「2030 半導体の地政学 戦略物資を支配するのは誰か」太田 泰彦著

アメリカは半導体を戦略物質ととらえ、自国内でサプライチェーンが完結するよう米国内にTSMCの工場を誘致し、中国への技術移転を禁止するように進めている。

この本を読むことで、半導体産業の上流から下流まで、世界中が攻防を繰り広げている概要をつかむことができた。

アメリカに対して日本は、戦略物質とは考えず単に商売上の話ととらえていたため、半導体産業からはかなり凋落してしまった。ただそこから盛り返そうとする流れ、東大とTSMCの共同研究の話なども触れられている。