「重光・東郷とその時代」岡崎久彦著

岡崎先生の歴代外交官の歴史本。満州事変から太平洋戦争の時代背景について。
重光・東郷は終戦直前にちょっと出てくるだけで、ほとんど時代背景でした。
むしろ広田弘毅松岡洋右、あるいは石原莞爾の描写のほうが多いかな。
広田弘毅について、これまでに読んだ本では人格は優れていたが時局悪くみたいな描写が多かったけど、岡崎先生に言われると近衛と同じで時局に迎合しすぎなのが問題ということでした。
松岡洋右は独善的な人間ぽいという印象を持ってたのが、この本で具体的になった。
張景恵、汪兆銘あたりがどんな人が書かれていたのも良かった。