2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「シングルマザーの貧困」水無田気流著

光文社新書。シングルマザーの置かれている状況についての概説。経済的貧困に加えて、時間的貧困におかれるというのはそうだろうなという感じ。 一人の力には限界があるから、創価とか共産党を頼ると楽に生きられるかなあ。

「人工知能は人間を超えるか」松尾豊著

イメージ先行でパズワード気味な人工知能という技術についての概説、現状、将来の見通しについて。 人工知能は過去何度もブームと停滞を繰り返していて、今は三度目のブームだそう。三度目のブームの原因はディープラーニングという技術で、教師なしで機械的…

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」伊藤亜紗著

視覚障害者がどういう世界に生きているか、著者が対話して得た内容。 ユクスキュルの「生物から見た世界」を読んだことがあるので、普通の人間の感覚以外の生物の環世界という概念は認識していましたが、視覚障害者の環世界について知ることができ勉強になり…

「訒小平」エズラ・ヴォーゲル、橋爪大三郎著

講談社現代新書。ヴォーゲル先生の大作訒小平の普及版として、橋爪先生がインタビューした本。 訒小平の生涯や、中国共産党の人事の話とかダイジェスト版として語られます。 訒小平と毛沢東の間柄とか、江沢民との間柄とか中々勉強になります。 ダイジェスト…

「死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男」安達正勝著

集英社新書。代々パリの死刑執行人を務めているサンソン家のお話。小説っぽい内容だけど、一応エピソードには一々元ネタがあるらしい。 山田浅右衛門一族の小説「斬」と比べると同じような事例や文化の違いがあったりして面白い。 ギロチンで大量殺戮可能に…

「新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」」デービッド・アトキンソン著

日本が観光立国になるための提言。精神論でなく非常に具体的に書かれていて、さすがアナリストと感心しました。 たかが年間1000万人で喜んでいて、世界のトップランクは年間8000万人だぞと現実を見せるとか、観光地として条件は整いまくってるのに人が来ない…

「日々是修行 現代人のための仏教100話」佐々木閑著

ちくま新書。朝日新聞のコラムで仏教の修行をテーマに100話連載した内容。 新聞連載ということで、原始仏教を知りたい人にはわかりやすい内容。

「「読まなくてもいい本」の読書案内」橘玲著

複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義のキーワードを持って、もはや古いパラダイムの内容で読む必要のない本について解説。 複雑系がソーカル事件につながるのはすごい視点。脳科学は私は仏教の絡みで情報を収集しているので、お薦め本は他にもあり…

「朴槿恵の真実 哀しき反日プリンセス」呉善花著

朴槿恵の背景についての解説。朴正煕の娘以上の情報は知らなかったので、政治的来歴とか、宗教団体との関係とか参考になった。思想的バックボーンが無い!? 韓国で政治家をやるということはとても難しい道であることがよくわかった。

「日本人が知らない集団的自衛権」小川和久著

文春新書。日本の米軍基地の実体は、米軍本土並みの規模を誇るアジアにおける最大の拠点であるという目からうろこの事実。日本がないと米軍の世界戦略は成立しない。集団的自衛権と集団安全保障を混同するなという指摘。 西ドイツは個別自衛権を封じられて、…

「持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」pha著

会社からドロップアウトして、定職を持たずにフラフラ生きているというお話。 わりとこの人の生き方は自分は羨望を持って見てしまう。この人はかなり有能な人であるからこのような行き方ができるのですな。私みたいなのがサラリーマンをやめてニート的に生き…

「アヘン王国潜入記」高野秀行著

ミャンマーのゴールデン・トライアングルのワ州に潜入し、アヘンの栽培を行っている村で半年を過ごしたというルポ。 現代にアヘンを栽培する体験をするってのもすごいし、ミャンマーであるけどミャンマーでないというワ州の存在もすごい。 ミャンマーのこと…