「世界最強の女帝 メルケルの謎」佐藤伸行著

文春文庫。ドイツ首相メルケルの半生記。メルケル東ドイツ出身で、科学者だったのが東西ドイツ統一で政治を志し、有力政治家に引き上げられて首相に上り詰める。メルケルを引き上げたおじさん政治家はみな失脚するという恐ろしい存在です。
現実主義でロマンを持たない、決断は良いタイミングまでできるだけ伸ばしてそれまで本心を見せない、と傍目には何を考えているかよくわからない人物とのこと。
メルケル評以外にも、ドイツと各国、中国や日本、アメリカ、ロシア等との関係性にも触れられており、特に中国とドイツの深い関係性に日本は注意するべきとあり。日本はなんとなくドイツと仲が良いような気がしているが、実のところ手を組んだのは第二次大戦時くらいで、それ以外は敵対する時期のほうが多い。
昔からドイツと組むと碌なことが無いような・・・腐っても米英が良いよ。