「太平天国」2,3巻 陳舜臣著

全四巻のうち2,3巻。

太平天国軍は永安での清軍の包囲の突破に成功し、北上する。清は阿片戦争で莫大な賠償金を払うために増税を重ね、庶民の不満は頂点に。太平天国軍は移動するたびに清に不満を持つ人々を吸収し、拡大を重ねる。

ただ途中の桂林や長沙は攻略できず、南王馮雲山、西王蕭朝貴が戦死してしまう。

岳州で大量の船を入手し、武漢三鎮の攻略に成功。ついに省都を手に入れる。

勢いのまま長江を下り、南京の攻略に成功。移動する国家であった太平天国は南京を天京と改名し首都と定める。

ただ上海に租界を設けていて西欧列強は、太平天国キリスト教であるか危ぶみ、緊張感を増していくのであった。

地図を見ると旗揚げの地の広西省は大陸のほぼ南端で、そこから武漢や南京まで至るといのは大陸的スケールで、すごい話ですね。