「交雑する人類」デイヴィッド・ライク著

DNA解析の最先端で見えてきた、人類集団の移動の歴史。

現生人類がネアンデルタール人やデニソワ人と交雑したこと。

ヨーロッパの先住民は一度ステップの遊牧民にすっかり入れ替わっていること。原因は多分ステップからもたらされたペスト。

インドは先住民と北からの集団の二層構造であり、カーストごとに二層の濃淡があること。インドはカーストによる遺伝子的小集団の集まりという指摘が面白い。

南北アメリカへは四回の集団の侵入があったこと。

等々、よくここまでわかるなあと感心することしきり。さらに日進月歩でいろいろなことが解明されるのでしょうね。