「奇跡の脳」ジル・ボルト・テイラー著

新潮文庫脳科学者が脳卒中になって、脳が壊れていく体験して、リハビリして復帰する体験を書いた内容。
驚いたのなんのって、これに書かれた左脳の言語中枢が壊れていく様子が、ヴィパッサナー瞑想ニルヴァーナの記述によく似ていることなんですな。
ウ・ジョーティカ師の『自由への旅』
http://myanmarbuddhism.info/2013/01/10/22/
アーチャン・チャー師の「手放す生き方」
等々に記述されるロウソクが吹き消される様という様子に似ている。
左脳が過去と未来で右脳が今の瞬間という話も、ヴィパッサナー瞑想の話とか、クリシュナムルティの「時間の終焉」で言及されていることで、脳科学的裏付けがあるのかと驚きでした。
ということは逆に、内科外科的に脳に介入すれば、修行なしで涅槃に至ることが可能なのかと思ったけど、ここは保留。
後半は宗教っぽくなって読み人を選ぶ感じでしたが、リハビリの話は、家族に脳卒中の患者がいる人には非常に身につまされる話で、広く読んで欲しいと思いました。