読了

「阿片戦争」1,2巻 陳舜臣著

全4巻の前半。前半では清の道光帝時代の情勢と登場人物紹介的な内容。 イギリスが阿片を大量に持ち込み、清の銀貨が流出して経済混乱。 清内部では、阿片の対応をゆるくして法の内側でコントルールしようとする派と、阿片は亡国への道だから厳しくイギリスと…

「米中開戦」3,4巻 トム・クランシー著

全4巻のうち後半。最終巻は怒涛の展開で収束していきます。 ライアンジュニアとザキャンパスがメインのシリーズは、前半で伏線を貼りまくって、ザキャンパスによるCODステージみたいな戦闘ミッションをこなす展開があって、大規模戦闘になりかけて、ザキャン…

「米中開戦 」1,2 トム・クランシー著

全4巻のうち前半1,2。ジャック・ライアンもの。 「大戦勃発」で中国は対ロシア戦争に負けて上層部が入れ替わり、新主席は経済不安で立場が弱く、軍と組んで南シナ海や台湾への進出を企む展開。 正面からアメリカと戦っても勝てないので、ネットを通じたハッ…

「田沼意次」中下 村上 元三著

全3巻のうち2と3。 田沼意次は老中になって、印旛沼や蝦夷の開拓といった野心的な計画を進めるも、嫡男意知が刃傷で死亡し、さらに御三家や一橋治済、松平正信らと対立して失脚する。 全体的に、田沼は賄賂貰いまくってるけど、人事に関与してないよという…

「プーチンの正体」黒井文太郎著

黒井先生によるプーチンの論考。プーチンによって殺された人の数は30万人を超え、21世紀最大の大虐殺者である。 やり方はかつての共産党、KGBのやり方そのままであるが、国民を愛国心で洗脳していく手法はナチスと同じである。 プーチンの来歴から、人脈、ワ…

「田沼意次」上 村上 元三著

全3巻のうち1。 田沼家は紀伊の足軽で、意次の父の代に吉宗に従って江戸に行き旗本になる。 龍助、後の意次は吉宗の世子家重の小姓となり、持ち前の才覚で頭角を現していく。 上巻では家重が将軍を継ぎ、吉宗死去、家治が将軍、家重死去と時代の流れが早い。…

「望みしは何ぞ―王朝・優雅なる野望」永井路子著

この世をばの続編で、道長の息子能信が主人公。 道長には妻が二人いて、鷹司殿が正室で高松殿が側室。鷹司系の子供のほうが優遇されていて、息子は早いスピードで昇進して娘は天皇の女御に入れられる。高松系は昇進が遅く女御にもしてもらえない。 能信は高…

「「帝国」ロシアの地政学  「勢力圏」で読むユーラシア戦略」小泉 悠著

ロシアの行動原理等。ウェストファリア的秩序、国家ごとに主権があるという感覚とは異なる国家観で動く。自ら自己決定権がない国家は従属国家に過ぎず、大国によって主権が制限されるという国家観である。そういう意味では日本やドイツは同盟に頼って防衛し…

「この世をば」上下 永井路子著

永井先生による藤原道長のお話。 エリートで独裁的な人かと思っていたら、関白の息子ではあるものの末っ子的なポジションで、そんなに期待されていなかったし本人ものんびりしていた。長兄や次兄のほうが権力欲豊富でガツガツしていた。天皇に輿入れして国母…

「欧州開戦」3,4巻 マーク・グリーニー著

全4巻のうちの後半。 前半のトラブルの種に対して、キャンバスの面々が少数で対処。リトアニアへのロシア軍の侵攻に対するNATO軍の防衛。 現代戦の描写は中々のもの。潜水艦対イージス艦のミサイルの応酬とか、戦車に対するジャベリン攻撃とか。 リトアニア…

「欧州開戦」1,2巻 マーク・グリーニー著

ジャック・ライアンシリーズの全4巻のうち前半。 米露開戦でウクライナ侵攻を断念したプーチンぽいヴォローディン露大統領は今度はリトアニアを狙います。 ロシアの飛び地カリーングラードは軍事拠点化されていて、陸路ではリトアニアを通る必要があるという…

「クレムリンの枢機卿」上下 トム・クランシー著

ジャック・ライアンシリーズでオクトーバーを追えの後の話。 ソ連中枢のスパイ「枢機卿」を中心に話が展開される。 ライアンの他に、フォーリ夫妻、クラーク、ゴロフコ、ボンダレンコ等々がまだ現場担当で若い。ここからみんな長官クラスになるとはクランシ…

「きょうも傍聴席にいます」朝日新聞社会部

裁判傍聴記。 なんでそんなことになるのか、もっとうまくできたでしょと思う事件もあれば、他に何ができただろうと思う事件もある。 人間は誰でも切羽詰まると視野狭窄に陥るので、自分は図太くとりあえず生き残って凌いでいきたい。そのためには坐禅が大き…

「北条氏の時代」本郷 和人著

主要な執権について解説。 前に読んだ細川氏の本と結構解釈が違ってる点があって、歴史は人によってだいぶ違うんだなあ。 「執権 北条氏と鎌倉幕府」細川 重男著 - shpolskyのブログ 本郷氏の本はどれも読みやすいのだけど、泰時ベタ褒め時宗下げみたいな、…

「強権と不安の超大国・ロシア~旧ソ連諸国から見た「光と影」~」廣瀬 陽子著

最近テレビに出ずっぱりの廣瀬先生の本。 旧ソ連諸国で著者が現地調査した内容。先生アゼルバイジャンが専門なんですね。 未承認国家の話が新鮮で、モルドバで独立した地域の汎ドニエストル訪問記が面白い。 オデッサに近いので、ロシアはそこまで連絡をつな…

