2015-01-01から1年間の記事一覧

「シングルマザーの貧困」水無田気流著

光文社新書。シングルマザーの置かれている状況についての概説。経済的貧困に加えて、時間的貧困におかれるというのはそうだろうなという感じ。 一人の力には限界があるから、創価とか共産党を頼ると楽に生きられるかなあ。

「人工知能は人間を超えるか」松尾豊著

イメージ先行でパズワード気味な人工知能という技術についての概説、現状、将来の見通しについて。 人工知能は過去何度もブームと停滞を繰り返していて、今は三度目のブームだそう。三度目のブームの原因はディープラーニングという技術で、教師なしで機械的…

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」伊藤亜紗著

視覚障害者がどういう世界に生きているか、著者が対話して得た内容。 ユクスキュルの「生物から見た世界」を読んだことがあるので、普通の人間の感覚以外の生物の環世界という概念は認識していましたが、視覚障害者の環世界について知ることができ勉強になり…

「訒小平」エズラ・ヴォーゲル、橋爪大三郎著

講談社現代新書。ヴォーゲル先生の大作訒小平の普及版として、橋爪先生がインタビューした本。 訒小平の生涯や、中国共産党の人事の話とかダイジェスト版として語られます。 訒小平と毛沢東の間柄とか、江沢民との間柄とか中々勉強になります。 ダイジェスト…

「死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男」安達正勝著

集英社新書。代々パリの死刑執行人を務めているサンソン家のお話。小説っぽい内容だけど、一応エピソードには一々元ネタがあるらしい。 山田浅右衛門一族の小説「斬」と比べると同じような事例や文化の違いがあったりして面白い。 ギロチンで大量殺戮可能に…

「新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」」デービッド・アトキンソン著

日本が観光立国になるための提言。精神論でなく非常に具体的に書かれていて、さすがアナリストと感心しました。 たかが年間1000万人で喜んでいて、世界のトップランクは年間8000万人だぞと現実を見せるとか、観光地として条件は整いまくってるのに人が来ない…

「日々是修行 現代人のための仏教100話」佐々木閑著

ちくま新書。朝日新聞のコラムで仏教の修行をテーマに100話連載した内容。 新聞連載ということで、原始仏教を知りたい人にはわかりやすい内容。

「「読まなくてもいい本」の読書案内」橘玲著

複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義のキーワードを持って、もはや古いパラダイムの内容で読む必要のない本について解説。 複雑系がソーカル事件につながるのはすごい視点。脳科学は私は仏教の絡みで情報を収集しているので、お薦め本は他にもあり…

「朴槿恵の真実 哀しき反日プリンセス」呉善花著

朴槿恵の背景についての解説。朴正煕の娘以上の情報は知らなかったので、政治的来歴とか、宗教団体との関係とか参考になった。思想的バックボーンが無い!? 韓国で政治家をやるということはとても難しい道であることがよくわかった。

「日本人が知らない集団的自衛権」小川和久著

文春新書。日本の米軍基地の実体は、米軍本土並みの規模を誇るアジアにおける最大の拠点であるという目からうろこの事実。日本がないと米軍の世界戦略は成立しない。集団的自衛権と集団安全保障を混同するなという指摘。 西ドイツは個別自衛権を封じられて、…

「持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」pha著

会社からドロップアウトして、定職を持たずにフラフラ生きているというお話。 わりとこの人の生き方は自分は羨望を持って見てしまう。この人はかなり有能な人であるからこのような行き方ができるのですな。私みたいなのがサラリーマンをやめてニート的に生き…

「アヘン王国潜入記」高野秀行著

ミャンマーのゴールデン・トライアングルのワ州に潜入し、アヘンの栽培を行っている村で半年を過ごしたというルポ。 現代にアヘンを栽培する体験をするってのもすごいし、ミャンマーであるけどミャンマーでないというワ州の存在もすごい。 ミャンマーのこと…

「本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか」佐々木閑著

NHK出版新書。佐々木先生の仏教講座。仏陀そのものというより、原始仏教の歴史的背景とか、律の解説とか、弟子の紹介とかが多い。ティク・ナット・ハンのブッダにだいたいあった内容なので復習になること多し。

「秘戯書争奪」山田風太郎著

山風先生の忍法帳はあらかた読んだのですが、これはまだ読んでいませんでした。電子ブック化されて良かった。 伝説のエロ本をめぐって甲賀伊賀の忍者が死闘を繰り広げる!って死闘というかセックス勝負ですが、いつもにましてクレイジーな設定ですな。 作者…

「ガールズ&パンツァー 劇場版」

レイトショーで見てきました。レイトショーなのにほぼ満員(^_^;) 特典はアリスちゃん。 映画化と聞いた時は今更どことやるんだよと思ってたら、映画仮面ライダーみたいにヒーロー全員集合みたいですごかった・・・ 映画館で映画見ると、途中の緩シーンでうつ…

