「物語 シンガポールの歴史」岩崎育夫著

中公新書シンガポールリー・クアンユーの名前は知ってるものの、歴史は全然知らないので勉強。
大航海時代にジャングルの漁村から、イギリスによって貿易港として発展。他の植民地と違って元々の先住民がほぼいない地であり、住民は移民で成り立つ。
イギリス時代、日本の占領、戦後の独立と来て、独立後の話がメイン。当初はマレーシアの一州だったものの、華僑とマレーシア系の住民との人口比の問題で、マレーシアから切り離されることに。リー・クアンユーは単独ではやって行けぬと泣く。
水も食料も自活できぬため、経済至上主義を国是として、一党独裁でやってきたと。シンガポールがここまで独自な政策を進めてきたのは、強烈な危機感からだったのですな。
リー・クアンユー没後、これからどうなるかが注目ポイント。