「日本人が誤解している東南アジア近現代史」川島 博之著

題名は歴史がメインぽいけど、実際は東南アジアに関する総合的な内容。

主に人口動態から各国の経済状況の解説。各国のこれまでの歴史と、民族や宗教。華僑の動向。第二次世界大戦に関わる日本への感情。等々。

ミャンマーの人口の半分は少数民族で統治が難しいとか、ベトナムは華僑がほとんどおらず中国の進出を警戒していて日本と友好したい、フィリピンはラテン気質で経済成長が遅く第二次世界大戦で大被害を受けたから日本に不信感あり。

植民地時代は東南アジアは人口密度が低く、ヨーロッパの宗主国と人口があまり変わらなかった。近年は人口が爆発的に増加しており、ヨーロッパ諸国とは数倍以上。これから高度成長が見込まれるから日本もパートナーとして提携するべしという提言。