2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「歴史人口学で見た日本」速水 融著

速水先生の自伝的要素があって、若い頃にヨーロッパに留学した時に、キリスト教の教区簿冊を用いた歴史人口学に触れて、日本で宗門改帳を用いて歴史人口学を始めたという内容。 ものすごい地道な学問だけど、江戸時代の人口動態とか、田舎から都市への出稼ぎ…

ラブクラフト傑作集「宇宙からの色」「クトゥルフの呼び声」

安売りしてたので買ってみました。短編集かと思ったら、バラ売りでした。 「宇宙からの色」は隕石が落ちたあと周囲一体が名状しがたき色で狂気の世界になるお話。 「クトゥルフの呼び声」はこれまでに何回か読んだ覚えのある話。基本ですね。 今読むと、作者…

「暗殺者の献身」マーク グリーニー著

グレイマンシリーズ10作目。 前回ナイフで刺されたグレイマンは、感染症で体調が不十分のまま任務に駆り出されます。強すぎるのでデバフ状態(汗) アメリカとUAEとイランとEUとロシア間の複雑な国際関係の間の謀略をグレイマンおよびポイズンアップルの面々…

「新説 家康と三方原合戦: 生涯唯一の大敗を読み解く」平山 優著

浜松城の補給線が浜名湖水運にあるとの指摘で、信玄が三方原に進出して西方に向かったのは浜名湖水運を握るためという仮説。 家康は信玄の意図に気付いたので、阻止するために決戦せざるを得なかった。 今の浜名湖パルパルにあったのが堀江城で、浜名湖水運…

高遠城の桜

思い立って高遠城に花見に行きました。毎年桜の終わった頃に、高遠城行けばよかったと思うのよね。 高速バスで名駅の名鉄バスセンターから伊那へ行き、ローカルバスで高遠駅(元々線路はなくバス用駅)。 まずは徒歩で城方面へ歩き、途中でそばを食べました…

「核兵器入門」多田 将著

放射線の説明、核兵器の説明、後半は多田将×小泉悠×村野将の座談会です。 放射線とか核反応、核兵器の原理は結構知っているつもりでしたが、核兵器のブースターの話は知らなかったので非常に勉強になりました。 トム・クランシーの「恐怖の総和」でテロリス…