を増やすことに励んだ結果、建前がなくなったとか。 本郷先生の前の本と…

「孔丘」宮城谷昌光著

宮城谷先生による孔子の小説。 聖人ではなく人間孔丘を書いたということで、なんかめんどくさい人として書かれています。 著者が以前主人公とした晏子が孔子の批判者として出てきて、晏子の言う方がもっともではと思ってしまう。

恐怖の総和

トム・クランシーの小説で、映画トータル・フィアーズの原作。 東西ドイツが統一し、冷戦が終了。中東の情勢も安定化し、世界は平和に向かうように思われたが・・・ パレスチナのテロリストがイスラエルの行方不明になっていた核爆弾を入手し、東ドイツのリ…

「勝海舟―私に帰せず」津本陽著

勝海舟の歴史小説だけど、かなり事細かに出来事を記載していて、資料集みたいな感じ。 勝海舟が具体的に何をやったのかよくわからなかったけど、この本でそれなりにわかった。前半生で幕府の海軍を立ち上げて、鳥羽伏見の戦いの後は、幕府の指導者として江戸…

「アウトサイダー 陰謀の中の人生」フレデリック・フォーサイス著

ジャッカルの日とかオデッサ・ファイルとかの著者のフォーサイスの自伝。 めちゃ話盛ってるだろって感じの波乱万丈人生。 生まれはイギリスの中産階級で、フランスやドイツにホームステイした時に、現地人になりきれるくらい外国語をマスターしちゃう。言葉…

「土葬の村」高橋 繁行著

奈良の村で極最近まで土葬が実施され、聞き取り調査した記録。 ここ数年でほとんど火葬になり、急速に廃れつつある。 日本で火葬が主流になったのは、戦後の生活改善運動の結果で、野焼きも普通に実施されていた。 著者による実地調査の他に、過去の記録も紹…

「レッド・ストーム作戦発動」上下 トム・クランシー著

トム・クランシーの1986年の小説。 ソ連で油田施設がテロリストに破壊され、石油産出量が危機的な状況に。 ソ連首脳部は湾岸地帯に侵攻して石油を確保することにし、そのためにNATO軍に奇襲をかけることにした。 アイスランドに奇襲上陸し、米軍機動部隊に長…

「ハプスブルク家の女たち」江村 洋著

ハプスブルク家に産まれた娘や、嫁いできた女性の列伝。 貴賤結婚は第一次大戦の引き金になった夫婦の話は知ってたけど、ヨハン大公と結婚した庶民の娘の話は知らんかった。こちらはちゃんと添い遂げて良い話で終わるのな。 マリー・ルイーズはナポレオンの…

「南朝研究の最前線」

最近の南朝研究から15本の論考。 建武政権、後醍醐天皇は言うほど異形じゃなかったよという話。 懐良親王の九州政権の話が、北方謙三の小説で読んだところで懐かしい。

「皇帝銃殺: ハプスブルクの悲劇 メキシコ皇帝マクシミリアン一世伝」菊池 良生著

フランツ・ヨーゼフ帝の弟、メキシコ皇帝マクシミリアンのお話。 皇帝の弟という立場なので、お飾り的な仕事しかできないマックスは、 フランス皇帝ナポレオン三世の巧言に釣られて、メキシコ皇帝になることに。 奥さんがフランス国王の孫娘で、皇后になりた…

「敗戦と赤線」加藤政洋著

終戦直後、進駐軍から婦女子を守るために、国家主導で色街を作ったという話は聞きましたが、赤線の成立には戦前からの伏線があったというお話。 色街は戦前からあったわけですが、戦中の総動員体制で色街の建物も供出され、別の所に移されたのが赤線につなが…

「マリア・テレジア」江村 洋著

女帝マリア・テレジアの伝記。 男の子が産まれなかったばかりに、娘に婿を取って、周りの国にお願いしたのは良いけれど、父が死んだら手のひらクルーで周りの国が攻めてくるという難易度天帝のCIVみたいな感じ。そっから挽回して、行政改革して大国化するの…

「ドゥ・ゴール」佐藤 賢一著

前に読んだ↓でド・ゴールの概略を知りました。今回は佐藤賢一による伝記を読みました。 shpolsky.hatenablog.comてっきりエリートの生まれかと思っていたら、教師の生まれだけどそれほど裕福でもないということ驚き。なんでそれで自分=フランスというような…

