「イスラーム国の衝撃」池内恵著

文春文庫。ホットな話題について情報収集。
歴史の流れとしては、
ソ連アフガニスタン侵攻でムジャヒディンが集まり、その後のグローバルジハード運動の第一世代となる。
湾岸戦争後中東のプレゼンスをアメリカが握ることでイスラム原理主義による反アメリカ闘争が盛り上がる。
アルカイーダによる911テロ、アフガニスタン紛争、イラク戦争と進み、アルカイーダはアメリカとの対テロ戦争で弱体化し、世界的ネットワークの中心的存在となる。
アラブの春で中東諸国の政府は統治能力が低下し、辺境地域にイスラム原理主義がはびこる。アルカイーダフランチャイズだったシリアのテロ組織がシリアイラク国境領域を支配下にし、アルカイーダから独立してISILとなる。
ISILはカリフ制国家で、イスラム諸国を統合してグローバルジハードを行っている。
というような感じ。
ISILを潰しても、中東の火の手は無くならないので、どういう落とし所にするか難しいところです。