2017-01-01から1年間の記事一覧

「国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動」伊藤祐靖著

文春新書。自衛隊特殊部隊創設に携わった著者の、創設に関わる話と、著者の思想に関するお話。 ここまで突き詰めて考える事のできる人がいるとは読んでて驚き。 特殊部隊に対する圧倒的なリアリティと、日本を守ることに対する意味の模索が対比的で、まだ著…

「幸福の「資本」論――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」」橘玲著

橘氏の著作はたいてい読んでいるので、この新刊も読みました。 三つの資本「金融資産(資本)」「人的資本」「社会資本」を組み合わせていかに幸せをつかむかというお話。 橘氏の話はたいてい根拠を示した上で示されるので、無根拠の主観だけの話よりは受け…

「すごい進化」鈴木紀之著

中公新書。進化について一見して不合理でも実はわけがあるというお話。 同じ食べ物を食べる生き物でも、別種は共存できて近い種は共存できないという話が一番参考になった。単純に生存競争しているわけではなく、近い種では交配相手に選んでしまうのが共存で…

「わが坐禅修行記」横尾忠則著

講談社文庫。元々は1978年に出た本。著者が色々と禅寺行って坐禅修行する体験記。 私がこれまでに禅寺行って感じたものと結構共通点多くて驚いた。 接心やる前はかなりやる気があるものの、実際やるとイメージとの違いに心折れそうになるんよね。 坊さんの言…

「殴り合う貴族たち」繁田信一著

平安貴族が引き起こした暴力事件簿。花山天皇皇女の死亡事件の顛末が興味深い。

「秘伝・日本史解読術」荒山徹著

新潮新書。最近著書が出版されない騒動とかで心配な荒山先生による歴史解説本。 朝鮮とか宝塚とか怪獣とかいつもの荒山節を飛ばさないか心配でしたが、わりとまともな内容。朝鮮ネタがちょいちょい出てくるのはご愛嬌。 承久の乱に勝利した北条義時が世界史…

「秘伝・日本史解読術」荒山徹著

週末は久屋の手羽先サミット行ったり、鶴舞のビルマ水掛け祭り行ったり。

「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」今野晴貴著

文春新書。ブラック企業の手口、なぜ新卒を使い捨てにするのかの分析。 新卒者を潰すだけではなく、社会自体に損失を与えているとの指摘が良い。 インフレになってブラック企業が滅びると良い。

「沢木興道聞き書き」酒井得元著

講談社学術文庫。沢木興道師の生涯の紹介。 三重県津市で、四人兄弟の末として生まれたものの、幼いころに両親が相次いで亡くなり、引き取られた叔父もすぐになくなり、次に引き取られた遠縁の親戚の家が賭場というハードモード。 17歳のときに家を飛び出し…

大井川鉄道

二日目は大井川鉄道の旅。 金谷駅で1日乗車券を購入。 売店開店前の金谷駅。 AIRの聖地神尾駅で下車。駅ノートがすごい。 新金谷に戻り、千頭へ。 アプトを堪能し、長島ダムを通過。 秘境駅の尾盛駅で降りてしまった。 クマ出没注意とあり、電話通じず道もな…

富士宮

エクスプレスカードのポイントの6月失効数が多いので、もったいないのでグリーン特典使って新富士へ。 JR東海に踊らされている感・・・ 新富士から白糸の滝方面のバスに乗り、富士病院で下車。東にちょっとのところの若獅子神社行きました。 陸軍少年戦車兵…

「坐禅の仕方と心得」沢木興道著

沢木老師による坐禅の解説。徹頭徹尾、坐禅をしても何もならんよと繰り返す内容で、吉今の仏教ブームのはるか前から仏教の真髄は近くにあったのだと感心した次第。 そのへんの坊さんに法話を聞いても、なんとなく世間的に良さげな話が多いわけで、そんなのは…

「虹滅記」足立巻一著

やちまたの作者の祖父、父、一族の運命。 作者は幼少の頃に、祖父と二人でフーテンの生活をして、祖父が頓死して親戚に引き取られたという結構ヘヴィな生い立ちです。それでもわりと淡々と祖父や父、親族の物語を縁戚や寺の過去帳、墓石などから綴っていきま…

鎌刃城

続百名城に選出された滋賀県の鎌刃城に行きました。 来週第11回鎌刃城まつりあったようでタイミングずれました。 http://blog.livedoor.jp/kamahajyo/archives/49993340.html青空フリーパスで米原まで行き、米原市役所でレンタサイクル。 米原駅の東へ向か…

メッセージ

原作「あなたの人生の物語」の映画化。原作は随分前に読んで、映画を見るときには話をほとんど覚えてなかった。映画の最後らへんの展開は原作になかったような気がしたので読み直したら、原作はアクションとか戦闘シーンは一切ない淡々した展開に終始。原作…

