2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「世界最強の女帝 メルケルの謎」佐藤伸行著

文春文庫。ドイツ首相メルケルの半生記。メルケルが東ドイツ出身で、科学者だったのが東西ドイツ統一で政治を志し、有力政治家に引き上げられて首相に上り詰める。メルケルを引き上げたおじさん政治家はみな失脚するという恐ろしい存在です。 現実主義でロマ…

「ヨーガの思想」山下博司著

講談社選書メチエ。ヨーガそのものより、その思想的系譜について解説した内容。 アーリア人的なのがバラモン教で、先住民のドラヴィダ人の思想がヨーガということが触れられています。全体的にかなり学術的な内容でレベルが高い。

「日本《島旅》紀行」斎藤潤著

光文社新書。島旅を趣味とする著者が、日本の北海道から沖縄までいろいろな島について旅をした内容の紹介。定期船も無いような島が多くて、実際に行くのは難しそう。 今年行った神島があって懐かしく思ったり。紹介された中で行けそうな琵琶湖の沖島は一度行…

「熊撃ち」吉村昭著

吉村先生の熊小説は羆嵐が有名ですが、これは熊猟師の短編集。これを書くための取材の最中に三毛別事件の資料が大量になったから別に一冊にしたとのことで、羆嵐は熊撃ちの副産物とのこと。だいたい北海道のヒグマの話で、一つだけ本州のツキノワグマの話が…

「戦国の群像」小和田哲男著

学研新書。戦国時代の人々について、幅広くトピックを連ねた内容。 政略結婚の女性は副大統領格でセックスありの外交官というのは面白い視点。 大名家内は決して一元支配ではなく、先代と今の殿それぞれに配下がいて多元支配になっていることが多くてそれが…

「オリガ・モリソヴナの反語法」米原万里著

米原氏の数少ない?小説。持ってる小説ネタを惜しみなくぶっこんだ濃密な内容でした。 主人公とその周りのおばさんたちは図書館での調査とか過去を知る人から話を聞くだけで、ドラマティックな部分は全部回顧譚って結構すごい構造な気がするな・・・ フィク…

金曜に東京に出張する機会があったので、一泊して東京観光。 某名所新小岩駅で撮影。ブルーライトとか環境映像とか。 ネットで騒がられていた割には、意識していないと気づかない程度でした。参院選東京都選挙区。なかなか難しいメンツ・・・ 親戚の子を連れ…

魚影の群れ

吉村昭原作、 相米慎二監督、緒形拳主演。 緒形拳の娘役を夏目雅子がやってたのですが、夏目雅子をちゃんと見たのは始めてかも。西遊記の三蔵法師役とは全然違うね。佐藤浩市が本当に若造でびっくり。 やっぱり小説と映像は全然違ってて、漁船が本当に小さく…