「アイヌと縄文: もうひとつの日本の歴史」瀬川拓郎著

ちくま新書アイヌ縄文人の末裔かと漠然と思っていたのですが、実はもっと複雑な経緯を経て成立した文化であるとの内容です。
もともと北海道には縄文狩猟文化があったのですが、東北日本海側の大和?王権の影響と、東北太平洋側のエミシ(古墳文化)があり、樺太からはオホーツク人の進出があったとのこと。本州との交易の発展、エミシの北海道への移住による古墳文化流入等で、自給するための狩猟から、交易するための狩猟へと性格が変わっていったとのこと。鉄器などを輸入して、毛皮やタカなどを輸出するようになったと。決して閉鎖的な文化ではなく、大陸とも交易したり、モンゴルと戦争してたりしたそうな。
阿倍比羅夫が北海道遠征で、奥尻島のオホーツク人を征伐した話が面白かった。