「偶然の科学」ダンカン・ワッツ著

社会学に法則は見つかっているのか、偶然で成り立っているのではないかという内容。 因果関係が成り立っているように見えても思い込みに過ぎないという話が勉強になった。 ニコラスタレブのブラックスワンも、事件それ自体が問題ではなくて、事件が引き起こ…

「王室と不敬罪 プミポン国王とタイの混迷」岩佐淳士著

タクシン派と反タクシン派の対立構造がよくわかっていなかったのですが、この本で内実を知ることができました。 反タクシン派は王政派で、王を頂点とした秩序を守ろうとする。都市部と農村の格差は解消されない。タクシン派は自由主義的なタクシンによる改革…

「三国志外伝」宮城谷昌光著

マイナー人物列伝。登場キャラは王粲、韓遂、許靖、公孫度、呉祐、蔡琰、鄭玄、太史慈、趙岐、陳寿、楊彪、劉繇で、途中他の人の話の寄り道もあったりします。 韓遂、太史慈あたりが面白かったかな。陳寿の師匠の譙周は、蜀の劉禅に降伏を薦めたので演義だと…

「独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで」楊海英著

文春新書。著者は中国国内のモンゴル民族出身で、内側にいながら外側からの視点で見ることができた。 内容はほとんど毛沢東の悪行。中国共産党が中華民族中心思考で、周辺の諸民族がいかに弾圧されているか。

「三体」劉慈欣著

中国人作者による、やたらスケールのでかいSF小説。実のところ三部作の一作目で、救いのないところで次回に続く。 全人類の命運に関わる展開で、昨今のコロナウイルス騒ぎに雰囲気が近いような気がして、ちょっとメンタルに来る。 文化大革命の描写が迫真で…

「無人の兵団――AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争」ポール シャーレ著

ビル・ゲイツ推薦本ということで読んでしまう。 自立型兵器が倫理的にどうなのかという議論が主要な内容。 米軍は完全自立型兵器にはそれほど乗り気ではないような記述。

「戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男」大木毅著

角川新書。独ソ戦に続いて、グデーリアンの評伝。 グデーリアンは名前くらいしか知らなかったけど、ドイツ装甲部隊の父の一人なんですね。 前著独ソ戦でドイツ軍について、戦術的には強いけど戦略的視点に欠ける、ナチスの暴虐とは無関係ではなかったとあり…

「真剣師小池重明」団鬼六著

賭け将棋真剣師小池重明の最期の面倒を見た団鬼六先生による伝記。 異様な将棋の強さに関わらず、破滅的な人生を送ったというのは滅法面白いのですが、 生まれと育ちが名古屋の名駅西のドヤ街というのは、私も名古屋出身で土地勘があって、昔の雰囲気を味わ…

「ソ連が満洲に侵攻した夏」半藤一利著

終戦直前のソ連外交、満州の関東軍の見通しの甘さ、ソ連軍侵攻の苛烈さ、開拓民の悲惨さが語られます。 ソ連侵攻が起こってほしくないから、逆にソ連は日本の味方をしてくれるという夢想に終戦直前の日本全体が陥っていたという描写に、ソ連の非道ぶりを知っ…

「ガウディの伝言」外尾悦郎著

光文社新書。サグラダファミリアで彫刻を作っている筆者によるサグラダファミリアとガウディの紹介。 筆者自体が興味深いキャラクターで、作業している状況の説明はまるで修行僧のよう。 サグラダファミリアは奇天烈な建物というイメージだったけど、そうで…

「エリザベス女王-史上最長・最強のイギリス君主」君塚直隆著

中公新書。エリザベス女王の生涯。 エリザベス女王が非常に真面目な性格で、伯父や妹や子孫とは違って責任のある行動を常にとっているのは感心。 イギリスの君主、女王が国家元首である英連邦の元首、イギリスの植民地を起源とするコモンウェルスの首長とい…

「昆虫はすごい」丸山宗利著

光文社新書。 昆虫の様々な生態を紹介。 常識的な生物の枠に留まらない昆虫が大量に紹介されててびっくり。 メスがオスに生殖器を指して精子を吸い上げるとか想像を超えてくる。 蟻の巣の壁に擬態して蟻の蛹を食べるやつとか。 世代交代が早いから進化が早い…

「呉越春秋 湖底の城」7,8巻 宮城谷昌光著

文庫本で8巻が最終巻だと思っていたら、単行本の9巻がまだあったのね。 7巻からは主人公が范蠡になって、越から見た呉との戦いの話になります。 越は他国人に開かないと言いつつ、人口が少ないからかすぐ採用される感じ。今まで田舎の国だと思ってた呉が急に…

「呉越春秋 湖底の城」5,6巻 宮城谷昌光著

孫子が呉の将軍になり、楚攻めが開始される。 これまでの戦いとは打って変わって、楚漢戦争の韓信の作戦とか三国志に出てくるような策略ましましな戦争が繰り広げられます。 楚の首都を陥落させるも昭王は捕まえられず。伍子胥は平王の墓を暴いて死骸を鞭打…

「呉越春秋 湖底の城」3,4巻 宮城谷昌光著

伍子胥が楚から逃げ、呉の公子光の客分になって、公子光が呉王を倒して王になるのを助ける。 有名な魚の腹に剣を入れて暗殺するシーンが出てきます。 3巻でやっと子供の頃の范蠡が出てきた。 4巻が終わってもまだ呉越の争いは発生していない・・・ もう伍子…

