「漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」」小島剛一著

前著から20年後のお話。トルコは公式に少数民族が存在することを認めたものの、実質的な迫害はまだまだ続く。
著者は前著でトルコから国外退去処分を受けるものの、トルコ政府の転換で再びトルコに入国し少数民族の言葉を研究することができた。が・・・
この本を見てると、トルコ人には少数民族含めて無教養で人格的におかしい人物が度々出てきて、筆者の作りでなければ良く付き合うなと感心してしまう。
それでも最後の警察官との対話は感じ入るものがあった。権力の犬のように見えて、自分のアイデンティティーに対する忸怩たる思いはあるんだなあ。