読了

「ウクライナ戦争と米中対立」峯村健司著

峯村氏と5人の論客の対談集。 米中対立の話がかなり危機感が漂う内容で、中国の台湾侵攻は数年以内に起きる可能性は高く、すでに地域の戦力は中国はアメリカを上回っている。 中国の人口動態は、近いうちに超高齢化によって国力が減少していくことがわかって…

「悪党たちの大英帝国」君塚 直隆著

新潮選書。 7人のイギリス人政治家ヘンリーⅧ世、クロムウェル、ウィリアムⅢ世、ジョージⅢ世、パーマストン、ロイド=ジョージ、チャーチルの生涯。 ヘンリーⅧ世は離婚がしたかったからカトリックから離脱したという話は聞いてたけど、結構スケールの大きい人…

「暗殺者の飛躍」上下 マーク・グリーニー著

グレイマンシリーズ、反撃の続刊。 前回でCIAと和解して秘密エージェントになり、香港に送り込まれる。 中国人逃亡者を確保するという任務だが、彼を巡ってCIA、中国公安、香港マフィア、ロシア特殊部隊、ベトナムマフィア、タイマフィアが入り乱れて大混戦…

「日本インテリジェンス史」小谷賢著

中公新書。戦後から現在までの情報機関の歴史。 占領時に、旧日本軍を集めて情報収集させたってのは聞いたことあったけど、旧軍系はマッカーサーがいなくなって吉田茂が嫌ったので、無くなったのね。 公安は警察が主導したけど、諸外国が組織した情報機関と…

「人体大全」ビル・ブライソン著

人体のあらゆる事柄について、形状や機能の詳細、医療の歴史などを詳細に解説した内容。 皮膚は常に入れ替わっていて、部屋の塵は自分の体をかき分けているようなものとか、 喘息の原因は実はまだ良くわからないとか、びっくりする内容がよく出てくる。 ビタ…

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」下 アンディ・ウィアー著 ネタバレあり

異星人ロッキーとすったもんだの協力の末、ついに宇宙バクテリアの解決方法を見出し、各々の母星に帰還することに。ロッキーと最期の別れになるのは寂しいなあと思っていたら最後のトラブルが。トラブル解決後、ロッキーの宇宙船にも致命的な問題が発生して…

「暗殺者の反撃」下 マーク・グリーニー著

グレイマンのアメリカ里帰り完結編。 グレイマン抹殺指令の原因はグレイマンの過去のミッションで重要人物殺っちゃったせいだと思っていたら実際はもっと深い事情だったという。スパイの世界は複雑ですね。この設定はかなり感心。もっとしょぼい展開になるか…

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」上 アンディ・ウィアー著 ネタバレあり

火星の人の作者によるSF小説。謎の宇宙バクテリアによって太陽のエネルギーが減少し、人類のピンチが迫る。 主人公は目覚めたときは宇宙船の中で、記憶喪失の状態。記憶を辿って過去を思い出す過去シーンと、宇宙船の中の現在シーンの二部構成。 途中で宇宙…

「暗殺者の反撃」上 マーク・グリーニー著

前回偽グレイマンを倒し、モサドの助けを得てアメリカ本土に渡るグレイマン。 CIAからの抹殺指令をなんとかしようと、なぜこうなったか調査を進めることに。 手ぶらで米国に渡ったあと、現金や武器の調達方法や潜伏方法がとても勉強になる。 CIAカーマイケル…

「ウィッチャー短篇集1 最後の願い」アンドレイ・サプコフスキ著

ドラマ版は結構短編集のエピソードが多い。ドラマ版の一話はオリジナル話かと思っていたら、短編集に含まれていた。 ウィッチャーの世界って、呪われてモンスター化した姫多すぎませんか・・・ イェネファーとの出会いの話もあり。このカップルは近所迷惑す…

「暗殺者の復讐」マーク・グリーニー著

グレイマンシリーズの4作目。前作は読んでいませんが、評判が良いので読んでみました。 グレイマン、ジェントリーはCIAとかいろんな悪い組織に狙われていて逃げまくってるんですね。よくこれで生き残れているな。 今回は偽グレイマンが登場。悪事を重ねてグ…

「楚漢名臣列伝」宮城谷昌光著

「劉邦」の中で出てきたエピソードが多いような。 章邯、田横あたりは劉邦の配下ではなくて新鮮な感じ。

「レインボーシックス」3,4巻 トム・クランシー著

全4巻のうち後半。 レインボーの存在に気づいた悪の組織がクラークの妻子がいる病院への襲撃を実施。 立てこもり犯への精神科医の説得が素晴らしい。 最後の黒幕として、環境主義者たちによる人類抹殺計画が発動寸前まで行き、レインボーによって阻止され、…

円 劉慈欣短篇集

三体の作者の短編集。 「地火」作者の実体験が元になっているのか?黎明期の科学に対する絶望感か? 「詩雲」人間の文化に興味を持った異星人がすべての漢詩を記録するお話。オチはまあそうなるだろうなと言う感じ。妄想をかなりの力技で実現するという感心…

「レインボー・シックス」1,2巻 トム・クランシー著

全4巻のうち前半。 有名なゲームシリーズの原作本。 ジャック・ライアンシリーズのスピンオフで、ジョン・クラークが長官となって、国際対テロ組織を設立。いろんな国籍の隊員を集めたのでレインボーといいます。 1,2巻ではハイジャック、銀行立てこもり、豪…

