「ドラゴンランス 夏の炎の竜(上)」M・ワイス,T・ヒックマン

第一章はセカンドジェネレーションのボーナストラックとして収録。 第二章からはウーシャとタッスルホッフの話と、パリンとスティールの話。 セカンドジェネレーションの雰囲気から一転して鬱展開で親たちが可哀想。 カラマンの街ってしょっちゅう包囲されて…

「フリードリヒ大王―啓蒙君主のペンと剣」飯塚 信雄著

マリア・テレジアの伝記でフリードリヒ大王は悪役なのであまり良い印象はなかった。 この本だと文学青年だったのが父親の虐待で壊れたって感じなのかな。 七年戦争で大きな戦力差があるにもかかわらずしのぎきったのはすごいけど、外交的孤立の状況を招いた…

「ドラゴンランス セカンドジェネレーション〈下〉」M・ワイス&T・ヒックマン著

上巻では一話完結の短編集だと思っていたのが・・・・ 下巻では世界の命運を握る前日譚の話に。 バカな神様のおとぎ話かと思ってたじゃないですか。騙されたわ・・・ セカンドジェネレーションで新しい設定が出すぎで、この設定でゲームやりたいですね。

「百年戦争-中世ヨーロッパ最後の戦い」佐藤 猛著

英仏百年戦争の解説。 この頃のイングランド王は大陸に領地を持っていてフランス王の諸侯でもある。 大陸領地とフランス王継承権が戦争の原因なのかな。 人名のレパートリーが極端に少なくて、人の見分けが全然つかない。 最初の頃は王同士の戦いという名目…

「ドラゴンランス セカンドジェネレーション上」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

ドラゴンランスの第二世代の短編集。3話。 1話はキティアラの息子スティール。あの二人に子供がいたなんてびっくり。暗黒騎士団とかロードス島戦記思い出すね。苦労しそうな子だね・・・ 2話はキャラモンの末の男の子パリン。上の二人の子は戦士なんだけど、…

「ナポレオン四代-二人のフランス皇帝と悲運の後継者たち」野村 啓介著

ナポレオン一世から三世はそれなりに予習しているので、どういう人生かだいたいわかるのですが、四世はあまり知らないので勉強になる。 二世と四世は早死して儚い人生ですね。 二世と三世の間の社会情勢とか、四世没後のボナパルト一族の動静とか、間をつな…

「ドラゴンランス伝説 6 〈奈落〉の双子」M・ワイス,T・ヒックマン著

ドラゴンランス伝説最終巻。 レイストリンのアビス行きを、キャラモンを挟んで、対象的な善のタニスと悪のダラマールが見守る構図。全体的に話の枠組みの完成度が高い。 空中都市の使い方には感心。 ソス卿はなんだろうな・・・自分の欲望に忠実すぎでは? …

「シルマリルの物語」上下 J.R.R. トールキン著

指輪物語の時代より前の時代のお話。 中つ国の歴史の解像度が上がって、「中つ国」歴史地図の背景がわかるようになりました。 エルフは指輪物語の時代では倫理感高そうな振る舞いしてるけど、過去ではやらかし多すぎでワロタ。フェアノールの一族は本当にひ…

「オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略」小泉 悠著

ソ連から現在にかけて、オホーツク海がいかにSSBNの聖域とされてきたか、歴史的経緯や技術的経緯についてのお話。 ソ連ではバレンツ海とオホーツク海がSSBNの聖域とされ、何重にも防衛ラインが引かれていた。冷戦終結後のロシアの経済崩壊で、ロシア軍は壊滅…

「ドラゴンランス伝説(5) 黒薔薇の騎士」マーガレット・ワイス,トレイシー・ヒックマン著

レイストリンのアビス行きと久々のタニス奮闘記。 エルフ萌おじさんソス卿物語も語られます。 クリサニアはダメシーンばっかりだったけど、最期は悲しい。 善悪中立が揃うシーンはなかなか面白い構図。 次回最終巻。

「古代中国の24時間-秦漢時代の衣食住から性愛まで」柿沼 陽平

秦漢時代に庶民がどういう生活をしていたか。 話の初めの頃に、遊牧民族の長は美少年を周囲において痰壺かわりにしていたという記述に面食らう。痔の治療方法は舐めてもらうと良いというのも恐ろしい。 漢の時代の初期は長江周辺に象が生息していたとか興味…

「中世への旅 農民戦争と傭兵」ハインリヒ・プレティヒャ著

三部作の3巻。1巻が騎士の話、2巻が経済力を持った都市の話、3巻が傭兵による農民戦争の話とだんだん歴史が下ってきます。 戦争の主流は歩兵の傭兵ランツクネヒトとなり、農民による反乱からの農民戦争から、新教と旧教の激突となっていきます。 戦争に投入…

「中世への旅 都市と庶民」ハインリヒ・プレティヒャ著

前回の騎士と城の話から、時代が進んで都市が力を持つようになり、騎士的精神から庶民の精神が支配的になる話。 都市の中心の建物である教会と石工、庶民の家や道、都市を囲む壁。 職人のギルド制度の話、職人は非常に細分化されている。 貧民救済とそれの裏…

「ドラゴンランス伝説〈4〉 レオルクスの英雄」 マーガレット・ワイス,トレイシー・ヒックマン著

ドワーフゲイト戦争大詰め。 レイストリンが様々なものを犠牲にして自らの野望に邁進していく。 ドラゴンランス世界のノームの科学力って割となんでもありなのね。巨大対空兵器もかなりオーパーツに思えたけど、異世界へのゲート開けるとか(汗) ドラゴンラ…

