「仏教思想のゼロポイント」魚川祐司著

解脱・涅槃とは何か、釈迦は悟った後なぜ死ななかったのかという論点についての考察。
非常に明快な内容で、内容について賛否はあるにせよ、今後はこの本の内容を下敷きにして議論を進めるような感じがします。
一度「アップデートする仏教」でこれで仏教に新しい潮流が来るかと期待したのですが、山下師の3.0はコレジャナイ感がして保留していました。無我について解釈が変な気がしてたのですな。魚川氏の無我、輪廻、無記等の説明は納得できるもので、よく言語化していただいたと感謝しております。
ミャンマー仏教とタイ仏教の違いにも言及があり、アーチャン・チャー師や坐禅に慣れてる自分としては、タイ仏教的な姿勢のほうが親しみやすい感じがします。
今後はジョーティカ師のヴィパッサナー瞑想法を勉強して、修行していきたい。