「入門 東南アジア近現代史」岩崎育夫著

講談社現代新書

案外知らない東南アジア諸国の歴史。

東南アジアとひとくくりに言っても、多様性に富んだ世界。民族、宗教、言語、政治体制等々一様ではなく、一つの国家の中も多様性。

政治体制の歩みは、土着国家、植民地、独立、開発独裁、民主国家という流れに沿っているところが多いが、そうではないところもある。

多様性の中の統一をどのようにバランスを持って両立させていくかが課題。

近年の出来事として、フィリピンのドュテルテ大統領やタイのプミポン国王の逝去があり、カオスの方向への変化。中国の影響も無視できない。