2018-01-01から1年間の記事一覧

玄蕃尾城

続百名城の玄蕃尾城に行きました。 JR余呉駅でレンタサイクルを借り、北国街道を北上、<35.587148,136.185576>あたりから登山道に入りました。 ネット情報ではだいたい自動車で柳ヶ瀬トンネルの北側付近から入る情報が多く、南側から入る情報は少ないので…

PK

インド映画。地球を調査しにきた宇宙人が、神に対して色々疑問を投げかけるという内容。 インドでこういう映画を作るってのはなかなかすごいです。 サピエンス全史で、サピエンスの特性として大人数で宗教というような虚構、ストーリーを共有する能力を解説…

「我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」」川端裕人著

ブルーバックス。アジアにおける最近の人類学的な発見の紹介。 フローレンス原人とか澎湖人とか。実際の発見の現場の描写が面白い。

「仏教論争」宮崎哲弥著

ちくま新書。過去の二度の仏教論争から、仏教の根本的な論点について示した内容。 最近読んだ南直哉師の「超越と実存 「無常」をめぐる仏教史」とかなり近いテーマを議論しているものと感じた。 空性の観念化、空の実体視は度し難い錯誤である。言語という虚…

暴力金脈

主演松方弘樹でメンツはいつものヤクザ映画なんですが、ヤクザじゃなくて総会屋をテーマにしたという毛色の違う作品。 総会屋ってどういう存在かよく知らなかったので、この映画を見て勉強になりました。 企業活動の害にしかならないとしか思えなくて、存在…

「三国志」 五巻 宮城谷昌光著

ついに官渡の戦い。呂布、袁術、孫策、袁紹等将がどんどん消えていき、収束に向かっていく。 曹操が張繍・賈詡コンビにボコボコにされるのが面白い。 劉備の長所は逃げる速さで、他に良いとこはないのかと驚く。全然性格がつかめないんだな。 次回あたり諸葛…

「超越と実存 「無常」をめぐる仏教史」南直哉著

無常を軸に、これまでの仏教の思想変遷を筆者の解釈で読み解いた内容。 筆者のことだから、道元をクライマックスに締めるだろうと思ってたら、親鸞も双璧でそんなすごいのかと驚いた。 無常がテーマの原始仏教と絶対的存在を根本とする一神教は、根本的に方…

「三国志」 四巻 宮城谷昌光著

ほぼ曹操の成長物語の巻。王允の謀略で呂布が董卓を殺したのは良いが、賈詡の策で長安は再び軍閥の支配下に。色々すったもんだあって呂布は追い出され献帝は洛陽行き。 曹操は兗州を手に入れ、青州黄巾党を配下に収め、袁術を撃破して順調に勢力を伸ばすかに…

「絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか」更科功著

NHK出版新書。NHKの番組の文庫化かな? 新書としてはとても濃い内容だが、ほぼ「人体六〇〇万年史」に書いてあった内容と重複していた。 脳神経の本とかでもありがちだけど、最新トピックを扱った本はだいたい同じような内容になるね。

「三国志」 三巻 宮城谷昌光著

やっと三国志の時代に突入。董卓が洛陽を掌握し、長安へ遷都。対董卓同盟が結成されるも、実際に戦ったのは曹操と孫堅くらい。 曹操は初陣ボロ負けで、逆に孫堅は鮮やかな進撃と面白い展開です。 袁紹と袁術がふたりともボロカスな書かれぶりも面白い。陶謙…

「人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか」中川毅著

気候変動は現在はむしろ例外的に安定な時期で、過去は極端な変動を繰り返していた。 気候変動はカオス的で予想は困難。気候変動モデルの説明はわかりやすく記述されている。 地球と太陽の位置関係による大周期を元に変動するものの、その間の小周期はカオス…

大宇陀

GW前半は親戚の子が遊びに来たので、あいち航空ミュージアム行ったり、田舎でたけのこ掘りしたり。 後半天気が良くなったので、近鉄急行で片道2時間かけて榛原へ。 駅前でレンタサイクルを借り、大宇陀方面へ。サイクリングロードを整備しているように見えて…

「三国志」 一巻、二巻 宮城谷昌光著

宮城谷昌光先生の長編に挑戦。まずは二巻まで。 出だしが曹操の祖父の生まれた時代の話で、面食らう。どんだけ遡るんだよ! 後漢の衰亡を書きたかったんでしょうね。外戚と宦官の対立が繰り返され、国がどんどんひどい有様に。 梁冀という外戚の専有がひどす…

パシフィック・リム アップライジング

パシリムの新作。監督変えて、中国資本多めっぽい感じに。 キャラ立て弱いのがいけないのか、全体的にパンチにかける印象。 イェーガーも怪獣も、もうちょっと一体ごとの個性アピールすれば良いのにね。

北陸代理戦争

福井のヤクザのドンパチ。いつもの深作欣二監督、主演松方弘樹、 西村晃がケチな親分で合いすぎ。主敵がハナ肇は面白い。 沖縄でも北陸でも役者が同じなので、新規性はあまりないわな。

「中国史の名君と宰相」宮崎市定著

宮崎先生による、中国の名君と宰相のお話。 簡単な読み物かと思ったら、わりと詳細なアカデミックな内容で、読んでて疲れる。 悪役に書かれがちな賈似道の話が面白かった。

