「炎環」永井路子著

鎌倉幕府初期の4人の人物の短篇集。短編と言っても、続けて読むと、鎌倉幕府初期の流れが見えてきます。
北条政子が愛情の深い普通の母ちゃんみたいな性格だとか、
梶原景時は悪人ではなく頼朝の意を汲んで行動してきたとか、
北条義時の成長ぶりとか、様々な人間の思惑とそれを超えて展開する歴史の流れが感じられて面白いです。