鎌倉-横須賀

三日目は藤沢から江ノ電で鎌倉で。JRで行くほうが早いけど江ノ電乗りたかった。 案外綺麗な江ノ電藤沢駅。 もう寒いのに海岸にはトドのようにサーファーたくさん。 鎌倉駅にはカエル。 鎌倉ではまずは鶴岡八幡宮。何回か行っているのでとりあえず参拝。 東に…

千葉鋸山

二日目。川崎からバスに乗り海ほたるへ。 海ほたる西側。海に見えるのは換気塔。 海ほたる東側。千葉方面は海上を通る。 バスで木更津についたらあまりの田舎ぶりに驚く。 浜金谷駅から鋸山。 鋸山ロープウェーめっちゃ混んでた。 地獄のぞきがかなり怖い。 …

八王子城

三連休を利用して関東に行きました。 新横浜から八王子経由で高尾。高尾駅は通勤ラッシュ並みの密度でビビる。 紅葉まつり開催中でした。高尾駅からバスで八王子城へ。道が混んでてバスの進み遅し。 八王子城は100名城で、ガイダンス施設もあってよく整備さ…

「出家的人生のすすめ」佐々木閑著

集英社新書。出家とは社会から断絶することではなく、社会から布施を受けて、一つの道に人生を捧げるということ。現代であっても出家的に生きることができるというお話。 佐々木先生は科学の研究者が出家に通じるという話が好きで、だいたいその話ですな。ア…

「日英同盟 同盟の選択と国家の盛衰」平間洋一著

角川ソフィア文庫。 日英同盟について、時代背景から同盟後の経過、同盟破棄にいたるまで、現代の状況も踏まえてわりとたんたんと述べた内容。 日英同盟破棄には日英挟撃を恐れたアメリカの思惑があったって以前どこかで読みましたが、ここではロシアとの接…

妻木城

多治見駅からバスに乗って妻木城に行きました。 妻木線の終点まで行き、徒歩。妻木城の案内がほとんどなくて、通りがかりの婆さんに聞くも知らないと言われ、悩みながら歩いてなんとか下屋敷跡に到達。 下屋敷跡も結構石垣が残ってます。 なぜか仮登山口。 …

「海馬」吉村昭著

生き物を相手にする生業の人を主題にした短編集。 北海道の羆撃ちの老人の話が、羆嵐の後日談として面白かった。 なんか生き物相手の仕事を一生懸命してたら、人生に疲れた女性に出会って結婚という展開が多いような・・・

「維摩経」長尾雅人訳注

中公文庫。大乗仏教の経典維摩経の現代語訳。 在家の仏教信者維摩居士が釈尊の十大弟子や菩薩たちを相手に論破しまくるといった内容。 ひたすら逆説的な議論で、論理を考えると脳が粉砕されます。

「2020年マンション大崩壊」牧野知弘著

文春新書。東京オリンピック以降、マンションの価値が暴落するというお話。 マンション住人の高齢化が進み、空き家率が上昇し、老人の反対で修繕や建て替えが困難になって価値がどんどん下がる。 正直マンション建て過ぎで誰が買っているか謎な感じもあり、…

「ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか」NHK取材班

人類の心の進化についてのNHKドキュメンタリーの文庫版。 チンパンジーと人間の心の違いが面白い。チンパンジーは瞬間記憶が人間より優れている一方、過去や未来が無い。首から下が不随になっても未来を悲観することがないという。所有の概念にも違いがあり…

「ついていったら、こうなった―キャッチセールス潜入ルポ」多田文明著

色々なキャッチセールスに実際に引っかかったらどんな目に遭うかのルポ。 自分も教材セールスやら布団訪問販売やら投資マンションやらに相当不快な目にあったことがあるので、あるある感を持って読みました。 交渉における会話では、普通の人はある種のプラ…

「イスラム飲酒紀行」高野秀行著

表向き飲酒は禁止されているイスラム諸国で、酒を探しまくる紀行記。 どこへ行っても酒を見つけ出す筆者には脱帽です。 映画アルゴでイランは怖い国というイメージがあったので、本音と建前がわかれまくってる京都みたいな国で、実は酒飲み多いという事実は…

茨城出張

10/21-23は茨城に出張。 おみやげに干し芋を買おうと思ったら、季節が違っててあんまり売ってなかった。 10/24は東京にいました。 カプセルはこりごりということで、不便なとこのビジホをなんとか確保して泊まりました。東京に宿泊する方法を検討する必要が…

「介護不安は解消できる」金田由美子

具体的な介護の方法とか、介護を始めるにあたっての相談先とか、バリアフリー化の方法とか、参考になる情報がたくさん述べられていました。介護は急に必要になるので、前もって家族で話しておくとか、想定しておくとか重要ですね。

「科学するブッダ 犀の角たち」佐々木閑著

仏教学者の佐々木先生の本で、前半は科学史における人間化のお話で、後半は仏教徒科学の共通点のお話。人間が科学についてこうであるべきと思っている神の視点からいかに脱するかを人間化と言っているのですな。 こうであるべきという思考は大なり小なり妄想…