2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「戦争にチャンスを与えよ」エドワード・ルトワック著

文春新書。著者の中国4.0が非常に面白かったので、これも読んでみました。 小国の戦争に、国連やNGOが介入するから戦争が永続化するというのは面白い視点。 尖閣に駐在部隊を置かないと中国が誘惑にかられて暴発するというのは兵頭二十八も言ってました。 パ…

「国際情勢判断・半世紀」岡崎久彦著

岡崎氏の自伝。晩年の国際情勢の記事はよく拝見していましたが、どういう人かはあまり知りませんでした。 外務省勤務で、サウジアラビア、タイの大使をやって、退官後情勢判断の研究所を設立したんですね。 アングロサクソンとの同盟重視というのは私も同意…

「「悟り」は開けない」南直哉著

恐山の坊さんの南師の新書。この人の本はだいたい読んでます。 前半はいつものこの人の仏教の解釈で、後半の世の中の問題についての細々とした話が結構面白かった。 介護の話とか、前向きに生きることをやめるとか、無常無我からくるお話は、世の常識から離…

「ヒルビリー・エレジー〜アメリカの繁栄から取り残された白人たち〜」J・D・ヴァンス著

トランプ大統領の支持層と言われるラストベルトの白人たちの実態。 著者はラストベルト出身で、子供時代の話は貧しさとドラッグや暴力にまみれて読んでて辛い。 海兵隊に入隊して価値観が変わり、イエール大学を卒業して弁護士になって上流階級になることが…

226

1989年公開の松竹の映画。226事件を豪華キャストで映画化。 仁義なき戦い脳で見ると、金子信雄や丹波哲郎がヤクザの親分から陸軍大将になってる!とか思うし、他にも本木雅弘がこの映画では大尉で最近には天皇になってすごいなっと感心したり。 最初の襲撃シ…

ハドソン川の奇跡

クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演。飛行機がハドソン川に緊急着水した事件の映画化。 出だしでは着水した後で、死亡者無しということで機長はヒーロー扱い。ところが調査委員会で着水が危険行為と問題視されて・・・という内容。 離陸直後…

「NHK 100分 de 名著 『維摩経』 2017年 6月」

NHKで四回に渡って放映した番組の教科書。番組は最終回だけ見て面白かったので、本は後で購入。 長尾雅人先生の維摩経解説本読んでたので内容は把握してるのですが、番組ではわかりやすく解説され理解を深めるのに役立ちました。

「観応の擾乱」亀田俊和著

中公新書。本屋に山積みされてたけど、こんなマニアックな題材で本当に売れてるの? 太平記の後半戦で、ぐちゃぐちゃしすぎてあまり触れられてない時期のお話。 南朝と北朝の戦いもジェットコースターみたいな展開だったけど、その後の尊氏直義兄弟の戦いも…

ジュラシックワールド

地上波で放映していたのを録画して、遊びに来た親戚のチビと見ました。 子供向けだから、死人は多いけど直接的な死体損傷場面は無し。 スートリー的にはキングコングとかゴジラ見たいな怪獣大決戦的なノリを感じる。 人間の会話パートはどうでも良いわな。親…

「フランス敗れたり」アンドレ モーロワ著

第二次大戦ナチス・ドイツのフランス侵攻時に、フランス軍将校だった作者による、当時の状況。 英仏の準備が全然進んでなかった、フランスの政治家は内輪もめばかり、英仏間の信頼関係も無かった、という内容。 最後の解説の教訓が今の日本にズバリですね。 …

「世界の歴史〈7〉大唐帝国」宮崎市定著

河出文庫。宮崎先生による中国の歴史。題名は大唐帝国とあるけど、漢末三国志から晋五胡十六国五代十国隋唐と中国の古代末期から中世の時代のお話です。 古代は都市国家の延長で、漢末の景気低迷、地方の開拓、遊牧民族の侵入、南方開発・・・と社会構造の変…