「阿片戦争」1,2巻 陳舜臣著

全4巻の前半。前半では清の道光帝時代の情勢と登場人物紹介的な内容。

イギリスが阿片を大量に持ち込み、清の銀貨が流出して経済混乱。

清内部では、阿片の対応をゆるくして法の内側でコントルールしようとする派と、阿片は亡国への道だから厳しくイギリスとの衝突も辞さない派で対立。前半では厳禁派の林則徐が道光帝の信任を受けて、欽差大臣として阿片対応にあたる。

イギリス商人から阿片を没収して処分すると反発になるわけで、紆余曲折を経て、イギリス議会の承認を受けてイギリス艦隊が極東に派遣されて武力衝突に陥る。このへんの経緯を見ていると、正直イギリスは倫理感ぶっ壊れなんじゃないのと思ってしまう。

1巻ではわりとキャラ紹介的なのんびりした流れですが、2巻の林則徐による阿片処分あたりから話が加速してくる。清の社会構造とか政治構造とか結構詳しく描かれていてなかなか参考になる。ただどこまで実在キャラかオリキャラかわからん。

横須賀

二日目は横須賀。駅前のロッカーに荷物を入れようとしてコインを入れたら、表示されている金額が減らずにコインを取られてしまった・・・営業時間前なので管理会社に電話をかけてもつながらない。しょうがないのでとなりのロッカーを使用。後で電話かけたら、側面叩いたらお金出てきますよとのこと。帰り際にロッカーをみたら修理中になってて、管理会社に電話かけたらお金返してくれるとのこと。安い金額だけと取られっぱなしだと悔しいので良かった。

朝一に猿島へ。朝からかなり人が多い。猿島要塞はなかなか良い雰囲気である。

猿島から戻り、友人と落ち合ってカールスジュニアでハンバーガー。それから軍港めぐり。あいにく空母ロナルド・レーガンは不在だったけど、原潜とか新型護衛艦がいて良かった。

米軍の原潜。

日本の潜水艦。

新型護衛艦、もがみとくまの。小型、省人員でイージス艦ではなく多用途艦でこれからたくさん配備するのな。

それから大船駅まで寿司を買って、帰りの新幹線で食べました。お気楽グルメ旅だなあ。

江ノ島

土曜に第二海堡ツアーに申し込んでいたのだけど、人数が少ないということでキャンセルされ、しょうがないので計画自体は続行。前日入りの予定だったので、そのまま関東入。

金曜の昼はかなりご無沙汰だった関東の親戚と平塚で昼食。コロナがまだ収まっていないとは言え、もう高齢なので会えるうちに会っておこうという判断。

午後は江ノ島観光。そういえば江ノ島は行った記憶がない。藤沢から小田急。天気は良かったけど風が強く、連絡船が運行してなかったので徒歩で島へ。

海沿いの人が少ない道を通る。

江の島岩屋。なかなか雰囲気があって面白い。

帰りは湘南モノレール。モノレールからの風景は、よくこんな斜面に家建てるなって感じ。以外に通勤客が多い。

夜は友人と夕食。

攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン2

シーズン1は以下。

shpolsky.hatenablog.com

シーズン2は1の不満点がだいぶ解消されて結構良かった。プリンが結構いいキャラになってた。

結局Nとはなんなのか、最後はどう決着つけたのか、視聴者にぶん投げた感あり。それはそんなに悪いことではないんだけど、置いていかれ感強し。そんな簡単に現実と妄想のコンフリクトを解消できるか疑問ですけど。

攻殻機動隊シリーズ全般に言えるのは、ゴーストという概念がよくわからん。ハッキングできるというからには概念というよりDNAのように物体を通して保持される情報と思われる。ゴーストがなくても問題なく存在できるのならゴーストの必要あるんかいなという感想。電脳化や義体化という設定から、個を識別するために導入された概念と思われるけど、なくても良かったのでは。現実には存在しないだろうし・・・

「米中開戦」3,4巻 トム・クランシー著

全4巻のうち後半。最終巻は怒涛の展開で収束していきます。

ライアンジュニアとザキャンパスがメインのシリーズは、前半で伏線を貼りまくって、ザキャンパスによるCODステージみたいな戦闘ミッションをこなす展開があって、大規模戦闘になりかけて、ザキャンパスによる打開策が通って収束っていう展開。

たいてい1~3巻でグダグダして4巻で一気に収束させるので、収束が1冊だけだと気忙しいので、3巻から2冊使って収束させろよって思う。

今回の4巻も他の作品より怒涛感が強くて、中国本土でやりたい放題やりすぎ!あとジョン・クラークがスーパーマンすぎませんか・・・最終巻が読むのを止められないほど面白かったのは否定しない。

「米中開戦 」1,2 トム・クランシー著

全4巻のうち前半1,2。ジャック・ライアンもの。

「大戦勃発」で中国は対ロシア戦争に負けて上層部が入れ替わり、新主席は経済不安で立場が弱く、軍と組んで南シナ海や台湾への進出を企む展開。

正面からアメリカと戦っても勝てないので、ネットを通じたハッキング攻撃で暗躍する。単純にネットから攻撃するだけではなくて、ハニトラとかで弱みを握った人を使ってソーシャルハッキングとか結構ありえそう。

2巻では米軍のドローンがハッキングされて乗っ取られ、全ドローンが使用不可に。人民解放軍による南沙諸島への侵略が開始され、どんどんキナ臭い展開に。

「田沼意次」中下 村上 元三著

全3巻のうち2と3。

田沼意次は老中になって、印旛沼蝦夷の開拓といった野心的な計画を進めるも、嫡男意知が刃傷で死亡し、さらに御三家や一橋治済、松平正信らと対立して失脚する。

全体的に、田沼は賄賂貰いまくってるけど、人事に関与してないよというように、世間で言われてるほど政治を専横していないことを強調しているけど、実際に幕閣を身内で固めてる時期もあったわけで言い訳くさいんだよな。

松平正信が治済の画策で、田安家から松平に養子に出されて、将軍レースから外されるのはあり得るかもと思ったり。別の本によっては田沼と治済の画策だったりする。正信は治済と敵対するかに見えて、田沼を失脚させるために手を結ぶのは政治だなって感じ。治済は田沼の前では終始下手に出て、気が弱そうに見せて結局野望を通していくのは、いかにも権謀術の達者っぽい。