「ノモンハンの夏」半藤一利著

ノモンハン事件は前に虹色のトロツキーで読んだことがあり、そこでは一兵士の体験が描写されいて全体の流れはあまり触れられていない。この本で事件全体の概要を知ることができました。
辻政信、服部卓四郎、植田謙吉、小松原道太郎・・・と虹色のトロツキーに出てきたキャラが出てきて、情景が浮かびます。
辻は本当に邪悪なパーソナリティですが、結局のところ、これの跳梁を許した日本陸軍がいかにひどいかがテーマですわな。上層部が腐ってるかというと、226,515,宮城事件と、若手から天皇軽視のドリーマーばっかでどうしようもない。
今の日本企業の体質にもしっかり受け継がれていて、日本民族の気質自体に問題があるのかと暗澹な気分になりますな。