トップガン・マーヴェリック ネタバレあり

とても評判が良いのでIMAXで見てきました。

トム・クルーズはもう現役やめて教官やれって言われて渋々教官に。

ミッションは超絶難度で、それ高高度爆撃とかもっとやり方あるのでは!?って感じ。若い子たちはそんなの無理ゲー😂って言うけどトム・クルーズがシミュレーションでやって見せて、簡単でしょって示す・・・

描写は決してリアルではないゲーム的アクション。悪くはない。

F14がある国って・・・イ○ン?

F14で第五世代戦闘機落とすのは(良い意味で)ひどすぎるよ~😂

「プーチンの正体」黒井文太郎著

黒井先生によるプーチンの論考。プーチンによって殺された人の数は30万人を超え、21世紀最大の大虐殺者である。

やり方はかつての共産党KGBのやり方そのままであるが、国民を愛国心で洗脳していく手法はナチスと同じである。

プーチンの来歴から、人脈、ワグナーグループ、フェイク情報等々が語られます。

北方領土問題で、日本は二島返還を期待していたが、政治家やマスコミが早合点して先走っただけで、ロシアが返還するようなそぶりは一切なかった。

「田沼意次」上 村上 元三著

全3巻のうち1。

田沼家は紀伊足軽で、意次の父の代に吉宗に従って江戸に行き旗本になる。

龍助、後の意次は吉宗の世子家重の小姓となり、持ち前の才覚で頭角を現していく。

上巻では家重が将軍を継ぎ、吉宗死去、家治が将軍、家重死去と時代の流れが早い。意次も40代に。言語不明瞭な家重に気に入られて、家治にも重用される。

旗本から加増されて遠州相良(今の牧之原市)の大名になり、城の建築も許される。

家庭内は結構たいへんで、父は早く死に、最初の妻は子供を生む前に早く死に、次の妻は男子を生むも、実家の父が不始末をして追放されたのを機に頭がおかしくなって別邸に隔離され死亡。

江戸時代の武家の家庭内とか江戸城内の風景が書かれていて面白い。

まだ上巻で結構中身が濃いのに、まだ二巻あるという。

「望みしは何ぞ―王朝・優雅なる野望」永井路子著

この世をばの続編で、道長の息子能信が主人公。

道長には妻が二人いて、鷹司殿が正室で高松殿が側室。鷹司系の子供のほうが優遇されていて、息子は早いスピードで昇進して娘は天皇の女御に入れられる。高松系は昇進が遅く女御にもしてもらえない。

能信は高松系で、傍系的な視点で話が進む。

能信は傍系の内親王とそこから生まれた皇子の後見役になり、鷹司系の関白に冷遇されるも皇子を東宮にすることに成功。近親婚の弊害か、道長の子孫に産まれないので通った。

ただ実家のない東宮に后を出す公家はいないので、能信は養女をめあわせることに。ここで産まれる皇子が後の白河天皇で、摂関政治から上皇による政治への転換になる天皇なんだな。傍系が故にこういう展開になったという。

能信自体は東宮が即位する前に亡くなったので、栄華を見ることはなかったと。

道長の息子が摂関政治を終わらせる役割を担ったという面白いお話でした。

「「帝国」ロシアの地政学  「勢力圏」で読むユーラシア戦略」小泉 悠著

ロシアの行動原理等。ウェストファリア的秩序、国家ごとに主権があるという感覚とは異なる国家観で動く。自ら自己決定権がない国家は従属国家に過ぎず、大国によって主権が制限されるという国家観である。そういう意味では日本やドイツは同盟に頼って防衛しているので属国に過ぎず、ロシアと対等に話せる国ではないということですな。

そこから勢力圏という考え方が出て、旧ソ連の国家はロシアに従属するので主権が制限されるということになる。ロシアの安定のために周辺国を不安定にするという戦略はやべーなと思ったり。

北方領土について、北極海ベーリング海弾道ミサイル潜水艦が存在するために、戦略上重要な領域であり、もし北方領土に米軍基地ができると非常に問題である。日本が基地はできないと言っても結局アメリカの意向次第なのであてにならない。もし日本が日米同盟から離れれば、北方領土返還を考えても良い。

対中国について、中国とは国境線が長すぎてもし戦争になると即存亡の危機になるので、敵対関係になることはあってはならない。ロシアの方から関係悪化することはない。中露対立というシナリオは期待できない。

「この世をば」上下 永井路子著

永井先生による藤原道長のお話。

エリートで独裁的な人かと思っていたら、関白の息子ではあるものの末っ子的なポジションで、そんなに期待されていなかったし本人ものんびりしていた。長兄や次兄のほうが権力欲豊富でガツガツしていた。天皇に輿入れして国母になった姉に引き立てられて、良縁に恵まれたりした。

父が亡くなった後は長兄が実権を握るも、天皇に輿入れさせた娘に子供が生まれないまま死去。次兄は女の子がいなかったし、長兄死後関白になるも数日後に死去。

道長は次兄の死後、姉の引き立てで実権を握り、娘も何人か恵まれ、天皇に輿入れさせた娘が男子を生むことで長期にわたって政権のトップにい続けることができた。ラッキーでのし上がることができたし、周りがどんどん死んでいくという恐怖心から、バランス感覚を持って政治に取り組むことができたのが長期政権の原因だそうな。

摂関政治って、天皇と年頃の合う女の子がいて、男子を産まなければいけないからかなり無理ゲーですな。そうは続かないぞ。さらに天皇何代かにわたって成功した道長も、かなり近親婚を続けているからきつそう。父系がサンデーでも3/4がノーザン系みたいな感じだな。天皇の血ってほぼ藤原氏では・・・