「落日燃ゆ」城山三郎著

外交官、政治家の広田弘毅の生涯。
広田は福岡の石屋の息子で、福岡水鏡天満宮の鳥居の額の字が小学生の時の広田の字とあってびっくり。
禅の精神で逍遥として寡黙、東京裁判の時も証言台に立たず、淡々と死刑に処せられる態度には憧れてしまう。
昭和天皇からはあまり認められてなかったようで切ない。
近衛内閣の外相で、日中戦争の当事者とか、誰がやってもあまりよい結果は出せなかったとは思うけど、責任がないとは言えないよなとは思う。
幣原喜重郎とか松岡洋右とか吉田茂とか、あんまり人柄とかよくわからない外交官が活躍していて参考になった。