「クレムリンの枢機卿」上下 トム・クランシー著

ジャック・ライアンシリーズでオクトーバーを追えの後の話。

ソ連中枢のスパイ「枢機卿」を中心に話が展開される。

ライアンの他に、フォーリ夫妻、クラーク、ゴロフコ、ボンダレンコ等々がまだ現場担当で若い。ここからみんな長官クラスになるとはクランシーは構想してたんだろうか。

ゴロフコが出番があるたびにネタにするライアンへ銃を突きつけたシーンはこの作品にあります。

スパイ合戦で、情報伝達の手法等やたら詳細に書かれていて、どこまで本当やねんって感じ。KGBの尋問方法が怖すぎる!私はKGBとGRUが違う組織という認識がなかったんですが、KGBは保安要員で、GRUは軍事諜報で違うんですな。 

一応対衛星レーザー装置の技術が話の中心なんですが、その技術自体は話に絡んでこない。以降の作品にも出て来ないし、結局実用化できなかった?