「「昭和天皇実録」の謎を解く」

文春新書。半藤氏保阪氏たちが昭和天皇実録について漫談するといった内容。
半藤氏の著作にあるような、近衛文麿松岡洋右あたりの悪い印象が実録では若干フォローされてるとか、実録の筆者の意図をどう読み取るかという話が続く。
昭和天皇の言動は、読み手の思想でこう言うはずだとか、こんなこと言うはずがないとか勝手に決めつけちゃうことが多いので、現実をちゃんと受け止めて考える必要があるね。自らの思想フィルターと現実の間には必ず大なり小なり差があることを認識するべき。