「長城のかげ」宮城谷昌光著

劉邦の周辺の人たちの短編集。その人の視点によって、劉邦への感じ方が違うので劉邦の人柄に立体感が出てくる。

項羽の武将の季布、劉邦の幼なじみの盧綰、漢の外交官の陸賈、劉邦の庶長子の劉肥、儒者の叔孫通の五名。どれも横山光輝だとちょい役で、その人の生涯が出てくることはなかったので、勉強になった。

陸賈は横山光輝だとあんまり活躍した印象がなかったけど、南越国を2回も漢に従属させるという大功を立てていたのね。

叔孫通の話で法と礼の違いの話が出てきたけど、自分には違いがよくわからなかった。法がルールで礼はマナーか?