「お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像」黒田 基樹著

お市の方については、江戸時代以降に書かれた評価は多いものの、一次資料はほとんどない。 織田信秀や信長の家系図、羽柴氏の家系図等も割とわかっていないことが多いので、調査した内容が記載されています。 浅井家滅亡の際に、一緒に死ねなくて悔しかった…

「中世への旅 騎士と城」ハインリヒ プレティヒャ著

名古屋の書店でも売ってたので購入。 リアルの話は知見が広がって非常に面白い。 ガラスの普及する前の建物の窓は、雨戸か開けっ放しかだから、冬はクソ寒い。 城での生活、ファッション、攻城戦の話とか勉強になった。

「ドラゴンランス伝説 (3) 黒ローブの老魔術」マーガレット・ワイス,トレイシー・ヒックマン著

前回大変動が発動して、双子と聖女がタイムスリップして・・・からのお話。 タッスルホッフが生存したと思ったら、作内屈指の体験してて、こいつヒーロークエストしてんなという感じ。 キャラモンがあれよあれよというまに一軍の将になってて、展開が目まぐ…

「徳川家康と今川氏真」黒田基樹著

秀忠が生まれたときに付けられた後見役は氏真の妹貞春尼で、乳母は旧今川家臣の妻大姥局と、初期の大奥は今川人脈が多かったと推測されるとのこと。 家康は氏真を遠ざけていたイメージだけど、実際はそんなことなく、外交とか公家との人脈や格式の確立、大奥…

「ドラゴンランス伝説〈2〉イスタルの神官王」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

300年前にタイムスリップしてしまうキャラモンとタッスルとクリサリア。 キャラモンは強制ライザップでデブからマッチョに。 ついに大変動が始まり、驚愕のエンドに・・・ 前からパラダインの中の人は、信者層が違うんじゃないの、神官王や騎士じゃなくてケ…

「中国の行動原理-国内潮流が決める国際関係」益尾 知佐子著

中国の社会を、「外婚制共同体家族」という家族構造から規定して、行動原理を解説するという内容。日本の組織はTREE構造で、局所最適になっているからトップが機能していなくてもそれなりに動く。中国の組織は個々の成員がトップに直接ぶら下がっている水平…

マトリックス

新年は親類が来たので、熱田神宮、テレビ塔、ナゴヤドームと行って、家でネトフリでマトリックスシリーズを見ました。 マトリックスは前に見たと思うけど、ストーリーは全然覚えてないなあ。アクションシーンはなんとなく記憶があるシーンが多い。 第一作が…

「ドラゴンランス伝説〈1〉パラダインの聖女」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

ドラゴンランス第2シーズン。 前回から2年後、キャラモンがすっかりアル中のダメ人間に・・・ 今回のパーティーは聖女クリサニアとキャラモン、タッスル、プーブーとダメ具合が酷い(^_^;) クリサニアの性格のダメさ加減は、作者はタカビーな女に恨みでもある…

「動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで」呉座 勇一著

主要合戦について、現在の学説。 関ヶ原合戦について、小早川秀秋が松尾山城から伊藤盛正を追い払って占拠したのがきっかけで、西軍が関ケ原に向かったものと思っていましたが、実はこの話の根拠は小早川の家老だった稲葉家の記録であり、早くから東軍に属し…

「ドラゴンランス 6 天空の金竜」マーガレット・ワイス,トレイシー・ヒックマン著

ついに最終巻。 タニスは2つの種族の間と二人の女性の間で苦労するシンボリックな存在なのね。 けっして悪が一方的に滅びる終わり方ではなくて、含みがいくつもあって以降のシリーズにつながるのね。 シリーズを通して、ローラナの成長が良かった。ただ、ゲ…

wifi ルーター

PC

wifiルーターがキュキュル異音出して、ネットに繋がらなくなったので、新調することに。 とりあえずはノートPCに固定LANケーブル繋いでwifiルーターとして使えるけど、不便だしね。 バッファローAirStationの上のが下になりました。10年以上後の製品の割にそ…

「ドラゴンランス 5 聖域の銀竜」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

ローラナがやたら忙しい巻。総司令官から愛の人質に・・・ 年齢を重ねると、ローラなの苦悩がわかってくるね。 善の竜からドラゴン騎兵がかっこいい! シス卿の設定が重すぎて、ドラゴン卿が食われとる。 やっと登場人物が集まりかけたと思ったら、またわか…

「競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで」本村 凌二著

競馬初期の頃のエピソードはなかなか興味深い。 3歳馬限定戦を企画して、レースの命名の時、主催のダービー卿とバンベリー卿がコインを投げてどっちにするか決めたそうな。バンベリーになる可能性がかなりあったのね。それより前は8歳馬とかが長距離レースを…

「ドラゴンランス 4 尖塔の青竜」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

ついにドラゴン卿キティアラ登場。 今回はパランサスの大司教の塔防衛戦。スタームとローラナ、タッスルホップが奮戦する。 タッスルはかなり美味しい役回り。こういうキャラがいると話を回しやすいんだろうな。 スタームとローラナは生死の狭間で宿命の時を…

「ブッダという男: 初期仏典を読み解く」清水 俊史著

ブッダが平和主義者、差別批判者、業や輪廻を否定したというような近年の言説があるが、これらは近代の価値観で神格化した見方であるという内容。 昔の人間が時代を超えて現代の価値観を持っているということはない。そりゃそうで、これから未来には今の価値…

「平治の乱の謎を解く 頼朝が暴いた「完全犯罪」」桃崎 有一郎著

著者の本は毎回新しい視点をもたらしてくれて、知的興奮を味わえるので良い。 今回は平治の乱の真犯人は誰かという論点で、文献の調査結果を元に迫る。 著者の出す証拠について、私は是非を論ずることはできないので、実際にそうなのかはよくわからない。 登…