トム・クランシーの小説で、映画トータル・フィアーズの原作。
東西ドイツが統一し、冷戦が終了。中東の情勢も安定化し、世界は平和に向かうように思われたが・・・
パレスチナのテロリストがイスラエルの行方不明になっていた核爆弾を入手し、東ドイツのリストラされた諜報員と原子力技術者をスカウトして水爆を作らせる。
アメリカ大統領を狙って、観戦予定のプロスポーツのスタジアムに水爆をしかけ・・・といった内容。
核爆発後に世界が錯乱して情勢がどんどん悪化していく様子が圧巻です。米ソ間の相互不信がどんどん進行して、読んでると息が詰まりそう。
水爆を開発するシーン、核爆発のプロセスのシーンがやたら詳細で、どっからその情報得たのよって感じ。
主人公のジャック・ライアンは、中盤までは公私ともにダメダメだけど、後半の事態の収拾ぶりはすごい。
トム・クランシーの小説はまだそんなに読んでないけど、レビューにはこれが最高傑作というのもあって、確かに素晴らしいできでした。