「カール五世」江村 洋著

ハプスブルク家神聖ローマ帝国皇帝カール5世の伝記。 16世紀後半、日本では戦国時代初期といった時代。 大航海時代のコンキスタドールの上司というイメージだけど、新世界の話は無し。 話の前半ではイタリアやフランスでフランス王フランソワ一世との戦いの…

「すべてのマンションは廃墟になる」榊淳司著

老巧化したマンションの問題点について。 老巧マンションの建て替えはほとんど例がない。費用がかかるし、何より区分所有者の意思統一を図るのが困難。 悪質な理事がいた場合に、修繕費用の不正を防ぐのが難しい。 タワマンは廃墟化しやすい。 年食ったら賃…

「フランツ・ヨーゼフ」江村 洋著

オーストリア帝国の事実上の最後の皇帝フランツ・ヨーゼフの伝記。 同時代のビスマルクやナポレオン三世の話は読んでまして、その脇役として出てくる人でたいてい負け役。 ドイツやロシアに挟まれて、国民国家の潮流の中で、ボロボロになっていく多民族国家…

「バブルの歴史」エドワード チャンセラー著

チューリップバブル、南海バブル、鉄道狂時代、暗黒の金曜日、日本のバブル崩壊等々、昔から狂気を繰り返していたんですね。 1820年代に、南米の架空の国ポヤリスをでっちあげて、国債とか土地を売りまくった詐欺師の話が面白かった。 日本のバブルも詳細も…

「夜明けの雷鳴―医師高松凌雲」吉村昭著

幕末から明治の医師高松凌雲のお話。 福岡出身の主人公は、江戸に出て医者になり、一橋家の奥医師となる。 徳川昭武の洋行に従ってヨーロッパに行き、フランスで医学留学。無料の貧民病院の存在に感銘を受ける。 明治維新で徳川幕府が無くなったので帰国。榎…

「大清帝国への道」石橋 崇雄著

清の勃興時から最盛期までの6代の皇帝の時代。 清がどのように拡張し、政治体制を整備したかよく分かる。 初代ヌルハチ。最初は一部族長に過ぎなくて、満州のハーンといえども他の部族長と差がなかった。部族から八旗体制を整備したけど、独立性が強かった。…

「世界史を変えたパンデミック」小長谷 正明著

コロナで時間ができた著者が感染症について書いた新書。 感染症で人間が塵芥のごとく死んでいくのは慄然とする。 ローマはチフスが蔓延していたので、外国の征服が長続きせず、イタリア人の教皇が多かった。 スペイン王家にはあまり良いイメージがなかったの…

「日本史ひと模様」本郷和人著

日経新聞連載コラムの内容をまとめたもの。 内容はいろんな時代のエピソードを紹介し、著者の意見をつけたもの。 前田利常の母とか高橋是清とかの話が面白かった。

「タコの知性 その感覚と思考」池田 譲著

研究者によるタコの色んな情報。 タコとイカの違いって足の数だけかと思っていたら、色々違いがある。絶対数や種類の数とか、イカは群れるけどタコは個人主義とか。 タコにも社会性があるかもというお話。 目はかなり大きく高機能だけど、色はわからない。 …

「神津恭介、密室に挑む」高木 彬光著

密室殺人の短編集。全6話。 ほぼ痴情のもつれ。神津恭介はたいてい殺人を見逃すので、そんなに優秀ではない気が・・・ 冒頭の白雪姫の冬の青森の雰囲気が好き。

「投資で一番大切な20の教え」ハワード・マークス著

ハワード・マークス先生の投資本。後に出た市場サイクルを極めるを先に読んでまして、同じようなことを言ってるかな。 こっちのほうが全般的なディフェンシブ投資の心構えの話で、市場サイクルはサイクルにいかに乗るかというお話。 学生の頃は日本学を学ん…

「オスマン帝国 英傑列伝」小笠原 弘幸著

オスマン帝国から代表して10名の列伝。 過去に興亡の世界史オスマン帝国とか、トルコのもう一つの顔とか、トルコ関連書籍を読んでいたので、あらましはわかっていた。 オスマン帝国と現代のトルコはつながっているようで、つながってないのね。トルコはトル…

「日本中世史の核心 頼朝、尊氏、そして信長へ」本郷 和人著

中世におけるキーパーソン数人について、何を考えてどう行動したか。 著者のスタンスとして、法然上人や浄土宗の北条重時を上げたということで、民衆のことを考えていたかという点が重要としています。 源頼朝が田舎武士の娘の政子をなぜ最後まで正妻とした…