2016-01-01から1年間の記事一覧

「闇を裂く道」吉村昭著

東海道線最大の難関である丹那トンネル工事のお話。 国府津から御殿場線で富士山の北を回っていたのを、熱海からトンネル掘って三島に抜けるルートに使用とするのが目的。 当初は7年で完成の予定が、大量湧水や地震による断層ズレ等で16年後の昭和9年完成と…

「生物はなぜ誕生したのか 生命の起源と進化の最新科学」

なぜ誕生したのかというより、誕生から現在までの生命の歴史の最新科学による紹介ですね。 生命の起源が火星の可能性があるというのは面白い。 生命の繁栄は酸素濃度に関連していて、酸素濃度が低いと低調で、高いと巨大化して反映する。地球環境は生命活動…

「一万年の進化爆発 文明が進化を加速した」

人類が近年になって進化が止まったというのは間違いで、文明化して進化が加速しているというお話。 ネアンデルタール人の遺伝子が混ざっているとか、ユダヤ人の知性が普通より高いとかいう、社会的に問題視されそうな内容ありです。 乳糖とかアメリカ原住民…

名松線

今年名松線が全線復旧したということでリベンジ。前行った時は途中から代行バスでした。 青空フリーパスで快速みえは最強ですね。前は終点の伊勢奥津駅に三人くらいしか降りなかったのに、今回は一両まるまる終点まで乗ってました。復旧効果か? 前回と違っ…

デッドプール

下品すぎてアイドルが吹き替えしなかったという迷作。 他のアメコミや映画のパロ多いね。 敵のミュータントの能力ショボすぎ!恵まれし子らの学園に二人しかいないし。予算少ないから仕方ないね。

熊野

南紀三日目、朝は新宮市内散策。 まずは神倉神社に行きました。 ご神体の巨石がデカすぎ!落ちないのは本体は埋まっているからと推測。 ここは途中の石段が階段というより斜面で、四つん這いになって登りました。帰りは女坂というゆるい坂を降りようとするも…

那智

朝一に新宮駅から紀伊勝浦駅に移動。ちょっと時間があったので新宮駅前の徐福公園へ。 中華街チックなクオリティは徐福時代とは違うような・・・ 勝浦からバスで那智山へ。大門坂で降りて石段を登りました。 こんな巨木は今はほとんど残ってないでしょうな。…

潮岬

南紀・熊野古道フリーきっぷを使って南紀めぐり。 初日はワイドビュー南紀で紀伊勝浦まで行き、そのまま鈍行に乗り換えて串本へ。 串本でレンタサイクルを借りて移動。駅前で海鮮食べようかと思ったら平日の昼間は開いてる店なさげ・・・基本的にこのあたり…

「普通のダンナがなぜ見つからない?」西口敦著

普通の条件でも並べていくとすべて満たすのは超希少であると。前からある指摘だと思うけど、この著者が初出だったかな? 女性にもっと現実を見据えて婚活しなさいという内容ですが、男性にも同様の指摘が当てはまりますわね。

「ウイルスは生きている」中屋敷均著

講談社現代新書。現代の定義ではウイルスは生物とされないのですが、ウイルスに関する様々な事例から、生物の定義を広くしてウイルスを含めても良いのではないかとの作者の意見。 ウイルスによる遺伝子の水平伝播の話が非常に面白い。一般的に思われている以…

「森と文明の物語 ――環境考古学は語る」安田喜憲著

ちくま新書。環境考古学から古代文明の森の状況を解説した内容。シリアが驚くほど古代から森が破壊されていた事実とか、人類はずっと森を破壊し続けてきたのだなあと驚きました。 地中海が枯れた海であるという指摘は興味深い。 筆者の主観的な結論はちょっ…

「沈まぬアメリカ―拡散するソフト・パワーとその真価」渡辺靖著

アメリカ衰退論が盛んですが、実際に世界にアメリカの文化がどのように拡散しているか論じた内容。 アメリカのリベラルアーツの充実ぶりは凄まじいです。日本の大学のお寒い現状とか、ドイツの職工制度を見習えとか、実学傾向が強まっているのは個人的にはあ…

「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」マイケル・ルイス著

映画マネーショートの原作。著者はマネーボールの作者でもある。 映画が案外原作通りで驚き。映画でだいたいの流れを掴んでから本を読むと頭に入りやすいかも。 アメリカの投資銀行や格付け会社は本当に愚劣で呆れてしまうね。しかし世の潮流に逆らって自分…

「正法眼蔵随聞記」水野弥穂子翻訳

ちくま学芸文庫。道元禅師の教えを侍僧の懐弉禅師がまとめた内容。 大著の正法眼蔵に比べると読みやすくて初学者向け。 道元禅師の考えがとても純粋というか、余分なものが無いのに感銘を受けました。 親がいてもなんとかして仏道に励みなさいとか言っちゃう…