結膜炎

先週の金曜から左目が真っ赤に腫れて、目やにと涙が出まくり状態。 月曜午前に眼科に行き、結膜炎ということで、目薬二種出してもらう。一日各四回、一種点眼したら五分あける。伝染する可能性があるので当分湯船に入らない。経過を見るために一週間後にもう…

「百年の孤独」ガルシア=マルケス著

鼓直訳版。古本で売っていたので、一度南米作家のノーベル文学賞作品を読んでみようと思って手に取った次第。 100年に渡る一族の物語で、最初はこのキャラが主人公かなと思って読むわけですが、途中で主人公とかそういう概念は無いんだなと気づきました。揃…

GW

GWは親戚の子供の子守。 名古屋市科学館でプラネタリウムとティラノサウルス展。 大高緑地のディノアドベンチャー。 田舎の親類のとこでBBQなどなど盛りだくさん。 くたびれた(;´Д`)

「怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道」高野秀行著

高野氏がインドのUMAウモッカを調査しようとインドへ行こうとするも・・・ このへんの話は他の著書でも触れられていたので、こんな状況だったのかと面白く読めました。 法律を軽視する姿勢は日本国民的感性からするとちょっと引くかな(^_^;) インドとか東南…

「戦国の陣形」乃至政彦著

鶴翼とか魚鱗とか言われるけど、実際は集合と分散程度の大雑把な意味合い程度しか無かったというお話。 軍記物はだいたい創作ってのはよく言われるようになってきたね。

海北友松展

出張で京都に行ったので、前回行けなかった京都国立博物館の海北友松展行ってきました。 龍はさすがの出来。会場を暗くして昔の雰囲気にしたのは良い趣向です。 年を食うほど絵がだんだん丸くぼんやりするのはターナーを思い出す。だんだん曖昧になるのか?…

ゴーストインザシェル

2D吹き替えで見ました。 近未来都市の描写とか、過去作のエピソードの再現とか、頑張ってる感はあるのですが若干微妙かな・・・ 過去作はネットワークの海の中で個人が拡散、拡張?していくのがテーマの一つだと思うですが、この映画だと自分のルーツを探し…

常照皇寺

京都の常照皇寺へ花見。 京都駅からJRバス高雄・京北線で終点周山まで。周山フリー乗車券を買うも、それほどお得ではない。 周山で京北ふるさとバスに乗り換え。普段は一日数本程度しかないが、花見シーズンは臨時便あり。周山フリー乗車券があれば京北一日…

「ノモンハンの夏」半藤一利著

ノモンハン事件は前に虹色のトロツキーで読んだことがあり、そこでは一兵士の体験が描写されいて全体の流れはあまり触れられていない。この本で事件全体の概要を知ることができました。 辻政信、服部卓四郎、植田謙吉、小松原道太郎・・・と虹色のトロツキー…

「漂流の島: 江戸時代の鳥島漂流民たちを追う」高橋大輔著

探検家が鳥島に行き、漂流民の痕跡を追う内容。 著者はアホウドリ保護の手伝いという名目で行って、痕跡のさわりだけを見て帰り、 痕跡の調査を行政に申請したら却下されて次に行ける見込みは無いというつらい状況。 以前吉村昭の著書で鳥島の漂流者の話を読…

キングコング: 髑髏島の巨神

3D版見ました。南海の孤島で、巨大動物たちがどったんばったんおおさわぎ! ネット上ではサミュエル・ジャクソン=カバンちゃん説が・・・ 怪獣大戦争的なシーンの連続で大満足。

ASUS ZenFone 3 ZE520KL

2年半前に買ったnexus5とドコモのガラケー二台持ち体制で運用してました。 http://d.hatena.ne.jp/shpolsky/20140928 nexus5は容量少ないことくらいしか不満は無いのですが、dualsimやってみたかったのでZenFone 3買ってみました。 タブレットでzenpad使って…

「ルポ トランプ王国−もう一つのアメリカを行く」金成隆一著

岩波新書。トランプに投票した人がどのような人たちか。ラストベルトを中心に取材。 石炭や鉄鋼産業が没落し、ラストベルトに暮らしている中産階級の人たちは、もはや親の世代の豊かさにどんなに懸命に働いても到達することは難しい。そこに現れたトランプに…

「フンボルトの冒険 自然という<生命の網>の発明」アンドレア・ウルフ著

フンボルトの生涯と、彼に影響を受けた人たちの紹介。 フンボルトが何をやったか知らなかったのですが、博物学の巨人とも言うべき大科学者だったのですな。 南米探検の章は夢中になって一気に読んでしまいました。今となっては当たり前な考え、生命の網を見…

ミュシャ展

関東に出張したついでに国立新美術館のミュシャ展見てきました。 以前やったミュシャ展では、アール・ヌーヴォーの作品メインでスラブ叙事詩は紹介だけだったので、本物を見ることができてとても良かった。あのサイズを間近で見ると大迫力です。 平日の昼過…