「徳川家康と今川氏真」黒田基樹著

秀忠が生まれたときに付けられた後見役は氏真の妹貞春尼で、乳母は旧今川家臣の妻大姥局と、初期の大奥は今川人脈が多かったと推測されるとのこと。 家康は氏真を遠ざけていたイメージだけど、実際はそんなことなく、外交とか公家との人脈や格式の確立、大奥…

「ドラゴンランス伝説〈2〉イスタルの神官王」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

300年前にタイムスリップしてしまうキャラモンとタッスルとクリサリア。 キャラモンは強制ライザップでデブからマッチョに。 ついに大変動が始まり、驚愕のエンドに・・・ 前からパラダインの中の人は、信者層が違うんじゃないの、神官王や騎士じゃなくてケ…

「中国の行動原理-国内潮流が決める国際関係」益尾 知佐子著

中国の社会を、「外婚制共同体家族」という家族構造から規定して、行動原理を解説するという内容。日本の組織はTREE構造で、局所最適になっているからトップが機能していなくてもそれなりに動く。中国の組織は個々の成員がトップに直接ぶら下がっている水平…

マトリックス

新年は親類が来たので、熱田神宮、テレビ塔、ナゴヤドームと行って、家でネトフリでマトリックスシリーズを見ました。 マトリックスは前に見たと思うけど、ストーリーは全然覚えてないなあ。アクションシーンはなんとなく記憶があるシーンが多い。 第一作が…

「ドラゴンランス伝説〈1〉パラダインの聖女」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

ドラゴンランス第2シーズン。 前回から2年後、キャラモンがすっかりアル中のダメ人間に・・・ 今回のパーティーは聖女クリサニアとキャラモン、タッスル、プーブーとダメ具合が酷い(^_^;) クリサニアの性格のダメさ加減は、作者はタカビーな女に恨みでもある…

「動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで」呉座 勇一著

主要合戦について、現在の学説。 関ヶ原合戦について、小早川秀秋が松尾山城から伊藤盛正を追い払って占拠したのがきっかけで、西軍が関ケ原に向かったものと思っていましたが、実はこの話の根拠は小早川の家老だった稲葉家の記録であり、早くから東軍に属し…

「ドラゴンランス 6 天空の金竜」マーガレット・ワイス,トレイシー・ヒックマン著

ついに最終巻。 タニスは2つの種族の間と二人の女性の間で苦労するシンボリックな存在なのね。 けっして悪が一方的に滅びる終わり方ではなくて、含みがいくつもあって以降のシリーズにつながるのね。 シリーズを通して、ローラナの成長が良かった。ただ、ゲ…

wifi ルーター

PC

wifiルーターがキュキュル異音出して、ネットに繋がらなくなったので、新調することに。 とりあえずはノートPCに固定LANケーブル繋いでwifiルーターとして使えるけど、不便だしね。 バッファローAirStationの上のが下になりました。10年以上後の製品の割にそ…

「ドラゴンランス 5 聖域の銀竜」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

ローラナがやたら忙しい巻。総司令官から愛の人質に・・・ 年齢を重ねると、ローラなの苦悩がわかってくるね。 善の竜からドラゴン騎兵がかっこいい! シス卿の設定が重すぎて、ドラゴン卿が食われとる。 やっと登場人物が集まりかけたと思ったら、またわか…

「競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで」本村 凌二著

競馬初期の頃のエピソードはなかなか興味深い。 3歳馬限定戦を企画して、レースの命名の時、主催のダービー卿とバンベリー卿がコインを投げてどっちにするか決めたそうな。バンベリーになる可能性がかなりあったのね。それより前は8歳馬とかが長距離レースを…

「ドラゴンランス 4 尖塔の青竜」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

ついにドラゴン卿キティアラ登場。 今回はパランサスの大司教の塔防衛戦。スタームとローラナ、タッスルホップが奮戦する。 タッスルはかなり美味しい役回り。こういうキャラがいると話を回しやすいんだろうな。 スタームとローラナは生死の狭間で宿命の時を…

「ブッダという男: 初期仏典を読み解く」清水 俊史著

ブッダが平和主義者、差別批判者、業や輪廻を否定したというような近年の言説があるが、これらは近代の価値観で神格化した見方であるという内容。 昔の人間が時代を超えて現代の価値観を持っているということはない。そりゃそうで、これから未来には今の価値…

「平治の乱の謎を解く 頼朝が暴いた「完全犯罪」」桃崎 有一郎著

著者の本は毎回新しい視点をもたらしてくれて、知的興奮を味わえるので良い。 今回は平治の乱の真犯人は誰かという論点で、文献の調査結果を元に迫る。 著者の出す証拠について、私は是非を論ずることはできないので、実際にそうなのかはよくわからない。 登…

「ドラゴンランス 3 氷壁の白竜」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

だいぶ大所帯になってきたので、途中でパーティーが2つに分かれます。 エルフのお姫様であんまり冒険の役に立たないと思っていたローラナがこの巻ではパーティーのリーダーとして活躍するという成長を遂げます。リーダーのタニスのことをすごいなあと思って…

「流浪地球」劉 慈欣著

SF短編集。 私だったらこのアイデアは物理的におかしいから使えないなあと思うネタを、この作者は整合性を無視してぶん回すパワーがあるのが素晴らしいと思う。三体でも智子の設定はこれだけ技術力の次元おかしくねと思ったりしてた。面白ければ整合性なんて…