「阿片戦争」3,4巻 陳舜臣著

全4巻のうち後半。 清軍は広州の守りを固めるも、イギリス軍は北上し天津付近を攻略。道光帝は気弱になり、林則徐は解任される。 いったん和平に向けて交渉が進められるも、道光帝は再び主戦論に転じ、イギリス軍は攻撃先を自由に選べるので清軍は各地で各個…

「阿片戦争」1,2巻 陳舜臣著

全4巻の前半。前半では清の道光帝時代の情勢と登場人物紹介的な内容。 イギリスが阿片を大量に持ち込み、清の銀貨が流出して経済混乱。 清内部では、阿片の対応をゆるくして法の内側でコントルールしようとする派と、阿片は亡国への道だから厳しくイギリスと…

「米中開戦」3,4巻 トム・クランシー著

全4巻のうち後半。最終巻は怒涛の展開で収束していきます。 ライアンジュニアとザキャンパスがメインのシリーズは、前半で伏線を貼りまくって、ザキャンパスによるCODステージみたいな戦闘ミッションをこなす展開があって、大規模戦闘になりかけて、ザキャン…

「米中開戦 」1,2 トム・クランシー著

全4巻のうち前半1,2。ジャック・ライアンもの。 「大戦勃発」で中国は対ロシア戦争に負けて上層部が入れ替わり、新主席は経済不安で立場が弱く、軍と組んで南シナ海や台湾への進出を企む展開。 正面からアメリカと戦っても勝てないので、ネットを通じたハッ…

「田沼意次」中下 村上 元三著

全3巻のうち2と3。 田沼意次は老中になって、印旛沼や蝦夷の開拓といった野心的な計画を進めるも、嫡男意知が刃傷で死亡し、さらに御三家や一橋治済、松平正信らと対立して失脚する。 全体的に、田沼は賄賂貰いまくってるけど、人事に関与してないよという…

「プーチンの正体」黒井文太郎著

黒井先生によるプーチンの論考。プーチンによって殺された人の数は30万人を超え、21世紀最大の大虐殺者である。 やり方はかつての共産党、KGBのやり方そのままであるが、国民を愛国心で洗脳していく手法はナチスと同じである。 プーチンの来歴から、人脈、ワ…

「田沼意次」上 村上 元三著

全3巻のうち1。 田沼家は紀伊の足軽で、意次の父の代に吉宗に従って江戸に行き旗本になる。 龍助、後の意次は吉宗の世子家重の小姓となり、持ち前の才覚で頭角を現していく。 上巻では家重が将軍を継ぎ、吉宗死去、家治が将軍、家重死去と時代の流れが早い。…

「望みしは何ぞ―王朝・優雅なる野望」永井路子著

この世をばの続編で、道長の息子能信が主人公。 道長には妻が二人いて、鷹司殿が正室で高松殿が側室。鷹司系の子供のほうが優遇されていて、息子は早いスピードで昇進して娘は天皇の女御に入れられる。高松系は昇進が遅く女御にもしてもらえない。 能信は高…

「「帝国」ロシアの地政学  「勢力圏」で読むユーラシア戦略」小泉 悠著

ロシアの行動原理等。ウェストファリア的秩序、国家ごとに主権があるという感覚とは異なる国家観で動く。自ら自己決定権がない国家は従属国家に過ぎず、大国によって主権が制限されるという国家観である。そういう意味では日本やドイツは同盟に頼って防衛し…

「この世をば」上下 永井路子著

永井先生による藤原道長のお話。 エリートで独裁的な人かと思っていたら、関白の息子ではあるものの末っ子的なポジションで、そんなに期待されていなかったし本人ものんびりしていた。長兄や次兄のほうが権力欲豊富でガツガツしていた。天皇に輿入れして国母…

「欧州開戦」3,4巻 マーク・グリーニー著

全4巻のうちの後半。 前半のトラブルの種に対して、キャンバスの面々が少数で対処。リトアニアへのロシア軍の侵攻に対するNATO軍の防衛。 現代戦の描写は中々のもの。潜水艦対イージス艦のミサイルの応酬とか、戦車に対するジャベリン攻撃とか。 リトアニア…

「欧州開戦」1,2巻 マーク・グリーニー著

ジャック・ライアンシリーズの全4巻のうち前半。 米露開戦でウクライナ侵攻を断念したプーチンぽいヴォローディン露大統領は今度はリトアニアを狙います。 ロシアの飛び地カリーングラードは軍事拠点化されていて、陸路ではリトアニアを通る必要があるという…

「クレムリンの枢機卿」上下 トム・クランシー著

ジャック・ライアンシリーズでオクトーバーを追えの後の話。 ソ連中枢のスパイ「枢機卿」を中心に話が展開される。 ライアンの他に、フォーリ夫妻、クラーク、ゴロフコ、ボンダレンコ等々がまだ現場担当で若い。ここからみんな長官クラスになるとはクランシ…

「きょうも傍聴席にいます」朝日新聞社会部

裁判傍聴記。 なんでそんなことになるのか、もっとうまくできたでしょと思う事件もあれば、他に何ができただろうと思う事件もある。 人間は誰でも切羽詰まると視野狭窄に陥るので、自分は図太くとりあえず生き残って凌いでいきたい。そのためには坐禅が大き…

「北条氏の時代」本郷 和人著

主要な執権について解説。 前に読んだ細川氏の本と結構解釈が違ってる点があって、歴史は人によってだいぶ違うんだなあ。 「執権 北条氏と鎌倉幕府」細川 重男著 - shpolskyのブログ 本郷氏の本はどれも読みやすいのだけど、泰時ベタ褒め時宗下げみたいな、…