「第二次世界大戦秘史 周辺国から解く 独ソ英仏の知られざる暗闘」山崎 雅弘著

大国に挟まれた周辺国がそれぞれどのような状況だったのか。 ドイツやソ連周辺の小国はだいたい悲惨です。各国の事情についてかなり具体的な説明なので、飛ばし読み。 たいてい元々周辺国と領土紛争があって、大国の動きを利用して自分に有利になるように図…

「〈目覚め〉への3つのステップ: マインドフルネスを生活に生かす実践」ラリー・ローゼンバーグ著

呼吸による癒しの著者による瞑想本。訳は藤田一照師。 「呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想」ラリー・ローゼンバーグ著 - shpolskyのブログ 前著は呼吸瞑想アーナパーナサティメインの本で、最近出たこの本はどうなのかなと読んだら、呼吸は必ずしも必…

「寂光院残照」永井 路子著

源平合戦時代あたりの短編集。 表題作は、壇ノ浦の後、大原に隠遁した徳子の元に後白河法皇が訪れる。 徳子の侍女の考えは至極真っ当で、平家追討を命じた法皇がなぜのうのうと徳子の前に顔を出せるのか。市中引き回しされた平家の落ち武者(宗盛とか)を平…

「真田信之 真田家を継いだ男の半生」黒田 基樹著

父と弟のせいで陰に埋もれがちな兄の生涯。 90まで現役だったので、残った文書の年代判別が難しいってのが面白い。 長生きしたわりに病気がちで、大阪の陣は参加できずに息子二人を参加させたのね。

「米露開戦 4巻」トム・クランシー著

最終巻。 パパの回想シーンから地底との接触がえがかれるも、この時には事件は謎を含んだまま未解決。 そして息子が地底と接触し、天頂の真相に迫る。 キエフのホテルで最後の大捕物をやって、切り札を手に入れたところで、パパがロシア大統領に話をつけて戦…

「幕府パリで戦う」南條範夫著

徳川昭武のパリ万博参加の随行員である渋沢栄一の活躍。 昭和初期に青年が渋沢翁からの聞きがたりという形式だけど、南條先生の実話なのか?どこまで本当なのか・・・ 薩摩を援護するイギリスと幕府を援護するフランスによる暗躍があり、使節団の財政を握る…

「米露開戦 2,3巻」トム・クランシー著

クリミア半島で親ロシア派と民族派の衝突できな臭くなる中、セヴァストポリのCIAの基地を撤収作業することになるが、基地の周りにデモ隊が集まって暴動寸前に。クラークたちが助っ人に行くも親ロシア派(実はスペツナズ)による攻撃が開始される。このへんはコ…

「続悪霊列伝」永井路子著

前回は主に平安時代以前の悪霊でしたが、今回は平将門、崇徳天皇、楠木正成、徳川家斉に関する悪霊の話。 時代を経るにしたがって、悪霊のスケールが小さくなる。 平将門や崇徳天皇は大魔王的な扱いだけど、実際は恨みの原因になった人たちはほとんど不幸に…

「米露開戦 1巻」トム・クランシー著

ジャック・ライアンシリーズで全4巻のうちの最初。2013年の作品で、ロシア軍がウクライナに侵攻するというお話。現在進行系でタイムリーですね!アマゾンの中古本は、安価のものは軒並み売り切れてます。プー○ンみたいな大統領が大ロシア復活を夢見てウクラ…

「悪霊列伝」永井路子著

御霊神社に祀られている人がどのような人で、なぜ悪霊になったか。 菅原道真公は上げ上げエピソードが多いから、天才で人格者だと思っていたら、生真面目な官僚で、人を陥れるような人格の強さは無かったとのお話。政治家として目立った功績は無いそうで、可…

「現代「只管打坐」講義 そこに到る坐禅ではなく、そこから始める坐禅」藤田一照著

藤田師が雑誌に書いていた坐禅に関する連載をまとめたもの。 坐禅の考えた、やり方、マインドフルネスとの比較、他の瞑想方法とかとの比較。 こう書くとハウトゥー本みたいだけど、坐禅はどこかへ向かう手段じゃないんだよということを何度も強調されます。 …

「執権 北条氏と鎌倉幕府」細川 重男著

執権、得宗とは何か、北条氏はなぜ将軍にならなかったのかという疑問に対する回答。 義時と時宗をメインに語られます。 義時は次男で、江間家を立てていて、北条氏の嫡流ではない。13人の合議制度で時政と義時二人が入っているのは、北条氏が偉いから親子が…

「花電車芸人 色街を彩った女たち」八木澤 高明著

第一章があそこから火炎放射するファイヤーヨーコさんの話。 海外の花電車芸の話から、国内の花電車芸人の話。 特徴のあるストリッパーの人の話。等々失われていく文化の記録です。 ファイヤーヨーコさんは、以前岐阜柳ケ瀬のストリップ劇場に来るというので…

「アステカとインカ 黄金帝国の滅亡」増田 義郎著

コンキスタドールによる中南米の征服行。 コルテスによるアステカ帝国、ピサロによるインカ帝国の征服。他にもアマゾン、コロンビア等の探検のお話。 CIV4やってたからモンテズマは狂犬というイメージだけど、実際はそこまで好戦的ではないのね。 アステカも…

「雲と風と ――伝教大師最澄の生涯」永井路子著

小説というよりは、著者が極力伝説の類を排除して読み取った最澄の生涯。 歴史の教科書とかだと最澄は桓武天皇の侍僧としていきなり登場するので、結構エリートだと思っていたのですが、そういうことでもないっぽい。近江の地方行政官の子で、家の財産はそれ…