「公明党 創価学会と50年の軌跡」薬師寺克行著

中公新書公明党の結党から現在までの軌跡。
戦後に農村から都会に就職に出た若者の受け皿として新興宗教が乱立し、その中で最も規模が大きかったのが創価学会。支持層が被っているので共産党は天敵。公明党は自らを大衆の党として規定し、社会保障については自民党に対して強硬な姿勢を取るも、外交軍事には定見が定まってない。とは言うものの、日中の国交正常化は公明党が先駆けになったという事実はあり。
創価学会公明党は案外政教分離が進んでいて、池田大作共産党と組もうとしたことがあったものの、公明党が相容れることは無くぼしゃったことがあるそうな。
小沢と公明党市川が組んで新進党作り、結局袂を分かったという話は非常に面白い。
現在の自民と公明の連立は、世界的に見ても例がなく長期で、選挙協力が制度的にも確立し、公明党が外交軍事に定見がないから続いているとのこと。