2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「長城のかげ」宮城谷昌光著

劉邦の周辺の人たちの短編集。その人の視点によって、劉邦への感じ方が違うので劉邦の人柄に立体感が出てくる。 項羽の武将の季布、劉邦の幼なじみの盧綰、漢の外交官の陸賈、劉邦の庶長子の劉肥、儒者の叔孫通の五名。どれも横山光輝だとちょい役で、その人…

「代替医療解剖」サイモン・シン著

針、ホメオパシー、カイロ、ハーブをメインに、代替医療の有効性について論じた内容。 ホメオパシーは完全にデタラメだと思っていたけど、針もほぼプラセボというのには驚いた。

「ウィッチャー短篇集2 運命の剣」アンドレイ・サプコフスキ著

本編の前日譚が多いかな。 イェネファーと離れたりくっついたりする話とか、シリとの運命の出会いとか。 ゲラルトの母が出てきてびっくり。てっきり普通の人間の孤児かと思ってたらそうじゃなかった。 ゲラルトはよく、ウィッチャーには感情は無い!と強調し…

「脳科学者の母が、認知症になる」恩蔵絢子著

大学の研究者である著者が、母が認知症になって、脳科学的な分析と母との日常を記した内容。 私も親類が認知症になったことがあるので、この本で書かれる描写はとても身につまされるものであった。冷蔵庫の中が満杯になるとか、衣服が山となって積んであると…

「キャベツにだって花が咲く」稲垣栄洋著

前に読んだ稲垣先生の新書。 shpolsky.hatenablog.com 内容は野菜の個別の紹介で、花とか実とかの形状の紹介が多い。世界史の方とかぶっているところも多いかな。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」上下 ウォルター アイザックソン著

レオナルドのノートに焦点を当てた評伝。 モナリザとか最後の晩餐、展覧会で見たアンギアーリの戦いくらいしか知らなかった。 代々公証人の家に非嫡出子として生まれる。この時代に非嫡出子としてのデメリットはあまりなかったものの、公証人組合は非嫡出子…