欲望の資本主義

主流ではない経済学者との対話本。 スティグリッツ、セドラチェク、スタン。 アダム・スミスの見えざる手は今では正しくないという指摘は結構びっくり。 不況にアクセル踏むのは熱心だけど、好況にブレーキ踏むのも重要だよねという話は自分も結構思うことな…

「呉越春秋 湖底の城」1,2巻 宮城谷昌光著

全8巻のうち1,2巻を読みました。 楚人の伍子胥が主人公で、兄の治める町で色々な人と出会って人の輪を広げます。 2巻の後半で話が展開して、奸悪な楚王と大臣の策で父と兄が投獄され、助けに行くも失敗して・・・で次巻に続く。 海音寺潮五郎の孫子を読んで…

「世界史をつくった海賊」竹田いさみ著

ちくま新書。題名は若干間違いで、イギリスの海賊の話。 エリザベス女王の時代、弱小国だったイングランドを強くするために、海賊を使ってスペイン船を襲いまくったという内容。ドレイク等のイギリス海賊のエピソードが色々あって勉強になった。 後半で東イ…

翔んで埼玉

地上波で放映したので見ました。 想像以上にひどい!埼玉人はこれを喜んでみたのか・・・ 武蔵国から東京と横浜を除いた残りが埼玉という冒頭の話は感心。 愛知県人としては、東海地方の名古屋ネタに近いものを感じる。

「クビライの挑戦 モンゴルによる世界史の大転回」杉山正明著

モンゴルによる征服は破壊ばかりというのは後世の嘘で、実際は世界中が通商で結ばれて活性化した時代だよというお話。 クビライが後継者戦争に勝つ前から、大都の整備を始めてて、南宋の攻略を見据えた統治構造のグランドラインを考えてたというのは驚き。そ…

「執念の家譜」永井路子著

鎌倉時代と戦国時代の短編集。 題名は三浦一族の話で、宮将軍を報じるも結局北条に宝治合戦で負けて滅ぼされるも、三浦氏の生き残りは戦国大名になって、最後は北条早雲に滅ぼされる。 曽我兄弟の仇討の話は詳しくは知らなかったのだけど、実は仇討ちではな…

「暴力が支配する一触即発の世界経済」猫組長著

金融ダークサイドの前著。 米中戦争、北朝鮮や韓国問題等、国家の行動原理はヤクザと同じという理屈で、現代の国際問題を解説した内容。 筆者の背景は金融ダークサイドとかぶる。 マクロンがEUにおけるアメリカへの対抗の元締めとか、韓国の異常行動の原因は…

「フロスト始末」R・D・ウィングフィールド著

フロスト警部シリーズ最終巻。作者は亡くなっているのでこれで終わりです。 いつもどおり、人手不足と凶悪犯罪のオンパレードで最初から最後までひたすらてんてこ舞い。この街は児童虐待殺人とか、強盗とか多すぎる。 毎回おんなじような展開のようで、勢い…

「金融ダークサイド 元経済ヤクザが明かす「マネーと暴力」の新世界」猫組長著

ゴーン事件について詳しく書かれているということで読んでみました。 マネーロンダリングの実際について詳しく書かれており、新しい世界を知ってかなり勉強になった。 イラン・コントラ事件とかバチカン銀行とかはそういう流れなのか。 シティバンクがあっと…

「華栄の丘 」宮城谷昌光著

宋の宰相華元のお話。ちょっと短めで読みやすい。 前半は不遇の公子を助けて君主にする話で、優等生的な言動であんまし面白くない。 後半華元が戦に出たときに、御者に羊を食べさせなかったら、戦車を敵陣に突っ込まれて敵の捕虜になっちゃう展開がありえな…

劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-

劇場版メイドインアビス見ました。 劇場版特典と伏見ミリオン座限定ドリンク。ドリンク度し難い・・・ 原作は見てますが、映画のほうが意味がわかりやすい。プルシュカの扱いひどい。作者はやばい(いい意味で) SAN値がだいぶ削られました。

「黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語」石田敏徳著

私はステイゴールドの現役時代競馬やってたので、勝ちきれない馬だなという印象はありました。それから随分ブランクあって、最近また競馬始めたので、いつのまにステイゴールドG1馬に?とか、種馬としてめちゃ成功してる!why?と思っていたので、この本で詳…

「孟嘗君」宮城谷昌光著

全五巻。 前半が孟嘗君田文の養父白圭の話で、後半が田文のお話。むしろ白圭のほうが面白かったりする・・・ 白圭、田文以外にも、商鞅、孫子二世の孫臏、田文実父田嬰あたりがレギュラーキャラとして活躍します。 時代的には戦国時代中期から後期かな。その…

ASUS ZenPad S 8.0 Z580CA 32GB バッテリー交換

4年ほど前に購入したzenpadのバッテリーがへたってきたのでバッテリー交換を試みました。 ASUS ZenPad S 8.0 Z580CA 32GB - shpolskyのブログ 交換用バッテリーはC11P1510互換用をアマゾンでぽちりました。 開けると下画像。二本の帯状ケーブルを外して、バ…

「日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年」井上 久男著

2019/2に出た本ですが、タイムリーなネタになったので読みました。 日産が社内闘争を続けてボロボロになり、ルノーに買収されるまでの前日譚。 ゴーンがリストラを敢行してV字回復させる。 危機を脱した後もリストラを続けて逆に業績が悪くなる。ここがゴー…