2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「レイテ沖海戦」半藤 一利著

連合艦隊最期の大海戦の記録。割と古い本なので、現在の研究結果からはずれてるかも。 正直なところ、戦力も作戦もやる前から勝てるものではなくて、順当な結果という感じ。 ひたすら日本海軍がやられる展開で、見ていてつらかった。 大西瀧治郎はこの戦いで…

「奪われた竜の卵」ダグラス ナイルズ著

ドラゴンランスシリーズのゲームブック。 ローラナの兄ギルサナスと恋人?のシルヴァラによるドラゴンの卵の探索行。 中古で探すとかなりプレミアですが、図書館にあったので借りました。 海あり迷宮ありで、ドラゴンの卵を見つけて生還。最後はかなりあっさ…

「サイバースペースの地政学」小宮山 功一朗,小泉 悠著

サイバースペースを実際に存在させているハードのお話。 データセンターや海底ケーブルの実際。 データセンターが電気を大量に消費している話は聞いていたが、どういうものでどこに立地しているか知識がなかったので非常に勉強になった。 海底ケーブルについ…

「仏教の歴史 いかにして世界宗教となったか」ジャン=ノエル・ロベール著

仏教の歴史の概略。 仏教は多様性の極地。 訳者の解説では、日本仏教は偏食傾向が強く特異な進化を遂げたということで、そんな感じはしますね。

平泉 白石

金曜の夕方に高速バスで仙台から一ノ関に移動。一ノ関で一泊後、JRで平泉へ。 中尊寺行きました。平泉ははじめて来まして、金色堂すごかったです。金箔はともかく、柱の螺鈿が精密で素晴らしい。 義経最期の地義経堂。北上川を見下ろす高台にあります。頼朝…

エイリアン:ロムルス

出張の夜に空いていたので見てきました。実際は12日の夜。 ネタバレ注意 アンドロイドの造形はイアン・ホルムを元に作られてるのね。ビルボ懐かしい。エイリアン世界では量産型という位置づけか。 ハンドX線透過装置が出てきた時は、まあ体内のを映すんだろ…

「『RRR』で知るインド近現代史」笠井 亮平著

RRRの最後に出てきたインド独立の英雄たちの紹介。それに絡めて、他のインド映画の紹介も。 RRRの最後の英雄たちは戦国大名みたいだなあと思ってたら、地域ごとの配分を意識しているよう。取り上げられてない人、特にガンジーに対してなぜ取り上げられてない…

「がん「エセ医療」の罠」岩澤 倫彦著

自由診療のがん治療について。 筆者の書き方は客観的な立場ではないような感じもするが、自由診療に問題が多いことは聞いていたので、この本で述べられている症例に鬱々する。 大学病院とか大学教授が噛んでいる例が結構多くて暗澹とした気持ちに。 水曜から…

「イランの地下世界」若宮 總著

地下世界といってもヤクザとかじゃなくて、イランの一般人の考え方について。 ニュースとか小説とかで、悪の枢軸とか革命防衛隊とか神権政治こわーというイメージでした。この本ではイラン人はイスラム世界では最も世俗的というのがこれでもかと紹介されてい…

「吾妻鏡-鎌倉幕府「正史」の虚実」藪本 勝治著

吾妻鏡を書いた人の政治的意図を明らかにする内容。 ストーリーというのは、語っている人の主観が反映されるというのは、案外意識されてない。この本ではそのあたりをきちんと語っていて、歴史書を読むときにどう読み取るかを考えさせられる。

「二〇三高地 旅順攻囲戦と乃木希典の決断」長南 政義著

最新の研究内容から、203高地の戦いへの評価。 戦いの勝因は、臨時築城で砲の威力が効く203高地で決戦を強要し、兵力の補充ができないロシア軍に消耗戦で勝利したためとのこと。乃木は名将と評価。