HP Pavilion 15-ab200

PC

2年前から不調と言ってたドスパラのノートPCがハングアップしまくりで辛いので新調しました。 http://d.hatena.ne.jp/shpolsky/20140125 http://d.hatena.ne.jp/shpolsky/20120305買ったのは↓のモデル。コスパ良さそう。 Pavilion 15-ab200 価格.com限定 フ…

レヴェナント

レイトショーで見ました。ディカプリオのヒットポイントの高さは異常・・・ 始めの頃は這いずってるのに、最後は普通に歩いてるし。 熊に襲われるシーンとか生肉シーンとかどうやって撮ったのかよくわかりません。 ヤフーレビューとかではグロくて鬱展開だか…

「大人のADHD」岩波明著

ちくま新書。多分私がADHDなので興味がある。一般向けの大人のADHDの解説本。

「公明党 創価学会と50年の軌跡」薬師寺克行著

中公新書。公明党の結党から現在までの軌跡。 戦後に農村から都会に就職に出た若者の受け皿として新興宗教が乱立し、その中で最も規模が大きかったのが創価学会。支持層が被っているので共産党は天敵。公明党は自らを大衆の党として規定し、社会保障について…

神護寺

出張とか子供のお守り以外では久々に旅行。京都に日帰りで行ってきました。 葵祭開催日とのことですが、知らなかった・・・ まず京都駅からバスに乗って京都国立博物館へ。禅展見ました。 京都の臨済禅の系譜と白隠の作品が多いかな。後醍醐天皇の真筆には驚…

「医者とホンネでつきあって、明るく最期を迎える方法」平方眞著

緩和ケアの専門医が緩和ケアとはどういうものが説明する内容。患者が最期までどのように生きるか、筆者は非常に思いやり深く論じていて参考になった。

「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」橘玲著

新潮新書。ポリティカル・コレクトネス的に問題があっても科学的に正しいとされる事項に関するお話。親の教育は子供の性格にほとんど影響ないというのは面白い。 あとはどこまで科学的に正しいかは割りと議論の有りそうなネタが多い気がする。ある学者がそう…

「テクノプリースト」ホドロフスキー原作

アンカルに続いて、ホドロフスキーのパンデシ読みました。アンカルに比べるとストーリーが面白かった。家族の話が面白いけど、アルビノの話は退屈かな。スーパーアルビノとかヒュージョンとかドラゴンボールかよ!って吹いた。

「シッダールタ」ヘルマン・ヘッセ著

ブッダと同じ名を持つバラモンの若者シッダールタの悟りの境地に至るまでの遍歴を書いたお話。仏教の話かと思ったら、途中から享楽人生とか色々な経験を積むようになって驚き。時間が存在しないという話にはクリシュナムルティに通じますね。 ヘッセ先生は仏…

GW

GWは親戚の子がまるっと遊びに来てたので子守の日々。 黒川のネックスプラザ(名古屋高速道路広報資料センター)に行ってみましたが、GWなのに客はゼロで、展示物もそんなに時間が潰れるものではありません。高速道路工事のジオラマは良かった。 蒲郡の竹島…

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち

アイヒマン裁判を題材に、テレビ中継した人たちのお話。 監督がアイヒマンの人間性を撮影するのにやたらこだわるのはイマイチ理解できなかった。 アイヒマン裁判題材にした映画としてハンナ・アーレントがあって、そちらのほうが面白かったな。

ワイルド・スピード SKY MISSION

DVDで借りて見ました。怒涛のバカ展開で、こういう絵を撮りたいという構想が先にあって、前後は適当につなげただろうと感じました。 脚本はあってないようなものですが、それでも総合点で名作と感じてしまう。ぶっ飛びシーンの突き抜け具合が半端ないのと、…

「鯨の絵巻」吉村昭著

動物に関わった職業の人を描いた短編集。表題作は串本の鯨とりの話で、実はこれは例外的で、ほとんどの話は女難が出てくる。吉村先生は女にひどい目にあったのか、短編に出てくる女は一癖あることが多い。歴史的な題材はそんなことないけど、オリジナル話は…

「ゲゲゲの女房」武良布枝著

水木しげるの奥さんが書いた半生記。この本の最初に奥さんが自分の生地の紹介をされる文章を読んで、これは名文だと思いました。超スピード婚だったというエピソードはよく知られていますね。 激貧でとてもつらい生活のはずなのに全然感じさせないのは夫妻の…

「幻獣ムベンベを追え」高野秀行著

高野さんの最初の著書。早稲田大学探検部が幻獣ムベンベを追って、コンゴ奥地を探検するというお話。勢いでアフリカ奥地まで行ってしまうのは凄まじいです。自然も恐ろしいけど、人間のほうが恐ろしいんですね。探検部の面々のその後が書かれていて、一度デ…

「モンスター 尼崎連続殺人事件の真実」一橋文哉著

講談社+α文庫。尼崎事件の本は前にも読みましたが、この本では角田美代子の最愛の男性について書かれていました。 人間をコントロールする技術をどのように身につけたか、多分ヤクザがそういう技術を持っているだろうなと思ってたのですが、この本では角田…