「乃木希典」大濱 徹也著

講談社学術文庫。乃木の伝記と思いきや、乃木の人生は本の前半でさらっと書いてて、後半は乃木が社会に与えた影響の記録。 乃木家の親戚が玉木家で、希典の弟正誼は玉木文之進の養子なんですな。 希典の父母は共に超スパルタで、希典は子供の頃に家出して玉…

映画 ナポレオン

監督リドリースコット、ナポレオンはホアキン・フェニックス、ジョゼフィーヌはバネッサカービー。 ナポレオンの生涯をえがいた内容で、メインテーマはジョゼフィーヌとの愛憎。 ナポレオンのことあまり知らない人が見たら、色んなキャラが説明なしで出てき…

ノートPCメモリ増設

PC

4年前に買ったノートPCについて、オンラインのTRPGを遊んでいる時に画面エフェクトでもたつくのが気になったので、メモリを増設することにしました。 shpolsky.hatenablog.com現状メモリ8GBだったので、16GBにしようと思って下の製品を購入。ただ一つポチっ…

「ドラゴンランス 2 城砦の赤竜」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

2巻はとても名作でした。 タッスルホッフが大きなものは他の人にまかせて、小さなことをやろう、と言って眼の前の人を助けに行くシーンは本当に名シーン。指輪物語でガンダルフが命の重みについて語ったシーンに匹敵するような。 あとは老竜マータフルールが…

「徳川家康と武田勝頼」平山 優著

平山先生の本は結構読んでるんで、先行の本と内容結構かぶっているようで、新しい視点も何点か記載されている。 徳川と武田の抗争のうち、信玄の期間はあまりなくてほとんど勝頼との戦いだったこと。 信康事件については、築山殿の反乱工作は大岡弥四郎事件…

「ドラゴンランス 1 廃都の黒竜」マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン著

D&Dで関連シナリオが出るというので、古典の一巻を予習。 ハーフエルフのアーチャー(リーダー)、ドワーフ、ケンダー、筋力型戦士とその兄弟の魔法使い、騎士、バーバリアン、僧侶というパーティーなのね。 みんなそんなに仲良くなくってギスギスしてて、リ…

「11/22/63」スティーヴン キング著

スティーヴン キングのタイムリープもの。めちゃ長くてしんどかった。 過去に行ける穴を見つけた主人公が、ケネディ暗殺を回避しようと奮闘する。 実のところケネディ暗殺はメインテーマではなくて、ラブロマンスが主題だったりする(汗) というか主題は「…

「 ゴジラ-1.0」ネタバレあり

映画館で見てきました。 旧海軍艦艇の高雄、雪風、響の勇姿が泣ける(´;ω;`) あと2つ駆逐艦出てたけど、なんだっけ・・・ むしろ戦前にゴジラ出してvs連合艦隊やれって気がする。 野暮なツッコミだけど、深海でバルーンは水圧で膨らまないと思う😅 震電って…

「ミッドウェー戦記」上下 亀井 宏著

今日は高校の友人たちと日間賀島でふぐ。渥美方面から来る予定の一人は波が高くて船が欠航で欠席。残念なのでまた来年にでも再戦したい。 本の方は82年に連載されたもので、可能な限り存命の人物に取材した内容をまとめたもの。人によっては矛盾した内容もあ…

「鵼の碑」京極夏彦著

17年ぶりの百鬼夜行シリーズ新刊。 メインキャラ以外はだれだっけという感じ。 複数の並行ストーリーが最後に収縮して・・・という展開だけど、こんだけページ使ってこのオチとは、ある意味感心。

Lenovo Tab M10 (3rd Gen) ZAAE0009JP

以前買ったクロムブックのタブレット、ほぼアンドロイドタブレットとして使っていますが、動作が極端に遅くなるアンドロイドアプリがあったりして、そんなにおすすめはできない感じでした。 shpolsky.hatenablog.com我慢して使うのも疲れて来たので、アンド…

「暗殺者の回想」上下 マーク・グリーニー著

12年前のジェントリーが若い頃のエピソードと現在が交互に語られる構成。 12年前に殺したはずの悪人が再び出現する。 若い頃のジェントリーは結構イキってるのね。戦闘能力は高いけど、チーム戦は不得意。でもここでザックのチームに配属されてシックスにな…

市場城

豊田の市場城行きました。名鉄豊田市駅からおいでんバス小原・豊田線で小原大草まで。 よく整備されていて、石垣や竪堀が素晴らしいです。 時間をかけて見たかったのですが、藪蚊が多くて早々に退散。虫除けスプレーを持っていくと良い。

「北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大」山内進著

バルト海沿岸北東ヨーロッパへの十字軍のお話。 十字軍はエルサレム奪回の件が有名であるが、イベリア半島、バルト海沿岸でも行われていた。エルサレムやイベリア半島は、元々キリスト教の土地を奪還するという名目だったが、バルト海沿岸は異教徒をキリスト…

「数学者たちの楽園: 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち」サイモン・シン著

アニメ「ザ・シンプソンズ」の制作には数学者が多数関わっていて、アニメを詳細に見ると数学ジョークがたくさん散りばめられているというお話。 シンプソンズはあまり見たことがないので、見たくなった。 3987^12+4365^12=4472^12 この数式には唸らされたな。