「人体六〇〇万年史」ダニエル E リーバーマン著

人類が二足歩行を開始してから600万年の間に、どのように進化(適応)したかという内容。
初期は樹上で果物等を食べる生活でほとんど移動しなかったのが、環境の変化で平地を食物採取のため長距離移動することになり、食物も根菜など硬いものが多くなった。
その後道具の使用や火の使用で調理して食べられるようになり、顎や腸は小さく、そのかわり脳が大きくなったと。
農業、産業革命と急速な環境の変化に、身体が適応しきれていないのが現在の生活習慣病の増加の原因であるとのこと。
親知らずが問題になったのは近代になってからで、硬いものを食べて顎が鍛えられていた時代に問題にならなかったのとの記述が面白かった。
後半は生活習慣病の話で身につまされる話が多いなあ。