「「砲兵」から見た世界大戦: ――機動戦は戦いを変えたか」古峰文三著

第一次世界大戦第二次世界大戦で砲兵がどのような役割だったか、一般的なイメージを覆す解説。
第一次世界大戦より前は視界外の遠距離砲撃はほぼできてなくて、有視界水平射撃が普通。第一次世界大戦は航空機による観測前提で遠距離砲撃するようになった。
第二次世界大戦で戦車による機動戦が理想的な戦争だと思っていたけど、陣地構築して対戦車砲や重砲が適切に配備された状態では機動戦は不可能であり、砲兵の火力で相手の砲兵を倒さないと突破不可能なのが実際。
戦争後半では戦車の機動力は軽視され、結局火力重視になってしまう。