宮城谷昌光先生のことだから劉邦の祖父の代から始めるかと思ったら、普通に中年劉邦から始まったのでホッと安心。
この劉邦は、人使いがうまくて、異様に感が冴えてる優秀なキャラ。一代で皇帝に成り上がるから無能なわけはない。
基本的に劉邦周辺の話だけで、楚漢戦争の他の話はかなり飛ばすので3巻で終わり。他の作品でもありがちだけど、前半の旗揚げあたりに尺をとっているので、後半はかなり加速する。
横山光輝のまんがだと名前だけのキャラに結構バックボーンが書かれるので勉強になった。前知識がないとよくわからんかもしれない。
単なる裏切りキャラだった曹無傷に悲しいお話がついてキャラに厚みがついた。