「あなたの脳のはなし 神経科学者が解き明かす意識の謎」デイヴィッド イーグルマン著

ビデオ講義の内容を本にしたとのことで、内容は章ごとにわかりやすい。 脳神経研究の現状のまとめ的な内容かな。 脳神経は固定されたものでなく、大人になっても常に書き換えられている。 世界はエネルギーの流れに過ぎなく、感覚器官で得られた情報を電気信…

ウィンストン・チャーチル

映画館行ってみてきました。ダンケルクといい、第二次大戦イギリス版流行りなのかな? 常に屋内でチャーチルと誰かが会話しているという密室劇みたいな感じ。 真っ暗な個室で電話して、どんどん絶望していく所がダーケストアワー。 メトロでの市民の健気さが…

「壇蜜×西原理恵子の銭ゲバ問答「幸せはカネで買えるか」」

西原が下ネタで広げて、壇蜜がスマートに収束させる展開。壇蜜は話の流れがうまいなあ。 西原は貧しかった幼少期の体験が、マイナスにならずに良い方向に向かったのが良かったのですね。

「東芝の悲劇」大鹿靖明著

東芝がいかにして凋落したか。 ウェスティングハウスの買収が原因かと思っていたら、それよりずっと前から不正会計でひどい有様だった。 東芝には知人がいて、なんだかヤバそうな雰囲気してたけどこんな状況だったとは。 経営がひどいと大惨事になるのですな…

「9.11後の現代史」酒井啓子著

最近の中東の歴史。 911以前は中東はそれほど危険な地域ではなかった、ではなぜ今のような状況になったのか。 いろんな伏線があるにせよ、現状の中東の混迷の主要因はイラク戦争によるという解説。 シーア派とスンニ派の宗派対立は後付で、既存の政治的対立…

「吉田茂とその時代」岡崎邦彦著

岡崎邦彦先生の外交官から見た日本の歴史の最終巻。相変わらず外交官の名前をだしても、その人はあんまりでてきません。 吉田茂は能力的には大したことないという記述が面白い。通説では占領軍をうまく利用して、通商国家への道を拓いた見たいな書き方される…

芥川山城、天王山

久々に山城巡り。 高槻駅からバスで続百名城の芥川山城へ。城の近くの摂津峡で桜まつりということで、わりと混み。 芥川山城は山に入ったらわりとすぐ山頂でピクニックに良いかも。 芥川山城は三好長慶推し。 山頂は鯉のぼりがあったり、花畑を作ろうとして…

「剣の四君子・日本名婦伝」吉川英治著

青空文庫。剣士伝と、著名人の妻のお話。道徳の題材みたいな内容で、今となってはちょっと読みづらい。 高橋泥舟が夢の中で兄の山岡静山から槍の奥義を学んだという話が面白い。三舟の中で泥舟はあんま話に出ないね。 谷干城夫人の話は西南戦争の熊本城防衛…

「陰謀の日本中世史」呉座勇一著

よくある陰謀論を真面目に考えてみようと言う内容。 まともに取り上げる必要がないような珍説も、一般人には違いがわからないのでちゃんと斬る必要があると、なかなか良い考え。 徳川家康が関ヶ原前後を完全にコントロールしてるなんてことはなくて、上杉征…

「「砲兵」から見た世界大戦: ――機動戦は戦いを変えたか」古峰文三著

第一次世界大戦、第二次世界大戦で砲兵がどのような役割だったか、一般的なイメージを覆す解説。 第一次世界大戦より前は視界外の遠距離砲撃はほぼできてなくて、有視界水平射撃が普通。第一次世界大戦は航空機による観測前提で遠距離砲撃するようになった。…

「NHK「100分de名著」ブックス 般若心経」佐々木閑著

NHKのテキストなのに、般若心経は釈迦の教えじゃありませんとかなり飛ばした内容。 般若心経は実はマントラなんだよ!<なんだってー! 般若心経は糞の役にも立たない無内容の解説本ばっかりなので、こういう本で蒙が開けるのは良いこと。 佐々木先生は前に…

春の京都

暖かくなってきたということで久々に旅行。京都へ日帰りしました。毎年今の時期はまず京都行ってる感じ。 まず京都文化博物館でターナー展。ターナーは以前神戸で開催した展覧会に行ったことがあり、今回は神戸に比べて風景画は少なく銅版画が多い感じ。ター…

「禅僧が教える 心がラクになる生き方」南直哉著

南師の著書はだいたい読んでまして、これはいつもの話を一般向けにわかりやすくした内容。 大震災前は学術書みたいな禅の解説本みたいなの書いてて全然一般向けじゃない、私は理解困難でも結構好きなのですが 最近は一般向けにシフトしてきた感じです。心境…

「重光・東郷とその時代」岡崎久彦著

岡崎先生の歴代外交官の歴史本。満州事変から太平洋戦争の時代背景について。 重光・東郷は終戦直前にちょっと出てくるだけで、ほとんど時代背景でした。 むしろ広田弘毅や松岡洋右、あるいは石原莞爾の描写のほうが多いかな。 広田弘毅について、これまでに…